国民には三つの義務がある。憲法26条の普通教育を受けさせる、同27条の勤労、同30条の納税とある。納税は憲法で「納税の義務」を規定し「法律の定めるところにより納税の義務を負う」とされる。教育も勤労もそれぞれの法律により義務として課せられる。
私的には教育と勤労はその義務を一応果たしてきた。しかし、18歳から続く納税義務は逝くまでは背負うことになる。国を維持発展させるためには税金は欠かせない、学校の社会科で教わる納税義務の理由、そして正しく収めなさいとも教わる。その時、税金の使いみちは習ったが、その使い方の心構えを聞いていない。無駄に使わないことは「公務員の重要な義務」くらいは教科書に書き添えてほしい。
そんなことを思いながら昨年分の確定申告書を提出に行く。あいにくの雨の日だが駐車場は満車、しばらくその入口で待つ。申告期日前に多くの人が、と思ううち数台分が出口へ向かった。館内で申告書提出コーナーに向かったのは一人で、他の方は納税相談の表示された階へ上られた。
「この還付金は1カ月半くらいでご指定の口座へ振り込まれます。ご確認ください」と窓口担当の人。これまでの申告書を黙って受け取り、黙って控を差し出すのと違い、気持ち良い応対に義務とはいえ納税の印象が変わる。還付金の使途は決定済み。
毎年送られて来るので待っていたのですが、少々慌てています。
還付は楽しみですが控除額増か税率を下げる方策も検討してほしいものです。