明け方6時頃からの降りだした雨、市内では夕方までに50ミリほどの雨量を記録したが、ダムの水位が上がり節水の緩和を図れるほどではないという。それでも「久しぶりの雨、耕地が喜んでいます!!」と知人からのメールに恵みの雨ということがよく分かる。
生活や耕作に欠かせない水、それを雨水「あまみず」だけに頼っていた人が、雨水といわず「天水、てんすい」と呼んでいたと話された。天水の意味は「天から降った水、雨水」と広辞苑に載っている。私はこの天水という言葉を知らなかった。
話を聞いて、雨水というより天水ととらえたほうがより重宝で大切なものに思えた。そこに水への深い感謝の思いがこめられている、そんなにも感じた。話をされた人は深い深い井戸を掘って水を得たときの喜びも語っておられたが、水への感謝と節水の姿勢を常に保っておられることに感動した。
天水、辞書では関連語として天水桶に天水田の意味が載っている。それらは水源を持たない桶や溜池や泉などが、天からの水に頼ることから付けられたことが分かる。特に天水桶は防火用として天水をためる桶で、屋根上や軒先に町角などに置いてあるのを昔の図画で見ている。
ダムの水位が下がると大騒ぎする都市生活、水源となる奥深い森林地帯の現状を思いながら、その再生への働きが必要だろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます