
千、5千、1万の紙幣が新しくなったのは昨年の7月3日、8カ月も前のことになった。振り込まれた年金から生活費を引き出すくらいの生活では新札は手に入る機会は非常に少ない。とはいってもATMが「お金を取り出してください」と促すとちょっと期待したが、発行からすぐには出会えなかった。
「新札はいつ財布に入るか」と話しているとき「新札でなくてもピン札でもいい」という人がいた。新とピン、どう違うのだろ、比べて見た。「新」は発行されて未使用のままのお札、「ピン」は使用された可能性はあるものの、しわも折り目も無い状態のお札、未使用は手に入ることはない、新札と喜んだのはピン札だったのだ。
洋食専門店のドアに掲示がある。大きな掲示ではないがそこには「当店は新札でなく旧札でお支払いをお願いします」とある。入店時に促しておけば精算時の混乱が少なくて済むことになる。店の配慮だろうが、最近はピン札が多くなり、お店もお客も困ることになるのでは、お店が新しい精算機を導入するまで大変だろう。
支払い窓口に「当院は現金でお支払いください」と書いた小さな掲示が置いてある。「現金お断り」が増加する社会のなかで、昔ながらの現金支払いにはなにか温もりを感じる。若い人も財布を開いている。カード払いの世でもいくばくかの現金を持ち歩かないと困ることもありそうだ。
(今日の575) 栄一に居場所譲って去る諭吉
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