a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2012年11月28日 観音寺市立粟井小学校

2012-11-30 17:28:52 | 旅公演


到着すると、
先生方と、PTAの皆さんのお手伝い。
屈強な大人たちのおかげで、早めに終わる。

ここの小学校は昼食問題で、
「何か温かいものが食べたい…」というAちゃんの発言に、
担当の教頭先生が燃える。



児童数もそんなに多くなく100人弱。
ただ、保護者の方や地域の方々が80人くらい。
けっこういい感じの客席。

リハーサルにて、
子どもたちの歌声、振りが完璧なのに喜ぶ。
公演に期待。
開演してからの子どもたちの反応もビビットで、
やっていて楽しい。
期待していたソング参加部分も、
練習以上の大きな声で、
幸せな気分になります。
先生たちの参加部分も…よかったです。





実はこの先生たちの参加、
児童・生徒にはサプライズにしてもらってるのですが、
今回は、なんと開場前に校内放送で、
「先生方のサプライズですが…」と放送されてました。
教頭先生!! それは、サプライズになっていません!!





終演後には、
せっかくなので、
全校児童と一緒に記念の一枚。



最初に書いたように、
今回は昼食用にうどんを用意してもらいました。
なんだか、本当に、恐縮ですが、
おかげで、すごいおいしいうどんを食べられました。
近くのうどん屋さんで、
麺とだしと天ぷらを買ってきてくれて、
家庭科室でゆでてあたたかいうどんが食べられました。





出発時には、
ソフトボールクラブの子たちに見送られ、
一路高松港、小豆島へ向かいました。

2012年11月27日 土佐町立土佐町小中学校

2012-11-29 18:22:46 | 旅公演


前の学校からの移動が、
一般道でなかなかの混みよう。
予定より30分遅れて到着。
それでも、多くの先生方が搬入にいてくれて、
荷降ろしを助けてくれる。
あっという間。



この学校は、
小学校と中学校が同居している。
この観客層は、実はもってこい。
小学生だけだと、
落ち着きがなかったり、
5,6年生が照れすぎたりしてしまうことがある。
また、
中学生だけだと、
幼い反応で騒ぎすぎたり、
やはり照れて歌わなかったり…。
それが、
小中学校一緒だと、
とてもバランスが取れるのだ。
小学生は小学生らしく幼く、また素直。
中学生は中学生らしく、少し大人態度でそこにいる。
異年齢の関係が生まれている。
いい環境だよなー。



いつものように真っ暗になる体育館。
小学生から歓声が上がる。
ほかのどの劇団よりも、
見事な暗転だと思う。
その暗転が怖いのか、
小さな子どもたちは、
ジョバンニが出てきただけで笑う。
影が動くごとに笑う。
わざと笑うのだ。
怖い思いを吹き飛ばすために。
あまりにも不自然なくらい、大きな声を出して笑う。
それを見て、かえって落ち着いて感激する中学生。
おもしろい空間。良い空間だ。



けれども、子どもたちは知りたがっている。
初めて見る演劇で、何が語られているのか。
たとえば鳥捕り。
聞きたいセリフの瞬間の静寂。
「どうしてあそこからここまで急に来たんですか?」
その後に、どんな答えが聞けるのか、
待っている。
その好奇心が、僕たちの舞台を引き上げてくれるのだ。



参加部分も、
小学生は明るく、楽しく、元気よく。
中学生はそれに知性と、理性を与えるかのように、
舞台と一体になった。





終演後の余韻もそのままに、
たくさんの先生方が手伝ってくれて、
ずいぶん助かりました。
本当にきれいな山と川に囲まれた町での、
素敵な公演となりました。




2012年11月26日 安田町立安田小学校

2012-11-28 09:02:38 | 旅公演



午前開演のため、
前日日曜日は、高知市内から移動して全仕込み。
学校に行くとたくさんの子どもたちが。
なんと、搬入のお鉄手伝いもあるということで、
この日を学校の通常の授業日にして、
ほかの日を休みにしたとこ。
いやぁ、ありがたい。
子どもたち、先生たちの期待には、ぜひ応えたい。



午前開演。
あいにくの雨。
体育館公演の最大の敵…雨。
困ったものだ。
幸い、小ぶりの体育館に150人くらいの観客。
声は、無理をしなくても届く。
これが大きな体育館で雨が激しいと、
けっこう声を張ったり、マイクで拾ったりと、
対応していかなければならない。



そう思っていると、
だんだんと激しい雨が体育館の天井をたたく。
若干の不安。
開演時には静かな雨が、
影の踊り、光さんの音楽と共に、
雨が激しくなる。
まるで、芝居に合わせたかのようだ。
こういうのは、味方にしたら勝ちだ。
途中、途中も、
なんだが、ちょうど良いときに雨が激しくなる。
影が踊りだすとき、
銀河鉄道に乗り込むとき、
サソリが命を燃やすとき……。





子どもたちのソングは、明るく元気よく、
フリも完璧。
もう、今回のワークショップのお手本のようだ。
保護者やご近所さんが結構観に来てくれて、
空間がちょうどよく創られている。
雨を味方につけて、
ちょっとシャイで無邪気で、
好奇心旺盛な子どもたちとの共演は、大成功だった。



バラシも、先生たちを中心に、
5,6年生が手伝ってくれる。
校長先生が一番手伝ってくれたんではなかろうか。
担当の教頭先生は、林光さんの大ファンとのこと。
先生たちの好奇心旺盛な姿が、
そのまま子どもたちが見て育ってる。
そんな感じがしました。



終演後には雨がやみ、
カーテンコールで語り手役の松下が、
「君たちの声が、エネルギーが、銀河鉄道を動かしたんだよ。
ほら、そのエネルギーで、雨もやんじゃったでしょ」
だって。
そう思えるのは、すてきだなぁ、と。



この日、撮影できていたNHKの方も、
かなり、楽しんでくれた様子。
帰りがけ、
トラックのところへ感激したご近所さんが、
お花を摘んで持ってきてくれた。
とっても感動してくれたお礼だって。
そういう出会いが、明日の公演への原動力となる。
旅は、まだ続いているのである。

2012年11月22日 高知市立城西中学校

2012-11-25 22:49:00 | 旅公演




前日到着すると、
けっこうな人数の先生方が待っていてくれる。
おかげで、搬入はスムーズ。
体育館の暗幕の光漏れも、
すごく念入りにやってくれていて、
大助かりでした。





ここのところ、
わりと町はずれの学校が続いたので、
都会の学校。
どんな反応か楽しみだ。
ワークショップでは、声が出てなかった子が多かったので、
若干の不安はあるのだが…。





客入れから、
生徒たちがいつもの体育館じゃないことに驚く。
この瞬間は、いつも嬉しい。
つい、にんまりしてしまう。
高知のこども劇場の方々が観に来てくれて、
中学生の様子を見ながら、
期待を膨らませてくれている。
一人は卒業生だって!!





なかなか厳しい学校で、
制服がそろってないと体育館入れてくれないらしい。
そのため、若干リハーサルのスタートが押す。
体育館の色口には、
「一度出たら再入場できません」
の張り紙。
まぁ、その辺フォローしたいな、と思う。
若い劇団員たちが、そのことに燃えていたのも、ほほえましい。
寒いので、どうしてもトイレ行く子はいるだろうからね。
リハーサルでも、
照れていて、なんとなく歌えるのだけど…。





開演と同時に、
真っ暗になるのだが、
その時、大きな歓声。
いつもの体育館が真っ暗になり、
劇場になる瞬間。
驚いてくれるのがうれしいけど、
反応がちょっと幼いな、と。
ちょっとした都会の中学校で受ける印象だ。
ちょっとした冷やかしもあるけれど、
客席からかかる声の大部分が、
舞台に反応しての声。
それは、芝居を観ているということだ。
概してそういう声は気にかからない。
ただ、
無意味に声を上げたり、手を振ったり、
そんなことは、邪魔になる。
若干そういう子がいたことも事実。





けれど、生徒参加部分は、
思いのほか声が聞こえてきて、
うれしくなる。
少し暗い中ならば、
照れも軽減、かしらん~。





ある意味、ひりひりするような緊張感で、
ラストに向かっていく。
終演後の大きな拍手は、
信じられるものだ。
そして、今日の公演は、
途中でトイレに行く子もなく、
良い意味で先生の読みを裏切った。
最後まで、芝居を観たい、
そういう思いが、そうさせたのだろう。
ちょっと寒かったけど、
みんなありがとう。





搬出も大いに手伝ってくれた。
先生も生徒たちも。
おかげで、早く終わり、
旅先での良い週末を迎えられそうだ。
高知の子ども劇場の皆さんと、か・る・く…交流会でした。




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東京演劇アンサンブル 第30回クリスマス公演
銀河鉄道の夜

作=宮沢賢治
脚本・演出=広渡常敏
音楽=林光

2012年
12/21 金 AM貸切
12/22 土 14:00
12/23 日 14:00 ※
12/24 月 14:00
12/25 火 19:00
※アフタートーク http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/ginga/after-talk.html

ブレヒトの芝居小屋
全席自由

料金  当日=4,500円 一般3,800円 学生3,000円
前売  劇団事務所03-3920-5232 http://www.tee.co.jp/ticket-web2.html(PC) http://www.tee.co.jp/tee-mobile-webticket.html (携帯)

2012年11月21日東みよし町立三好中学校

2012-11-25 01:32:37 | 旅公演






中学校の隣にある町立体育館。
立派なアリーナで、
久しぶりに恐ろしい大きさ。
ロープ降ろすのに、
いつも竹竿を使うのだが、
それでも足りず、
イントレ3段組んだ上で竹竿使って、やっと。
そのため、1本ずつしか仕事ができない。



また、カーテンがいわゆる遮光カーテンで、
暗転が効かない。
半面を先生たちが黒ビニールで覆ってくださり、
反対側のバカデカイ面を、
劇団員がやる。
前日仕込は、3~4時間が通常だが、
5時間を越える仕込。
これぞ文化庁公演!!
なんてね。



公演当日も、
とにかく広いアリーナで、暗転が効くように、
ひたすら明かりが漏れないようにする。
これが、とにかくたいへんだった。

客席には、
三好中学校だけでなく、
町内の小中学校から集まってきた子どもたち。
いつもと違う体育館に驚きの声。
開演すると、
その声はさらに倍以上になる。
真っ暗闇になるからだ。
最後まで、粘って、粘ってやった甲斐があった。
普通の体育館では、ここまで暗くなったりしない。
そして、児童・生徒と一緒になって、
先生たちが驚いていたのが印象的。
細かいことだが、
子どもたちと同じ目線になって、
純粋に芝居を楽しんでくれているのがわかる。





子どもたちの参加部分も、
小学生と一緒ながら、
そんなに照れずに大きな声が出ていて、
大成功。
先生たちの参加のシーンもまた、
広いスペースをろうそくの炎だけで照らす様子は、
本当にきれいである。
2F席からのぞきながら見ていたが、
ほんとによい劇場空間になったと思う。









バラシで声かけてくれた先生が、
数年前に別の学校で、
文化庁公演を担当してくれた先生だった。
言われて、思い出す。
印象的な公演だったし、
何より先生の雰囲気、覚えていた。
またこうして再会できたことを喜んでくれた。
続けていると、
こういうことがあるから、たまらないのだ。












2012年11月20日 美馬市立宮内小学校

2012-11-22 02:00:08 | 旅公演




高松市内からの移動。
山越えで、徳島県の山側の学校。
マイクロバス以外は、高速ではなく下道で移動。
途中、道路工事によって通行止め時間があったり、
思いのほか、トラックが通りづらく、
到着時間が大幅に遅れる。





今日の学校は、全校児童数が19名。
今年度で、隣の学校と合併し、
今回上演する学校側は閉校となる。
そういうシュチュエーションの学校での上演は、
まさに文化庁ならでは。
搬入のお手伝いも何人か先生が待っていてくれていた。
予想外の小さい体育館で、
前日仕込は若干時間にずれこむ。
天井が低いのは楽なのだが、
狭くて、同時に仕事ができない。
それでも、何とかこの日は宿飯であたたかいものが出る時間に間に合う。







開場時間前になると、
近所の方々が、ぞろぞろと集まってくる。
隣校もバスでやって来て、客席は100名弱。
10分ほど遅れての開演。
宮澤賢治の『風の又三郎』の舞台のような、
山の小さな学校。
この子たちとやれるのはうれしい。
一人欠席と聞いていた子も、
お母さんと客席に座っていた。





参加の部分、1年生から6年生まで、
少しのテレと、
伸び伸びとした健やかさで、
思いっきり参加してくれている。
静かに、食い入るように芝居を観ている。
今日、この体育館にいた人は100人にも足らない。
けれど、ここに居合わせたすべての人たちにとって、
忘れられない1シーンでも、
それだけでも、ずっと心に残っていてくれたらいいなぁ、と思う。
とっても小さなお子さんも来てました。
きっと、その子にとっては大人っぽ過ぎて、
退屈した時間も長かったろうと思う。
それでも、最後までそこにいた。
その場にいたすべての人によって、
劇場空間が創造され、
芸術へと昇華されていく。
尊い“ライヴ”だなぁ。





いつも手伝ってくれる子どもたちが、
バラシにいなかったのがちょっとさみしかったけど、
でも、
先生方の感動を聞くことができて、
それも良かったかな。



最近、舞台写真を撮っているのだが、
何とか、全校児童みんなの顔、撮れたんじゃないなぁ~。




2012年11月19日 高松市立檀紙小学校

2012-11-21 12:48:40 | 旅公演


日曜日。
翌日が午前開演のため、
前日の仕込みは全上げ。
つまり、完全に仕込を終わらせるということ。
普段は、仕事を半分やって、翌日の午前中に仕込をし、
午後開演をしている。
ただ、日程というか、
移動の都合上で、週の頭が午前開演のことが多い。
休みの日ですが、
先生方も手伝ってくれて、
順調な仕込。
良く公演している高校の体育館に比べ、
小学校の体育館は小さい。
天井も低いので、
その分、いや、それだけではないけど、
予定よりも早く仕込が終わりました。







さて、久しぶりの午前開演です。
500人を越える児童数で、
けっこういっぱいになるかと思いきや、
さすが小学生、
ググッと詰まって、ゆったりな客席。
保護者の方々を、念のため体育館の舞台にしていたが、
フロアにも座ってもらうことにする。









このシリーズ初の小学校。
もう、さすが。
特に低学年の子たちには癒される。
何より、声が聞こえる、というのは良い。
正確に、きれいに歌うのが求められることもあるが、
今回の公演では、
言葉を聞きたい。
あえて、明るく、楽しいソングを選んだので、
特に小学生には、元気よく歌ってほしい。
だって、一緒にその空間にいると、
楽しくなるじゃないか。









1年ぶりの小学校の公演。
楽しく贅沢な時間。
子どもたちが、舞台に反応し、
息をのみ、声を上げる姿を感じ取る。
宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』は、
大人だった難しいんだ。
理解するのではなく、
感じてほしい。











終演後には、
子ども劇場関係の方や、
地元で宮澤賢治の朗読されているなか。
何人かの方から声をかけていただきました。
ありがとうございます。
地道ながらも、
ひとりずつ、ひとりずつ、
東京演劇アンサンブルの芝居を観てもらい、
好きなってもらう人を増やしていくしかないのだ。












2012年11月15日 姫路市立林田中学校

2012-11-18 22:51:20 | 旅公演


同じ市内とはいえ、
こちらは郊外、少し山側に入ったところ。
生徒数も150人くらい。
学校の中に鳥居があり、
おそらく7tは入らないだろうということで、
門の外から、エッチら、おっちら、荷下ろしと思っていたところ。
しかぁし!!!
トラック班の活躍で、
無事、中に入ってくれました。
これで、格段に時間が違う。
先生方のお手伝いもあり、
イントレ仕込み2日目。
予定より、少し早く前日仕込終了。



開場すると、
大人しめの生徒たち。
同じ姫路市内でも、
けっこう雰囲気が違う。
まぁ、ちょっとシャイで、
中学生らしいなーという印象。
開演直前に、
隣にあるという幼稚園からも子どもたちがやって来て、
妙な緊張感を敏感に察知し、
静か~に、しているのが微笑ましい。







このシリーズでは、
けっこう元気な反応が続いたが、
今日は、静か。
緊張感のある空間。
この静寂の中での芝居は、好きだ。





ソングの参加でも、
照れながらも、
歌っている。
先生たちが先頭で、
率先してやってくれるのがいい。
体育館もそんなに大きくなく、
客席の雰囲気も、
ブレヒトの芝居小屋を再現できたように思う。
そうなると、こっちのもの。
生の、ライブの生きている芝居が、
何よりも、生き生きとした演劇空間を、
客席とともに創出できたなぁ、と。
快感。







予想以上の大掛かりな舞台に、
それこそ、大人も子どもも感動してくれているのがわかる。







バラシは2,3年生の男子がよく手伝ってくれた。
先生方も、
いろんなことにしきりに感心。
でも、最大の称賛は、
再び、鳥居をでる7tトラックだった!!
だって、ほんとにギリギリだったから。



余談ですが、
夜は、何人かで西明石に移動して、
明石のおやこ劇場の方々と交流会。
Kさんが、去年の喜多方と、2日目の公演を観てくれている。
初めて同士がほとんどが、
打ち解けて、楽しい交流ができました。
今度はうちの芝居を観てもらって、
もっとたくさんの話をしたいな、と思いました。


2012年11月15日 姫路市立高丘中学校

2012-11-16 00:22:51 | 旅公演


前日の仕込み。
僕の心配は、サッカー日本代表戦。
仕込時間がかぶってる。
持ち込んだポータブルテレビでは、
地デジが映らない。
携帯のワンセグで、ラジオ状態で実況を聞くのみ。
何の話だ!





元気な先生たちが荷降ろしを手伝ってくれました。
今日は、テックス。
体育館の天井に鉄骨がむき出しになっていないので、
照明が吊れません。
そのため、工事用の仮設足場=通称:イントレを立てて、
そこに仮設します。
仕込的には、少し楽になりますが、
見栄えが、イマイチ。
それでも、工夫を凝らして、
ここでは高さが出るようにいろいろ細工しました。





開演前のリハーサルでは、
ちょっと…歌が…不安な…でした。
先生たちも、
昨日の荷降ろしとは違う顔。
昨日のノリが、僕は好きだけどなぁ。
メリハリが効きすぎるというか、なんというか。
まぁ、それはいっか。





昨日の公演同様、
生徒たちの反応が、芝居慣れしていない。
その分、新鮮。
リハーサルでの不安も、
本番では、もう少し頑張ってました。
その頑張りを、リハーサルから見せてほしかった!
と言っても、難しいかな。



先生たちの、ソング&キャンドルサービスも頑張ってくれました。
戸惑いながらも、一生懸命歌う声が聞こえて、
生徒たちに、おもしろいだけじゃない、
何かが残ってくれるといいなぁと思いました。





鑑賞というものは、
静かにみているだけが、良いわけではありません。
舞台を見て、
内容に反応して、
思わず笑ったり、声が出てしまうのは悪いことではない。
ただ、終演後に先生が態度について話をしていたことは、
真剣に楽しむことと、
ふざけすぎることの違い。
生徒のみなさん、今日聞いたこと、いつか思い出してね。
ほかの先生が、
内容を理解するよりも、
感じたら、良いと思う、
というようなことも話していた。
終演後のそういう話も、
きっと、いつか、思い出してくれるだろうと信じたい。





バラシも科学部やら、卓球部やら、バレー部やら、
たくさん手伝ってくれました。
ありがとうねー。


2012年11月14日 高砂市立竜山中学校

2012-11-15 23:59:08 | 旅公演


1年ぶりの文化庁巡回公演。
例によって、事前のワークショップで、
だいたい1ヶ月前にまわって、
生徒参加のソング部分の練習をしました。
この1ヶ月間、どれだけ練習してくれたかな、と、
楽しみであり、ちょっと不安もあったりします。



前日の仕込みに学校につくと、
いつもより天井の低い体育館。
途中から、部活動の生徒たちが手伝ってくれて、
あっという間に荷降ろしが終わりました。
仕込も、天井が低いというのも味噌で、
また、鉄骨も仕込みやすかったので、
予定より、早く上がりました。





そして公演当日、
開演前に一度、生徒参加部分だけリハーサルをやります。
どうも…歌は、あやしい・・・。
ただ、元気は良い。
歌詞覚えてないので、「フガフガ」歌っている。
ノリが良いのか、ふざけているのか、
多少不安だが、あとは舞台で乗せるしかない。





開演すると、
まずは暗転で大騒ぎ。
体育館を完全暗転にするのは、
実は結構手間暇かかる。
ただ、この『銀河鉄道の夜』は、
はっきりと、真っ暗な暗転を作りたい。
そのために、結構粘り強く、開演直前まで、
光の漏れがないように養生していく。
その甲斐あって、
良い演劇空間になっている。





生徒たちの反応は、
いちいち、笑って、笑って、
という感じがするのだが、
一瞬、一瞬、静寂が起こる。
舞台との駆け引きというか、
実は、ちゃんと見て反応している。
これだから芝居はおもしろい。




正直、反応としてはちょっと幼いかな、
と思ったりもするが、
でも、
芝居は楽しく観れるなら、
それに越したことはない。
それが、妨害するような、悪意のある態度なら、
赦されることではないが、
それとは違った雰囲気。



参加の部分は、
確かにうる覚え~、ではあったが、
まぁ、元気よくやっていた。
特に、選抜チームの『銀河鉄道のうた』は、
ちゃんと声も出てたしね。
途中、発掘隊のシーンでは、
生徒たちもまねて声がかかったりして、
愛嬌のある客席だった。



先生たちに手伝ってもらった、
プリオシン海岸のシーンも、
これまた先生も生徒同じく歌はちょっと…、でしたが、
ろうそくの炎で照らされる舞台と客席は幻想的で、
それだけでも、価値があるなぁと思う。
ありがとう、先生たち!!

バラシも元気よく手伝ってくれて、
予定より早く終わりました。
こんな、旅のスタートでした。