2022年8月のブログ記事一覧-a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十八　照明：真壁知恵子

2022-08-26 12:15:33 | 稽古場ブログ

『銀河鉄道の夜』の照明を担当してます
眞壁知恵子です。

いよいよ池袋グローバルリングの仕込みが始まりました。
今のところ日中はむし暑いです。
夜はいい風がふきます。

心配していた雨も何とかしのいで
仕込み2日目のゲネプロを迎えることができました。

池袋の夜は明るい夜です。
ネオンがギラギラしています。
日没からの照明作りのゴールデンタイムが少なく😢
やっと目がなれてきたころに退館時間…

何かがふっ切れました。

「よし。楽しもう。」

銀河の暗闇はつくれませんがそこは割りきって都会の夜を楽しもうと思います。

劇場のLEDを駆使してネオンに負けない銀河鉄道の夜をつくるぞー

体は疲れきっているのにワクワクしています。

「ケンタウルス　つゆをふらせー」

東京演劇アンサンブル　『銀河鉄道の夜』公演40周年記念 
東京都夏の児童演劇祭参加

作＝宮沢賢治
脚本＝広渡常敏
 音楽＝林光
 演出＝小森明子 
舞台美術＝岡島茂夫　三木元太 
衣裳＝八重田喜美子 
衣裳協力＝稲村朋子 
映像＝高橋啓祐（Nibroll） 
舞踏＝西田堯　三東瑠璃
 音響＝田村悳
 照明＝真壁知恵子
 歌唱指導＝吉村安見子
 宣伝美術＝スズキコージ　奥秋圭
 舞台監督＝浅井純彦
 制作＝太田昭

照明オペレーター　真壁知恵子
 音響オペレーター　大場神　今西工 
音響スタッフ　井上尚美 
映像オペレーター　革崎文
 演出助手　細谷巧　藤井夕奈 
舞台スタッフ　篠原祐哉　
 協力　株式会社 K Productions （株）エス・シー・アライアンス

世界初演から、40年……
東京の夜空に ケンタウルス、つゆをふらせ

2022年　8/26（金）・8/27（土）・8/28（日）　
　　各日19時開演

池袋西口公園野外劇場・グローバルリングシアター

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団Facebookページ、Twitterにてお知らせします。

ケンタウルス祭の夜、 
ジョバンニは不思議な旅をする。 
決して引き返すことのない 
軽便鉄道にのって、 
本当のさいわいを
 見つけだす旅をする……。

語り手　　　奈須弘子
 ジョバンニ　山﨑智子
 カムパネルラ　永野愛理 
ザネリ　　　永濱渉 
母／尼僧　　洪美玉 
学者　　　　浅井純彦　
 赤ひげ　　　三木元太
 灯台守　　　小田勇輔 
車掌　　　　浅井純彦 
青年　　　　和田響き
 男の子　　　冨山小枝 
女の子　　　仙石貴久江
 信号手　　　雨宮大夢
 サソリ　　　青柳万智子（Co.Ruri Mito）
 影たち　　　鈴木貴絵　福井奏美

Web申し込みは下のゲッティのロゴをクリック！

協賛　ケンタウルスの会　（TEE友の会）　 
助成　文化庁舞台芸術創造活動活性化事業
　 公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十七　制作：太田昭

2022-08-25 12:02:24 | 稽古場ブログ

思い起こせば、入団した1996年、最初の「旅」というか、
制作の出張に行ったのが、
青森県弘前市での野外公演の仕事だった。
右も左もわからぬまま、
当時俳優であり、制作の先輩であった佐々木章夫さんについていく、
というだけで、
何が話され、何が行われようとしているのかわからないままだった。
いま思えば、
劇団を支持してくれる弘前の有志の皆さんとの実行委員会の会議だったのだろう。
岩木山のふもと、総合公園にある野外ステージでの上演だった。
開演直前まで雨が降り、
開演とともに雨が止むという、ひやひやでドラマティックな幕開けだった。

あれから26年。

『銀河鉄道の夜』の野外公演は、
僕の入団前から、様々な場所で上演を続けていたが、
それも、なかなか機会に恵まれず、
最後が、2003年ころだったか横須賀おやこ劇場の20周年記念だったかで、
三笠公園での野外公演。
しかもあの時は、本番が台風直撃での公演、
そして、カラッと晴れたゲネプロとバラシという、
なかなか深い、深～い、思い出の公演だった。

それから、トラウマというか、
チャンスにも恵まれず、
野外公演は、過去の輝かしい公演の一つに収まっていた。
そして、東京演劇アンサンブルの『銀河鉄道の夜』は、
2018年12月の第36回のクリスマス公演を最後に眠りにつくことになりました。

その間、ぼくらは住み慣れたブレヒトの芝居小屋を離れ、
新たな地として、新座に根拠地を移し、
野火止RAUMで始動し始めた。
新たな劇団員も増え、
劇団の代表作である『銀河鉄道の夜』を知らない世代が増えてきた。
野火止RAUMに移り、
いつかまた上演したいという思いは、
僕だけが抱いていたものではないだろう。
狭い引っ越し先でも、
『銀河鉄道の夜』の舞台装置は、
いろ～～んなところに分散して、
いつか眠りから覚める日を待つかのように、
ひっそりと収められていました。

昨年、2021年3月、
劇団は『ウィーンの森の物語』を東京芸術劇場で上演していた。
その公演初日、
慎ましやかな初日祝いでもないけれど、
コンビニで買った缶ビールを片手に、
池袋西口公園で軽く乾杯していた時に、
急激にその思いが沸き上がった。
グローバルリングシアターを目の前にして、
ここで『銀河鉄道の夜』の野外公演、できるんじゃないか、
いや、やりたい。
それからは、ことあるごとにそのことを口に出し、
劇団の企画室、運営委員会、総会を経て、
危惧することはあれど、
劇団員の総意で上演することになった。

1982年の初演から40年。
世界で最初に上演許可を経て、
1800回を越える上演を繰り返してきた。
タリさんや、光さんや、西田さんの思いが、
長きにわたる劇団の歴史が、
いよいよ形となってあらわれてくる。
東京の大都会の真ん中での野外公演は初めて。
たぶん、もうこんなお祭りはなかなかお目にかけることはできない。
何はともあれ、
観に来てほしい。

赤ひげ言う
「思うことは値打ちがある、形になる。
実行することも骨だけどさー」
と。
この言葉は、
僕を、僕らを、
いつも励ましてくれていた。
誰かがそのことを思わなければ、
考えなければ、
願わなければ、
形にはならないのだ。

どうか、
いまの東京演劇アンサンブルの思うこと、
願うこと、
祈りのような叫びを、
見逃さないでほしい。

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十六　赤ひげ：三木元太

2022-08-23 23:36:30 | 稽古場ブログ

こんにちは、三木元太です。
22日で稽古も終わり、24日からいよいよ劇場入りです。

入団20年以上にして、初めての『銀河鉄道の夜』にキャストとして参加。
幻燈(スライド)で参加していたとはいえ、やはり影たちのマント衣裳に袖を通すのは感慨深いものですね。

広渡は戯曲で、銀河を泳ぐ「骨の曲がった魚」を登場させました。
スライドはOHP（若い人は知らない⁉）で出していましたが、今回はデジタル映像をプロジェクターで映します。
しかも映す場所は一か所だけでなく…!?!?
映像作家の高橋啓祐が銀河の世界をどのようにpower upして映すか。そこも是非楽しみに来てください。

OHPで出すネタ。ゴムでできていて、手動でうねうね動かす。汚れてる！！

あと今回僕は、グローバルリング公演用の舞台レイアウトをデザインしました。
知っている人はわかると思いますが、公園の真ん中には噴水があるのです。ふっふっふっ。。。

そこと主舞台をつなぐ花道は、赤い鉄橋が１４ｍも続き、その上には天の川が広がっているのです。
グローバルリング公演限定の舞台装置&演出もお楽しみいただければと思います。

舞台装置だから細かく見えないのに、こだわりすぎた天の川。本当に点の集まりです。

銀河鉄道の走る幻想四次元は、三次元空間の願いや祈りで現れます。
現実世界は四次元世界の影らしいのです。
ですから、僕らが演劇で銀河鉄道をやることは、僕らの願いや祈りが舞台に表出されなければなりません。
役者一人ひとりの思想が問われるのです。
池袋グローバルリングの夜に、僕らはどんな祝祭の空間を、観客の皆さんと一緒に生み出せるのか、楽しみです。

23日夜現在。
舞台をバラしてトラックに荷積んで、空の野火止稽古場。Let‘s池袋！！

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十五　男の子：冨山小枝

2022-08-23 10:39:17 | 稽古場ブログ

今回のblog担当は、男の子をやります。冨山小枝です。

『銀河鉄道の夜』は劇団に入って3年目(？)からずっと関わっている作品です。(途中3年半は上演していませんでしたが)

悲しい時も、苦しい時も、痛い時も、寂しい時も、辛い時も、楽しい時も、ずっと私を助けてくれました。
私の劇団人生に銀河は欠かせない作品です。

銀河の夜を走る軽便鉄道は、幻想4次元のお話しです。
どうやら、幻想4次元とは、流動可能で、思ったことが形になります。

芝居というものは変化し続けなくてはなりませんが、
この作品は特にずっとずっと変化し続け考え続けることが出来ます。
(幻想4次元のことなんて分かんないし、正解なんてないしね。)

その時の自分や世の中の状況で、見方が変わっても来ます。
お客さんも何度観ても飽きない。
それが、銀河の魅力の1つかな？

まだ、ちゃんと読めていないのですが、あるブックレットをこの前買いました。
そこに書いてあったことですが、
「ガマフヤー」というのは、沖縄の言葉で、ガマを掘る人と言う意味らしいです。
終わったとされる沖縄戦により亡くなった方々のご遺骨を掘り、DNA鑑定に出し、
ご遺族の元へ返すまでをボランティアでなさっている方々のこと。

辺野古の埋め立て工事でご遺骨が混ざっている可能性の高い土砂を使うと言う。

銀河をやりながら、その事を思う。
今、私は沖縄の事を思いながらも何も出来ていない。

私たちの祈りが4次元空間に届くにはどうしたらいいんだろう。
そんなことも考えながら稽古をしています。

写真は私の愛する出番を待つ、かわいい小道具たちです。
by小道具係

まもなく本番です。
是非、小道具たちも、変わり続けるはずの私たちの、もう二度と出来ないかもしれない、
都会の野外で上演する『銀河鉄道の夜』を見に来てください‼️

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十四　カムパネルラ：永野愛理

2022-08-22 12:00:00 | 稽古場ブログ

こんにちは、本日担当、永野愛理です。

稽古場はいよいよ本当に佳境、本日は稽古後に劇団員総出の仕込みミーティングデイでした。

野外劇の過酷さと素晴らしさを知る経験者の先輩と、野外どころか本公演初経験の研究生も入り交じる座組。
ミーティング中マンガみたいに「？？？」が頭上に浮かんでいるのが目に見える新人たちを微笑ましく思いつつも、
経験者たちを筆頭に着々と段取りを整え、問題点を洗い出していきます。

当日は残念ながら今のところ雨予報が出ていますので、カッパをご持参頂ければ幸いです(当日販売もいたします)。
が…なんとか雨避けてくれないかなぁ～～……

ベテラン舞台監督をサポート(デジタル的な意味で笑)する新米舞台監督。

こちらは照明チームの打ち合わせですね。

別日ですが、演出家と照明家が小道具作ってたりするのを見て、あぁ～うちの劇団らしいなぁ～～こういうこと好きだなぁ～～なんて思ったりしていました。

私は2011年に入団し、劇団での初仕事がこの『銀河鉄道の夜』でした。
思い入れのある作品でこの度、カムパネルラを演じます。
なんたって40年、1800回以上演じられている作品なので、
私なんかが「思い入れのある」という言葉を使うのが憚られるくらい、
諸先輩がどれだけこの作品が好きで、どれだけ大切にされ受け継がれてきたのかを、
ひしひしと感じ、受け取り、試行錯誤を重ねる日々です。
喜びとやりがいと、プレッシャーは言わずもがな…
(どうでもいい話ですが、歴代カムパネルラ先輩ズ3人が同時に稽古場にいた日は「おぉ……」と思いました。笑
こんな経験も長く続く作品じゃないと味わえませんね)

『喜びだけじゃなく、恨みも呪いも掘り返せ』
プリオシンの岸辺で発掘者たちはうたいます。

『果たされなかった約束忘れられた人々の物語』を私たちは掘り起こし、
未来へと繋ぐことができるのか。

賢治と私たちの"ほんとうのさいわい"への願い、憧れを重ね合わせ、
青天井の元からどこまでも空高く響かせることができるのか。

私たちだけでなく、観てくださるみなさんの想いまで共に乗せて、銀河鉄道を走らせます。
どうか同乗してください。共に旅をしましょう。

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十三　青年：和田響き

2022-08-21 12:00:00 | 稽古場ブログ

10年観てきた作品

青年役の和田響きです。

『銀河鉄道の夜』の野外公演の本番がいよいよ近づいてきました。
この作品は僕が入団する前から、学校公演、そしてクリスマス公演でずっと上演をしてきた作品です。
移転後はアトリエの都合で再演は不可能だと思っていました。

企画会議でこの話が出て、僕の一年先輩の大夢さんはついこんな顔していました。

うちの劇団に看板作品があるとしたら、1800回以上もの上演をした『銀河鉄道の夜』かと思います。

稽古場で自分の頭の中にある憧れと闘いながら、作品に挑戦しています。
劇場移転や団員の年齢の移り変わりを経て、いま僕たちはどんな銀河をその目に映すのでしょうか。

本番、お客さんと一緒に銀河を走る軽便鉄道へと乗り込めることを楽しみにしています。

しかし、10年観てきた作品を演じる機会がくるとはなぁ……感慨深いです。

最後に軽便鉄道に乗り込みすぎた大夢さんを添えて。

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十二　母／尼僧：洪美玉

2022-08-20 12:00:00 | 稽古場ブログ

私が研究生だった1999年から既にこの作品は上演されていて、
初めて見た時の印象は鮮烈だった。

不気味でいてチャーミングな影たち。

張り詰めた透明な空気。

ジョバンニのひりひりした孤独感…

二つの旅班がそれぞれの旅から帰郷し、一年の集大成として行われるクリスマス公演。

入りたての私はそれを自分がよそ者のように感じながら、
そして大きな憧れを持って見ていた。

そして冬の空を見上げていた。

この作品に取り組むといつもこんな思いがわいてくる。
私はいつも与えられてばかり、何のお返しも出来ないままだなぁ。

ああーお返しをしたいな～

みんなの幸いのためにはわたしは何も出来てないないなぁ～

人間はかけがえのない生の一回性を知っているから争いを起こすのだろうか？
自分を守りたいが故に狭量になるのならば自分を特別と思わない方がいいのか…

欲望の質を変えることは可能だろうか？

命のバトンを次に繋ぐ基盤が今、ぐらぐら揺れている。

そんな世界の中でこの作品を上演します。
私はお母さん、尼僧、影を演じます。

祈りは天に届くのか？

そして皆さんの祈りは何ですか？

是非、足をお運び下さい。

帰り道、何か銀河っぽいと思って眺めています。

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十一　影たち：福井奏美

2022-08-19 12:00:00 | 稽古場ブログ

本日のブログ担当は『銀河鉄道の夜』で影を演じます、福井奏美です。
稽古場ではごんちゃんと呼んでもらっています😼

私たちが日々稽古を重ねている稽古場 "野火止RAUM" には、今、いろいろなものが溢れています。

普段使っている入口のドアを閉じ、1階のほとんどは舞台に。

奥には綺麗に並べられたさまざまの小道具たち。

舞台袖には早着替えの衣装がかけられ、天井からは幕も吊られました。

本番に近づくにつれ、だんだんモノが増えていきますが、
それと共に『銀河鉄道の夜』への各々の思いや稽古の日々が、モノを通して感じられるようです。　　

10メートル以上のリノリウムに何か描かれるみたいです…🌟

稽古場にあるものでお気に入りは、
"今日の賢治"をまとめた掲示物です。

"今日の賢治"とは、演出の小森さんが提案し始まったもので、
宮沢賢治の作品を読んで、1日1人ずつ皆んなに紹介しようという企画です。
(私は十力の金剛石を紹介しました！)

それぞれの宮沢賢治の好きな作品や好きな言葉、印象深い場面などが凝縮されていて、
今まで宮沢賢治に馴染みのなかった私にもエネルギーを分けてくれているような気がします。

誰がどの作品を紹介したでしょうか？😽

今は静かな屋内の稽古場に溢れているエネルギーが、
池袋の野外という、屋根のない広がった空間ではどのように伝わるのか…。

想像しきれない部分もありますが、どんな変化にも折れないような影の存在を構築しようと、日々稽古に励んでいます。

ケンタウル祭の夜、
ジョバンニは不思議な旅をする。
宮沢賢治の幻想四次元の空間へ、
ジョバンニとともにぼくらは旅立つ。

今年の夏のお祭りに、ぜひ皆さんと会えることを楽しみにしています💫

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その十　信号手：雨宮大夢

2022-08-18 12:00:00 | 稽古場ブログ

本日のブログ担当の雨宮大夢(あめみやひろむ)です。

僕は今回の『銀河鉄道の夜』の公演にキャスティングされてから、やろうと決めていることがありました。

それは「日本で一番高いところから銀河を観る」ということです。

ということで7月の休みを利用して新研究生の細谷巧くんと富士山に登ってきました！

8合目の山小屋で観た満点の星空は本当に本当に綺麗でした。

あんなにはっきり天の川というものを見れたことはありませんし、二人揃って流れ星を見れたのも貴重な体験でした。

天の川を北から南に旅するというのがこの「銀河鉄道の夜」の作品の一つの道筋ではありますが、「流れ星」については何も書かれていません。

でも、あの瞬間天の川を切り裂くように流れた流れ星はとても鮮烈で、
「もしジョバンニ達が車窓から流れ星を見たら(見えるのかということも含め)、何を思うだろう」とか
「実はあの描写は宇宙の流れ星ともいえる、ハレー彗星のようなものを指してるんじゃないか？」とか、どんどん想像が膨らみました。

さて、僕の富士山体験記はこのあたりにしておいて、公演まで10日を切りました。

稽古に加え大道具、小道具、衣裳等の作業チームも佳境に入ってます。

ネタバレギリギリですが、今回の野外公演に合わせて、僕の担当する小道具もリニューアル中です。

中々に繊細な作業なので、色んな人に助言をもらいながら仕事を進めています。

今後野外公演の可能性はあるかもしれませんが、今回のような大都会のど真ん中でやる公演というのは一生に1度きりだと思っています。

きっと観た人の心に残るような公演になりますので、是非劇場まで足をお運びください、お待ちしています！

銀河鉄道の夜　HP

『銀河鉄道の夜』稽古場より　その九　ジョバンニ：山﨑智子

2022-08-17 12:00:00 | 稽古場ブログ

今日のブログ担当はジョバンニを演じる山崎です。

およそ3年半ぶりの銀河鉄道の夜。

およそ3年半ぶりのジョバンニ。

再演が決まり、配役表を見た時、様々な思いが沸き上がり渦巻く感覚。
静かな興奮。
それは稽古をしている今もうずうずとあります。
どんな思いなのかは………

……秘密です♡

台本を読みながら、
舞台装置に触れながら、
その場にいながら、
宮沢賢治の世界に浸りながら、
ジョバンニを包むヒリヒリとした孤独と向き合いながら、
私はあの時と今を行ったり来たりしています。

あの時見えたもの、今見えるもの。

あの時聞こえたもの、今聞こえてくるもの。

あの時感じたもの、今感じるもの。

なぞるのではなく毎日を繊細に、今、今、今。
臆することなく深くへ飛び込めと自分に言い聞かせています。

美しい銀河の世界が池袋の夏の夜に広がりますように。

銀河鉄道の夜　HP

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