a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

博多公演、速報!!

2007-10-29 18:50:17 | 旅公演
『セチュアンの善人』博多公演を観劇していただいたみなさま、
どうもありがとうございました。

広渡常敏の追悼として、
1周忌の思いを込めての博多での公演でしたが、
3回公演とも満席で、
客席の反応も良く、
これまでになく良い舞台になったという報告を聞きました。

現地でお配りしたアンケートが、
劇団に届いたので、ご紹介します。

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香りがある。
いわゆる商業演劇とも違い、
又、古典然とした理屈先行でもなく、
素人っぽい玄人といった匂い。
福岡の場所は、中央の東京と違い、
公演は、有名劇団の来演と、
地域劇団の半素人、半玄人の中途半端なものしかない。
貴劇団の当公演は、商業演劇にはない、
観客により深いりし過ぎない、
程良い距離感があり、好ましい。
又、ブレヒトを観る機会はなく、
これも有難い。
役者のレベルの高さを含めて、
すべてが輝いて見えた。
またの来演を強く望む。

2007年10月27日15時開演観劇。


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と嬉しい、感想でした。
ぎりぎりまでは、
はらはらした公演でしたが、
大成功に終わりました。
お疲れ様でした!!

いよいよ博多公演!! 

2007-10-24 23:23:11 | 旅公演
博多公演、いよいよ今週末になりました!

タリさんがいなくなって、1年が過ぎました。
劇団では、広渡常敏の追悼として、
ブレヒト・作『母―おふくろ』を上演しました。

それに続いて、
タリさんの故郷である福岡・博多にて、
ブレヒト・作『セチュアンの善人』を上演します。

タリさんの同級生をはじめとした人たちが実行委員会を組んで、
東京演劇アンサンブルを観る会をつくって、
企画してくれました。
博多ではなかなか公演されることのない、
オープンスペースで、
三方向から観るという舞台になります。
ブレヒトの本拠地・ベルリーナーアンサンブルでの公演も成功し、
今年は韓国・密陽でのブレヒトフェスティバルにも招待され、
国内だけでなく、国際的にも注目を浴び始めている、
東京演劇アンサンブルのブレヒトの作品の上演です。

お近くの方は、
この機会にぜひ、ごらんください。
また、九州にお知り合いのいる方は、
ぜひ、ぜひ、この公演をお知らせください。

チケットのお申し込みは、
劇団事務所でも取り扱ってますので、
直接お電話でも、メールでも、
ご連絡ください。


2007年10月27日(土)15時
2007年10月28日(日)13時/17時
料金 当日=4,000円
   前売 一般=3,500円 学生=2,000円
会場:パピオビールーム(千代文化スポーツセンター内)

公演案内はこちら↓を上演します。
http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/setyuan/frame1.htm

パピオビールーム
http://www2.odn.ne.jp/papio-beeroom/access.html

『母―おふくろ』公演終了しました。

2007-10-16 14:36:39 | 東京公演
多くの方にご来場いただき、
『母―おふくろ』、無事千秋楽を迎えました。
ほんとうに、どうもありがとうございました。

始まってからは一気でしたが、
総がかりの公演で、みんな何だかくたくたになりました。

今度の芝居は、
僕はすごく好きでした。
ブレヒトらしいシニカルな社会への眼、
洋佑さんのカットプランも秀逸で、
光さんの音楽もお見事、
何より、
俳優たちがそれぞれの持ち場を、
しっかり担ったことだろう。
ブレヒトの戯曲って、
そういうディテールが立体的で、
そこを手抜くと、うまくいかないんですよね。

評判も上々で、
手応えのあった公演でした。

2ヶ月の稽古期間の中で、
いろいろ考えることがありました。
ブログでも、おいおい書きたいことも増えました。
ブレヒトの戯曲が、いかに現代性を持っているかということを知り、
現代の情勢に対してまったく古くなく、
輝きを放っていることを知りました。

ブレヒトが、この作品を書いたのは、
まさに戦争前夜であった旧ドイツ。
いま、
この国で、この作品がぴったりしてしまうというのは、
今が、どんな時代なのだろうか。

そう考えずにはいられない。



まもなく公演!! 『母―おふくろ』

2007-10-02 16:27:40 | 東京公演
いよいよ公演が近づいていおります。
稽古場は大詰め。

録音が終わり、
衣裳パレードが終わり、
照明のシーン作りが終わり、
スライドも完成し、
通し稽古に入っております。

ソングもたくさんあって、
こんなシーンや、
写真

こんなシーンがあります。
写真


新聞社のインタビューも入り、
写真


いよいよ公演まであと4日!

一人の特別な革命家の物語ではなく、
隣にいるかもしれない、
市井の人の物語。

貧しさが、いかに人間の心を貧しくするか。
豊かな心が、いかに人間を豊かにするか。
たしかめてみたい。