a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

行ったり来たり  ~あっち行ったりこっちに来たり~

2024-03-28 13:21:22 | 劇団員リレートーク
行ったり来たり  あっち行ったりこっちに来たり、たまに稽古場を覗いては、感じたことをfbに書いてきました。
それをほぼそのままこちらにも…

3/7
大活躍のミオ(の稽古場ブログ)です!!
ほんとうにいろんなこと考えちゃう芝居です。
わたしのアイデンティティは一体何に支えられているのか…
トランプ支持の人たちは何か確かなものが欲しいんでしょうが、
確かなものなんてないんだな、と、思ったり思ったり……

3/13
(文学座、西本由香さんの『アンドーラ』を観て…同じドイツ語圏演劇です!)
西本さんと松鵜さんのアフタートークのお話でも感じたけど、
ドイツ語圏だけどドイツ人じゃない、作家の、アイデンティティの求め方は、ドイツの人とは違う、気がしてならない。
と勝手に感じているわたし。
フリッシュはスイス。
そういう何かを感じてもらいたく、 うちの『行ったり来たり』も 併せて観てほしい。
こちらはホルヴァート。オーストリア-ハンガリー帝国出身。
テイストはまったく違うけど、 書かれた時代も違うけど、 アイデンティティの頼りなさ… かたや、
自分を外側から作られてしまった青年と、かたや、
自分の外側をすべて外され失った男の話。
アンドーラは26日まで 行ったり来たりは28日から ぜひ!



3/17
X原口のブログ!(の紹介に) 国を追われるとはどういうことなのか?
この芝居は、コメディのスタイルをとってますが、超辛く切なく迫ってきます。
わたしにはそのことがわかってない、とも思います。
当事者以外は誰もわからないんだ、とも思います。
けど、それを想像できる能力があるのが人間なんだな、と。

3/20
(19日の衣裳、照明入りの通しを観て)
町田聡子‼️ (の芝居と装束に感激して) 切なさと滑稽さとチープさとおぞましさが共存するグロテスクな舞台を彩る衣裳の稲村朋子ここにあり、
って感じ!

3/24野火止2日目
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前半のラストの、ハヴリチェクのソロ。
作ってくれたmonjeのおふたりをも唸らせた永野愛理の歌声。素敵です!
境界線とはなんぞや、 という今日的なテーマを、 俳優たちは、ある設定のなかで切実に演じます。
答えは描かれません。 それは私たちに渡されるもの。…と思って、やっています。
ある意味非常にグロテスクです。
今日の客席からは、笑い声や手拍子が。うちには珍しいできごとです。



3/26
大きな欲望が暴走して、平穏な「因果応報」が破られる戦争。
それと同様の熱狂によって一文なしになった主人公が、再び、良くも悪くも小さな欲望渦巻く「因果応報」の世界に戻る。
みたいなことを考えます。
ミミズをヒントに!

3/28
そしてすみだ初日を迎えます。
わたしのあっちこっち行ったり来たりが実りますように!
ご来場おまちしておりますっ!!



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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

行ったり来たり ~絶賛、仕込んだり~

2024-03-27 12:40:37 | 劇団員リレートーク
久しぶりに会場が2か所という公演をしている。
初日をホームグラウンドにて満席で開けて、
手ごたえを感じて、
次の劇場に移る。



ただ今、絶賛仕込中。

すみだパークシアター倉は、
2019年まで根城にしていたブレヒトの芝居小屋によく似ている。
劇団員は、仕込みやすいらしい。
機材も自分たちで揃えなければならないような、
何もないブラックボックスなのだが、
様々な条件で旅公演を続けている僕らにとっては、
これまた得意分野である。

これで、こちらの会場も評判良くて、
再度野火止RAUMで公演、
まさに行ったりきたり、なんて公演も悪くないが、
それはまたの機会にチャレンジしてみたいと思う。

住み慣れた国を追われ、
生まれてわずかの期間いただけの国に向かうハヴリチェク。
しかし、そちらにも拒否をされてしまう。
自分が育った国にも、自らの出自の国にも、
自分の居場所がないとは、
いったいどういうことだろうか。

ホルヴァートがこの作品を書いたのは、
ナチスがドイツで政権を奪ったころ。
その鈍い足音がオーストリアにはっきりと聞こえ始めたころだろう。
国境を越え、侵略することで、
言わば国境をなくそうとしたヒトラーの狙いをくみ取ったような物語だ。

その狭間に揺れるハヴリチェクは、
映画『ターミナル』のトム・ハンクス演じる主人公のごとく、
どちらの国にも入ることができず、
ただ、橋の上にいることしかできない。
国境はいったい、何を守るのか、誰を守るのか…。



今回はこのハヴリチェクの愛理をまず観に来てほしい。
しゃれた感じのmonjeの音楽が華を添え、
愛理のこれがぴったりはまってる。
でも、おっさんの役です。
それで言うと、
みおに、久美ちゃんに、志賀ちゃんと、
違和感なく彩を添えているおっさんたちも観に来てほしい。
で、ハヴリチェクと恋仲になる女主人の西井ちゃんも、
TEE初参加で、素敵な声を聞かせてくれるので、
これも観に来てほしい。
客演と言えば、なんだか怪しい感じの役柄の二宮さんも観に来てほしい。
スーパーヒーローばりの活躍の大夢に、
ずっと酔っぱらってるみたいなあさチャン、
なんと言っても終始見逃せない悪役コンビ町田と、勇輔、
うん、見逃せません。
そして、昨年研究生から劇団員となった貴絵とゴンちゃんのフレッシュな活躍は、
当然見逃せないでしょう。

今回はなかなか稽古場に行けず、
事務所でモニターから聞こえてくる声を聞いたり、
LINEにアップされたmonjeの音楽を聴いたり、
稽古の動画を観たりしながら、
日々を送っていました。



でも、芝居は当然ながらLIVE。
お茶目で、疾走感もある、
茶番劇。
明日からすみだ公演スタート。
絶対見逃してほしくない作品ですよ!!

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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

『行ったり来たり』アフタートーク、追加のお知らせ

2024-03-26 12:37:37 | 東京公演
東京演劇アンサンブル 創立70年記念公演
『行ったり来たり』
アフタートーク、追加のお知らせ

公演終了後、20~30分程度のアフタートークを予定しています。

3月31日(日)14時公演終了後
岡真理さん




岡真理(おか・まり)
早稲田大学文学学術院教授
現代アラブ文学・パレスチナ問題
パレスチナ問題を現代世界に生きる人間の思想的課題として考究している。
著書に『アラブ、祈りとしての文学』、『ガザに地下鉄が走る日』(以上、みすず書房)、『ガザとは何か』(大和書房)ほか。
訳書に、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』(共訳、青土社)、ターハル・ベンジェッルーン『火によって』(以文社)ほか。

2009年より009年より、平和をめざす朗読集団「国境なき朗読者たち」を主宰、
学生・市民有志とガザをテーマとする朗読劇の上演活動をおこなっている。


『行ったり来たり』公演情報はこちら

行ったり来たり 野火止RAUM公演アンケート

2024-03-25 12:14:01 | 東京公演
東京演劇アンサンブル創立70年記念公演
『行ったり来たり』
野火止RAUMでの公演、無事終わりました。

2日間とも客席からの笑い声が絶えず、
まさに「茶番劇」を楽しんでいただいたようです。
終演後のアンケートをご紹介します。




■3月23日(土)

動きのある舞台で、途中に笑いをとり入れた楽しい公演でした。
国境とか、人種とか考えるべき要素があって、素晴らしいです。
野火止RAUMでの公演はこんなに身近でアットホームなんですね!
よかったです。今後もきたいしています!!

手作りっぽい劇場がすてきでした。
出演者の方がみなさん達者で楽しませていただきました。



「茶番劇」ということで、どんなハチャメチャな劇かと楽しみにしていました。
キャストの皆さん一人ひとりのキャラクターがとてもはまっていて、
主役の方が意外な男性役もチャーミングデステキでした。
(40代・女)

内容は真面目なのに、雰囲気が茶番というか、ばかばかしい感じで面白かった。
(12歳・女)

ケンタウルスの会に復帰して2作目でしたが、
東京演劇アンサンブルってこんなに楽しい劇団だったっけ、と。
良い意味で予想を裏切られ、ハッピーな気分で帰れそうです。
楽しかった。ありがとうございます。
(50代・女)



1度もあきることのない2時間10分はある意味映画以上だったです。
話もわかりやすかったです。
また、違う作品含め観たい、応援したいと思わせてくれて、本当にありがとうございました。
(40代・女)

初めて演劇を見たけど、キュンキュンと面白さがあってとっても楽しかったです!!!
2時間もあったとは思えないぐらいあっという間!!
ニヤニヤしながら途中見てました(笑)(15歳・女)

とても楽しい舞台でした。
国籍や国の保障がない、外にはじかれる人々のテーマを茶番を交えながら人間らしさ、
ユーモアも交えて、重くなりすぎず考えることができました。



喜劇と音楽と新たな楽しみが見つかりました。
永野さん、とても楽しませてもらいました。
洪さんも新しい魅力です。
コロナ前の音楽劇、万歳です。

盛りだくさんで楽しかったです!
元気をもらいました!!
お疲れさまー、ありがとうございました。

なかなかおもしろかったです。
以前より、小劇場風の演出も入ってきたのか、新鮮さがあって、良かったです。
(60代・男)

難しくなりそうなテーマを、面白く演じており、大変良かったです。
ハブリチェクの演技、最高でした!!
(40代・男)

テンポの良さと掛け合いのセリフにたくさん笑った公演でした。
その中に、国境とは、自分自身とは、と色々考えさせられる問題があり、大変有意義な時間でした。
(30代・女)



ストーリーがわかりやすかった。
配役……適!! 
楽しくおもしろく錯覚。
教会はあっても、キョウカイ線はいらない。
(80代・女)

とても楽しませていただきました。
難しいことを笑いをまじえて、考えさせてもらいました。
ありがとうございます。

時間を忘れて楽しませていただきました。
みなさん、活き活きと楽しそうに演じられていたのが、印象的でした。
(40代・男)

〝茶番劇”というタイトルの皮肉さ、言い得て妙なセンス、楽しく観せていただきました。
ヘアカラーやヘアスタイルのアレンジもおもしろかったです。
ハヴリチェクがキュートでいとおしくなりました!
レーダ夫人とシュムッグリンスキー、サイコーでした。おもしろすぎるー。

それぞれの役者さんが、いろいろなところにこだわってやはりすごいなぁと思います。
みおさんのいびきがリアルでビックリしました!
(11歳・女)

永野さんが、何といってもすばらしかったです。
ヒロイン役ばかり拝見してきましたが、今作の役では、演技力が特に伝わってきました。
パンフの公家さんと大塚さんの文も読ませていただき、
本質的な核を含んだ作品として受けとめましたが、おもしろい演出がたくさんで、楽しめました。
(50代・男)

ハヴリチェクの場合は何となくハッピーエンドで終わってしまったけれど、うまくいかないことの方が多いんだろうなと思った。
こんなにハッピーエンドで終わってしまってよかったのだろうか、笑いを誘うところがシュールで恐かった…。
重苦しくなさすぎて、「面白かった」で終わらせないようにしないといけないと感じた。

出演俳優さんたちから今回の劇に対する想いやストーリーなどを聞いて、どんな形になるかとても楽しみにしていました。
なかなかイメージがつかなかったお話でしたが、実際舞台を観て驚きました。
しかも今日が初舞台とのことで、様々な苦労や想いがあっただろうと想像します。
難しいテーマとは言え、シリアスな場面と対照的にクスッと笑わせてくださるシーンもあって楽しむことができました。
ありがとうございました。また女性俳優さんの歌の上手さにも聞き入ってしまいました。
別の作品も観てみたいです。今後も応援していきたいと思います。
頑張ってください!
(40代・女)


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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

行ったり来たり ~幕開いたり~

2024-03-23 10:00:00 | 稽古場ブログ

こんにちは、永野愛理です。
"行ったり来たり"する主人公、ハヴリチェクを演じます。



いよいよ本番の幕が上がります!
おかげさまで我らが本拠地・野火止RAUM公演は満席となっておりますので、ご予約がお済みでない方はぜひ、3/28からのすみだパークシアター倉まで足をお運び頂ければと思います。

2度目の劇場ですが、思えばちょうど1年前には同じ会場で12歳女児を演じていたのですね…
1年後に50歳男性を演じることになろうとは思ってもおりませんでした…なかなかのギャップではないでしょうか…?笑

とはいえ、おじさんであること、男性であることは、実はあまり意識しておりません。
どうやったって30代女性の私が演じるのですし、私が感じ私の身体を通った言葉をきちんとお届けすることが、私がこの役にチャレンジする意味でもあると、まだまだまだまだ探り続けております。



『法律は法律ですからね。』
『しかしそんな法律は、非人間的じゃないかね——』
『一般的な国家機構のなかで、一個人の運命がすり潰されるなんて、ザラにある話ですよ。』

こんな台詞に「確かにザラにあるわな」と虚しくなる私と、「ザラにあってたまるかよ!!!!」と中指を突き立てたくなる私とを行ったり来たりしながら、“人間的‐非人間的”という言葉について改めて考えます。
「あたし…人間的って何かは分からないけど、非人間的なことが何かは分かるつもり。」
これは『消えた海賊』で私が演じていたマルガリータの台詞です。
法律・ルール・境界線というものがもし何かを守るために存在するならば、その“何か”の内側と外側は何をもって線引かれていくのでしょう。

支え合える家族もおらず、手塩にかけた自分の店はライバル店の出現で潰され、
30年納め続けた税金を生活保護として受け取ることもできず、果ては国を追い出され、
道中に出会った夫婦からは理不尽に八つ当たりされ、辿り着いた隣国でも無碍にされ…
どこにも立つ瀬なく、何者にもなれず、ひとりぼっちでこれでもかという災難続きのハヴリチェク。
なのにどういうわけだかラブレターの伝書鳩になっちゃったり、キレ散らかされた人に同情してみちゃったり、お人好しなようでいて案外すぐにプッツンと頭にきちゃったり、しっちゃかめっちゃかに振り回される大忙しの彼の目を通して、誰かの人間性に触れ、誰かの非‐人間性に触れ、怒り、泣き、笑い、最後まで行ったり来たりを繰り返そうと思います。

非常にバカバカしく、人間の悲喜交々が錯綜する芝居ですので、肩肘張らずふらりと観にいらしてくだされば幸いです。
すみだパークシアター倉にて、お待ちしております!

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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

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行ったり来たり ~ゆったり いったり きいたり~

2024-03-21 13:00:00 | 稽古場ブログ

野火止RAUMでの本番が迫ってきて、数日前から通しの稽古が増えてきまた。
まだ後半の稽古が足りていない気もしますが、これからが最後の追い込みです。
このブログを書いてる翌日は稽古が休みなので、セリフと動きをもう一度確認して、台本をゆっくり読み直してみよう。

さて、これまで芝居を観にきたお客さんから、「あんなたくさんのセリフ、よく覚えられますね。どうやってるんですか?」と聞かれることが時々あります。
役者それぞれいろいろなやり方、覚え方があると思いますが。
うちの劇団は自前の稽古場を持っていることもあって、読み稽古を長くやります。
だから僕も20代・30代の頃は、読み稽古で大体セリフは覚えられていました。
だから不確かなところを家で覚えたり、確認したりするだけでいけてたのですが、最近は、覚えようとして努力しないとセリフが入らないようになってしまいました。
現在の僕のセリフの覚え方は、というと

・読み稽古の後半になると、朝 湯船にお湯をためて、半分蓋を開けて湯船に浸かり、その蓋にタオルを敷いて台本を乗せ、セリフを目で追ったり、ぶつぶつとセリフを言ったりします。

自分のセリフを実際に声に出すのも大切なことで、自分の声を自分の耳で聞くと、耳で覚えられます。1時間以上入っているのでダイエットの効果もあります。
かね?実感はありませんが。
これはとても良い方法ですが、気をつけないと汗や水滴でページがふやけて、台本が分厚くなってきます。
水没の可能性もあります。

・携帯やタブレットの録音機能を使って、その場面の出演者全員のセリフを自分で録音して、(これは自分のセリフの順番を覚えるだけじゃなく、他の役の思いを知る事になります。)とにかく回数聞いて、耳で覚える

繰り返しセリフを言って口で覚える。15秒巻き戻し機能は超便利。
とにかく自分で録音したその場面のセリフを聞くのが大事です。

まとめると、(湯ったり)湯船に浸かり、ぶつぶつセリフを(言ったり)、自分の録音したセリフを(聞いたり) しながら 一生懸命覚えようとしないと、入らないし、出てきません。
ゆったり いったり きいたり はおすすめです。



今回女性がおじさんの役をたくさんやっている中で、僕は本当のおじさんが、おじさん役をやっている。
助平なところはそのまま地で行ける。
女性のおじさんたちは、最初声を低くしたり、おじさんになろうとしていた。
でも最近ではその人がそのままで役をやっている。
そのセリフをどう思っているかがストレートに出てくるから、そのほうが自然だし魅力的だと思う。
はてさて、どんなおじさんたちが出てくるか、どうぞお楽しみに。



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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

行ったり来たり ~動けなくなったり~

2024-03-19 21:00:00 | 稽古場ブログ

本番まであと1週間を切りました。
芝居はかなりバカバカしく面白くなってきました。さすがホルヴァート作品、人間の潜在意識の内奥に迫ります。


先日はこの作品に出演していない劇団員・研究生の手伝いもあり、劇場に照明機材の吊り込みやら本番の準備をしました。
そして昨日と今日は稽古後に照明のシーン作りです。
いよいよ本番が迫ってきたなという感じがします。
稽古を終えて疲れている役者たちのことは早めに家に帰して、劇団の照明プランナーである真壁知恵子さんは深夜まで劇団に残り、ひとりで照明卓に向かって作業をしています。
劇団のみんなは彼女のことを“ちーこ”とか“ちーこさん”と呼んでいます。
ぼくはちーこと呼んでいます。
彼女は劇団の照明プランナーではありますが、今回はぼくの美術プランを見事に形にしてくれた道具方の一人でもあります。
彼女は材料費を節約することなども考えながら、最大限にぼくのイメージを具現化する方法を探ってくれました。
彼女の大道具製作に対するこだわりは、アンサンブルの道具方筆頭であった故入江龍太さんから受け継いだものなのでしょう。
舞台美術のカーテンも枝垂れ柳も彼女の作品です。
ぼくたちが稽古をしている間に彼女が製作に取り掛かってくれました。








ぼくたちの劇団では公演をする毎に劇団の伝統的な行事をおこないます。
それは団員みんなで上演する劇場付近のお店等にポスター(チラシ)を貼らせてもらいに出かけていくことです。
今回ぼくはちーことスカイツリー周辺を歩き回りました。
昨年『送りの夏』を上演した際に同じ地域を彼女一緒にまわり、その時になぜか知り合いがたくさんできたので、また今年も一緒に行こうとなったのです。
彼女はどこの店に行っても尻込みなどせずに、非常に積極的なアプローチを繰り返します。
1軒の店に(なぜか)3枚もポスターを貼らせてもらうという技を成し遂げたこともありました。
ぼくたちの再訪問を非常に喜んでくれた女主人がいらっしゃったり、昨年仲良くなった飲み屋の常連さんたちとも再開し、パチリと記念撮影。






それから最近、彼女には大変お世話になったことがあります。
3月6日の深夜、稽古場で仕事を終えて、空になったストーブに灯油を入れ劇団を出ようとした時、ぼくは人生初のぎっくり腰に見舞われ動けなくなってしまいました。
なにしろ初めてのことでどうしたらよいかもわからず、痛みを堪えなんとか床に横になるもそれ以降は激痛で身動きがとれずにそのまま横になったままでした。
2、3メートル先には薬箱が見えているにもかかわらず、障害物に阻まれてそこまで辿り着けない。
動けない。2、3時間もすれば歩けるようになるだろうと鷹を括っていたら、次の日の朝になっても痛みは変わらず、全く動ける状態ではありませんでした。
そして昼過ぎ、稽古の時間になっても状態は変わらず、ついには救急車に来てもらうことになりました。
そのとき付き添いをしてくれ、最終的にぼくを家まで送り届けてくれたのがちーこでした。
稽古も追い込みの時期だったのでかなりヒヤリとしましたが、入院することもなく、なんとか無事に稽古を続けられています。



それからもうひとつ。
ちーこは稽古後の作業が続くと、新座市のあちこちにある農家の直売所から食材を仕入れてきて、みんなのために賄いを作ってくれます。
稽古が終わり疲れた身体でまたこれから作業開始という時間に、みんなでテーブルを囲んで温かい食事ができるというのはなによりのことです。
きっと彼女は劇団のような人が集まる場にはなくてはならない存在の人なのだと思います。
その分彼女が抱える負担は大きいのでしょうが、嫌な顔ひとつせず、いつも思いやりを持って、劇団員が安心な稽古場を手に入れられるように、裏方の仕事を率先して引き受けてくれるのが彼女です。


芝居の話を書こうと思っていたのにちーこのことばかりになってしまいましたが、劇団の財産は人です。
劇団が70年の間続けてこられたのも、こうしたひとりひとりの努力の積み重ねがあるからだと思います。
ここに集まる一人ひとりがそれぞれのじぶんの能力を持ち寄り、支え合い、みんなの力を合わせることで、劇団は成り立っているのです。
そうやってゆっくりと劇団は歩みを進め、70年の記念の年を迎えることができました。
そういう意味ではかなり間違いだらけの茶番劇『行ったり来たり』をご覧になって、お腹を抱えて笑って、最後にはズドンと心に響くお土産を持って帰っていただければと思います。
野火止公演は2ステージとも満席になりましたので、どうぞみなさま、すみだパークシアター倉まで足をお運びください。
素晴らしい作品をお届けできると思います。
よろしくお願いいたします。

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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

行ったり来たり ~振り返ったり~

2024-03-17 21:00:00 | 稽古場ブログ

劇団創立70年記念公演 第一弾『行ったり来たり』
本番まであと1週間となりました。

今日は稽古場であり、劇場でもある野火止RAUMにて照明の吊り込みとシュートです。いよいよ本番へ向けての空間創りの最終段階というところでしょうか。

劇団創立70年。。。考えてみれば40周年の記念パーティーにはもう劇団にいたなぁ。50周年、60周年。うわぁこんなに長く劇団にいるんだと自分でもびっくりしてしまいます。
本棚のたくさんの台本や資料を目の前に、あーこんなにがむしゃらに芝居頑張ってきたんだと思う反面、いまの私は、一体なんだろうと。。。ふと考えてしまいます。

なにが私を私たらしめるのか

『行ったり来たり』
失業して税金が納められなくなったため、暮らしていた国を強制退去となり、生まれた国からも入国を拒否されたハブリチェク。
わたしは一体何者か。わたしの人生は何だったのか。
国境の橋の上を行ったり来たりしながら、政治の規則によって奪われた日常と、アイデンティティーを失うことへの不安が彼を襲います。

『悪童日記』で著名な作家アゴタ・クリストフは、1956年ハンガリー動乱のため、ハンガリーからオーストリアを経てスイスへ亡命。
生きていくために母語であるハンガリー語ではなく、否応なく習得せざるを得なかったフランス語で作家活動をしました。
自分から望んだわけではなく、むしろフランス語を敵語とまで言っていた彼女にとって、亡命生活が、母語を奪われることが自身のアイデンティティーをどれだけ揺るがすものであったのか。

1995年に彼女の『エレベーターの鍵』という作品をやった時、稽古場では
「アゴタ・クリストフが書いた、書いてしまった、書かずにいられなかった言葉、その作品行為を追体験することが大切だし、それが役者の作品行為になる」
と演出家の広渡さんに言われたことを思い出しました。

今回“X”という身分を隠したおじさんの役で出演しています。少年の役は何度かやったことがありますが、おじさんの役は初めてです。演出家には「ダンディなナルシストでやって」と言われているので、かなりイキってやっているつもりなのですが、周りからはもっとやれと言われて戸惑っております。







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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

行ったり来たり ~作ったり、食べたり~

2024-03-15 21:00:00 | 稽古場ブログ
ブログをご覧の皆さまこんにちは。『行ったり来たり』で麻薬密輸団のボスであるシュムッグリチンスキーを演じます、小田勇輔です。



僕の演じるシュムッグリチンスキーはとにかく人に暴力を振るうシーンが多いです。あっちでもこっちでも国境関係なく人のことをぶん殴っています。出演者の半分は殴ってるんじゃないですかね?
ただ、お芝居といえど他人に手をあげるというのは怖くて、稽古の初めの方は、何かの拍子に振り下ろした手が当たってしまうんじゃないか、相手役に怪我をさせてしまうのではないかと、ビビりながら稽古をしていました。
が、そんな風に稽古をしていたら相手役には筒抜けなわけで…。
遠慮なんてしなくていい、大丈夫だからと声をかけていただき、どう動いたらどう見えるのか、たくさんのアドバイスをいただきました。
おかげさまで迫力あるシーンになったと思います。💪(°∀°💪)

そして先日、野火止RAUMにて客席作りを行いました!
いよいよ本番直前になってしまったのだなとドキドキしております。

そんな客席作りを劇団の研究生達が手伝いに来てくれました。
まず、柾宏くん。

真面目で好青年、少し口下手だけど、優しい気の使える男子です。


次は巧です!努力家で研究熱心!たまに僕をイジるんですが…そこがかわいい。
そして、林亜里子。アリーです!情熱的で明るく、すごく根性がある女性です!


戸澤萌生、もえみは、最年少19歳!ダンスがすごく上手なんです!礼儀正しく、気の優しい女子です!


あともう一人彦坂紗理奈、ひこにゃんがいるんですが今回は残念ながらシャッターチャンスに恵まれず……次回こそは…。

4月には、彼ら彼女らが出演する研究生公演がありますのでそちらも是非。

が、その前にまずは『行ったり来たり』にお越しいただければと思います。
なんと野火止公演は二日とも売り切れだそうで嬉しい限りです☺️

最後に今回の相棒、レーダ夫人役のまっちーとパシャリ。


小田勇輔でした。

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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

行ったり来たり ~気づいたり~

2024-03-12 21:00:00 | 稽古場ブログ
はじめまして。
今回初めて東京演劇アンサンブルに客演させていただきます、ハヌシュ夫人役の西井裕美(にしいひろみ)です。
歴史のある劇団とはどういう雰囲気なのだろう、馴染めるだろうか・・・と不安いっぱいだった2ヶ月前からは考えられないほど、のびのびと居させていただいていて感謝です。

私は普段フリーで活動しているのですが、翻訳劇且つ年代も異なる作品に関わるのは、実はかなり久しぶりです。
生き方も価値観も自分とは異なる人物を演じることに、難しさと面白さを感じる日々です。

今回の作品は茶番劇なので、言うまでもなく馬鹿馬鹿しいやりとりがふんだんに描かれています。
最初台本を読んだときは、「そんな訳ないでしょ」ということのオンパレードだと思っていました。けれど稽古を進めていくうち、誇張されているやり取りの中に、人間らしさを感じるディティールが込められていることに気付かされました。
そもそも人間は不完全な存在で、それを俯瞰して眺めたときには「茶番だ」と感じるものなのかもしれません。ホルヴァートは茶番と称しながら“現実“を描くことに命を燃やしていたのでしょうか・・・愚かさも含めて肯定するような人間愛を感じます。
なんてことを考えつつも、純粋に楽しんでいただけたら嬉しいです。
物語のラストが感動的に映るのか、それとも・・・

今回は歌もたくさん歌われます。劇中歌はすべて、monjeという昨年デビューしたばかりのアーティストの書き下ろしです。
彼らの楽曲で私のお気に入りはFragranceです!
https://youtu.be/cfhwE9FZkMA?si=mHvw5YA6_T7Mr4tp

1930年代に書かれた戯曲と、2024年最先端の音楽との斬新なコラボで、面白いものが生まれる予感がしています。
お時間ありましたらぜひお越しください。



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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて