a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『ラリー』旅の初日。

2009-09-29 23:58:58 | 旅公演
今日は、7月に公演した新作『ラリー ぼくが言わずにいたこと』の旅公演初日でした。
学校公演の新作として立ち上げた作品で、
今秋早速取り上げてくれた茨城県の水城高校の芸術鑑賞教室で公演しました。

初演から少し時間をおいて、
稽古に改めて取り組んで、
変えるところは変えて、
いよいよ、
という感じでした。

緊張するのはあったり前なのですが、
なんというか、
客席も集中して観てくれて、
広い劇場にもかかわらず、
密度の濃い空間になったかなと思います。
とってもマンモス校で、
午前、午後、2ステージあって、
生徒さんの反応も、
それぞれ違っていて、
両方観たものとしては、
それもまた、ちょっとおもしろかったりして…。

終わってみて、
ほっとして、
来年から本格的に旅に出るのに、
自信になったように思います。

終演後、
演劇部の生徒さん中心に座談会。
これがまたフレッシュな感じで………。
身内ながら、
座談会初体験の二人と、
生徒さん、
もうどちらも緊張していて…ほほえましくもありました。



今日は演出家も来てましたので、
彼が話しだすと、
グッと聞き入ってたのが印象的でした。




どうやら、間もなく大会が控えているようで、
作品の内容から、
技術的なことまで、
多岐にわたった座談会でした。

はたから見ていただけですが、
また、
別の作品で再会できるといいなぁ、
と素直に思ったりした光景でした。

ホントに、どうもありがとうございました。

めどるまつり

2009-09-06 23:20:00 | 芝居小屋企画
劇団には、ここ数年、
沖縄の作家の目取真俊(めどるましゅん)さんの作品を元に、
勉強会を重ねているグループがあります。

今日はその発表会でした。
最新刊『眼の奥の森』の舞台化を目指した、
朗読です。
脚本も自分たちで書いて、
とにかくその過程を見合うというかんじでしょうか?



季刊『前夜』に連載されていたこの作品は、
加筆修正され、
影書房から出版されています。



沖縄戦での悲劇を背景とし、
現在にまで続く、悲劇。
それは、“戦争”という悲惨な状況下で起こった悲劇と言うだけでなく、
その時代、その時代に生きた人たちの、
目を覆いたくなるような残酷な選択によって、
差別され続けた人たちを、
陰惨な絶望的な状況に追い込んできました。



厳しい作者の目線を追いながら、
簡単には、上演できない困難を実感もしました。

終演後に、感想を言い合いながら、
いつか上演したい、
そんな思いを深めた勉強会でした。


秋の旅が始まりました♪

2009-09-03 10:34:02 | 旅公演
9月に入って、
また秋の旅公演が始まりました!

早速出かけたのは『セチュアンの善人』班。
今月末には、『ラリー』班がいよいよ学校公演に出発。
来月は、『おじいちゃんの口笛』班が出かけます。

やはり、劇団にとっては、
“芸術の秋”、ですね。