a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

洪成潭(ホン・ソンダム)5月版画展 ひとが ひとを 呼ぶ

2012-03-28 00:02:14 | 芝居小屋企画


2012年3月29日(木)~4月4日(水)
平日13:00~20:00 最終日16時まで
 ※3/31と4/1は下記イベントのため、観覧は13:00~15:00

洪成潭代表作「光州民衆抗争・5月連作版画」全50点、
作品ごとに添えられた詩とともに展示します。



会場 ブレヒトの芝居小屋
 西武新宿線武蔵関駅北口徒歩7分
 吉祥寺北口4番のりばより西武バス約20分「関町北4丁目」徒歩4分
 東京都練馬区関町北4-35-17

入場料 一般500円 学生300円 高校生以下無料
 ※イベント参加費:各回一般1500円 学生1000円 (入場料含)
  予約申込み先着100名 全席自由・整理番号付きチケット

主催 洪成潭版画展実行委員会 

問合せ
 実行委員会 damten518@gmail.com
     http://www.tanecafe.com/archives/533.html
 東京演劇アンサンブル Tel03-3920-5232、Fax03-3920-4433

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【3/31・4/1のイベントについて】

トーク&の詩朗読&パフォーマンス
〈あなたとわたし〉を守るために

3/31(土)16:00-19:00(開場15:30)
5月版画の詩朗読&パフォーマンス 洪成潭さんの原語での朗読&実行委員
対話1 抵抗の想像力 洪成潭×高和政[コウ・ファジョン](文化批評)

4/1(日)16:00-19:00(開場15:30)
5月版画の詩朗読&パフォーマンス 洪成潭さんの原語での朗読&実行委員
対話2 抵抗の創造 洪成潭×中西新太郎(現代日本社会論)


チケット購入は、http://www.tee.co.jp/brecht-cafe/hong-hanga.html より
または、東京演劇アンサンブルまで。tee@tee.co.jp Tel03-3920-5232 Fax03-3920-4433

※ご注意:15:00~15:30は会場設営のため、展示は見られません。

     *   *   *   *   *
「〈光州〉がわたしたちにもたらしたもっとも大きな教訓は、
都市において血と飯で結ばれた〈抵抗する共同体〉が実現したことだ」(洪成潭)
1980年5月、韓国軍の武力弾圧によって多数の市民が犠牲になった光州民衆抗争が起きました。
そこで文化宣伝隊長として活動した洪成潭さんは、
光州での11日間の惨劇を、83年から「光州抗争・5月連作版画」として描きました。
本展覧会では、連作版画全50点と、作品ごとに添えられた詩を展示します。
また、イベントでは洪さんとともに詩の朗読をおこないます。
「3・11」直後、洪さんは仙台、福島を訪れ、
「“福島原発事故”は“福島核発電所の爆発事態”というべき」であり、
国家の暴力は「言語の歪曲」からはじまると指摘しています。
フクシマは日本が変わるための重要な契機であり、その選択は日本に暮らす人々にかかっている――と。
わたしたち実行委員会は、「5月連作版画」の展示と朗読・パフォーマンス・対話をとおして、
「3・11」後の現代日本の問題から未来への選択について
――歴史的視点と東アジアの諸問題をふまえつつ――
語りあう・感じあう〈場〉をつくりたいと考えています。

◯洪成潭(Hong Sungdam)画家。1955年全羅南道生まれ。
1980年5月、「光州民衆抗争」において文化宣伝隊として活動。
その後、韓国民衆美術運動の最も先鋭的な担い手となる。
95年、00年光州ビエンナーレ、07年「靖国の迷妄」展など。
http://damibox.com/



*5月版画展プレ学習会の記録と
「黒い苦痛のなかでのみ、輝く新たな日を見ることができるのです」(洪成潭)が、
雑誌『戦争と性』30号に掲載。会場にて販売。

**展覧会後、版画と詩や文章等を収めた単行本刊行予定。詳細は決まり次第お知らせします。

『櫻の園』、研究生キャスト紹介

2012-03-22 15:43:32 | 芝居小屋企画
それでは、稽古場で七転八倒している研究生たちの顔、です。


ラネーフスカヤ/正木ひかり

彼女は、
一輪車日本一になったという経歴の持ち主。
今回は残念ながら、
一輪車には乗りません…。

アーニャ/永野愛理

研究生でありながら、
すでに『銀河鉄道の夜』に出演しています。
新たな挑戦になれば、と思います。

ワーリャ/山智子

一番遠くに住んでいながら、
いつも稽古場に一番にやってきます。
彼女の気まじめさが、うまく舞台にのればなぁ、と。

ガーエフ/藤本亮平

少しだけ遠まわりをして劇団にやってきました。
人懐っこくて、うっかりしちゃうタイプ。
舞台では、うっかりしないでね…。

ロパーヒン/雨宮大夢

超体育会系俳優。
のわりには、全く器用さがない。
今までのように、気合だけでは乗り切れませんよ!!

トロフィーモフ/篠原祐哉

『銀河鉄道の夜』のスライド担当として、
徐々に旅班から信頼を得ている存在。
舞台でも、その存在感がにじみ出るといいなぁ、と。

シャルロッタ/安孫子芽以

一番やりたい芝居は、「シェークスピア!」と言っていた彼女。
シェークスピアではありませんが、
チェーホフを経験できるのも、
喜びとなりますように。

エピホードフ/堀口智行

愛嬌のある語り口で、憎めない男。
いち早く『ラリー』の旅公演につき、
先輩方にもまれている。
その経験を無駄にしてほしくないのだよ。

ドゥニャーシャ/渡邉みゆき

無邪気である。
そして、たぶん、いちばん役に近いのかもしれない。素が…。
けれど、同じではないのです。
その距離感が大事です。


以上のようなメンバーに、
比較的若い(?)劇団員を助っ人に、
研究生公演まで、あと2日。
追い込みとなっています。

お時間のゆるす方は、
ぜひ、ブレヒトの芝居小屋まで足をお運びください。

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東京演劇アンサンブル 2011年度研究生公演
櫻の園
作=アントン・チェーホフ
訳=牧原純
演出=志賀澤子

2012年3月24日(土) 19時開演
   3月25日(日) 14時開演

ブレヒトの芝居小屋

入場無料
全席自由

チラシ表
チラシ裏

研究生公演のお知らせ

2012-03-22 01:32:41 | 芝居小屋企画
今週末、
昨年春に入団した研究生たちの初々しい公演です。
作品は、チェーホフの『櫻の園』という、
大作に挑みます!!



1月から、
時間をかけてテキストに向き合い、
わからないこと、
難しいことと格闘し、
いよいよ公演の日を迎えます。

まだまだ未熟で、
足りないことばかりですが、
今、この瞬間に、
この時にしかできない公演になるよう自分自身と向き合う日々を送っています。

正直、
甘いな~、
と思うことも、しばしば、
いや、
時々、
いやいや、
しょっちゅうではありますが、
それも含めて、
“いま”の彼らの姿を見てあげてくださいませ。
新しい時代の風が、
少しでも吹くと、いいなぁ、と。




東京演劇アンサンブル 2011年度研究生公演
櫻の園

作=アントン・チェーホフ
訳=牧原純
演出=志賀澤子

2012年3月24日(土) 19時開演
   3月25日(日) 14時開演

ブレヒトの芝居小屋

入場無料
全席自由

チラシ表
チラシ裏


児演協、人材育成事業のお知らせ

2012-03-08 23:41:32 | The Play for Children & Young People
日本児童・青少年演劇劇団協同組合(児演協)の人材育成事業のご案内です。
次代を担う“子どものための演劇人”の育成、
および、
すでにキャリアのある“子どものための演劇人”のブラッシュアップを目指し、
児演協の講座として、
ディバイジングによる劇作講座と、
新人を中心とした体育館上演のための合同公演講座を行っています。
どちらも発表会として、
ご覧いただける機会がありますので、
お知らせします。

すべて入場無料です。

◆3月11日(日)15:00~19:00 (14:30 開場)
「児童青少年演劇のための 劇作講座」 リーディング発表会(九州)
会場:九州・劇団道化の稽古場

6作品+α の予定
終了後、講評とディスカッション

◆3月14日(水) 17:00~21:00 (16:30 開場)
「児童青少年演劇のための 劇作講座」 リーディング発表会(首都圏)
会場:プーク人形劇場
※途中での入退場可能。ご予定に合わせてご来場ください。
(1作品20分~30分)

…2年目を迎えた首都圏講座!
作家コース10人のアイディアを、
アクターコースの俳優たちによる
インプロ(即興演技)で立体化しつつ、
綿密にプロットを組み立て、執筆へ…!
その熱い成果をリーディングで発表します。
是非お誘い合わせの上お越し下さい。

◆3月23日(金) 19:00 開演 (18:30 開場)
体育館連続講座PartⅥ 「新人合同公演講座」 発表会
会場:芸能花伝舎(別棟G-2)

パーシーとアラビアの王子さま』
〔ウルフ・スタルク著 菱木晃子訳〕より
脚色/いずみ凜 演出/大澗弘幸 監修/ふじたあさや
音楽/菊池大成・松田怜 身体表現協力/若林こうじ

出演
大場圭祐(演技集団朗)
大堀茜(劇団仲間)
川野芽久美(人形劇団ポポロ)
木戸真紗美(東京演劇アンサンブル)
クラウンYAMA
菅原武人(劇団風の子)
西尾拓之(人形劇団ポポロ)
橋爪友美(劇団風の子)
三木元太(東京演劇アンサンブル)
森恭次郎(劇団風の子)

お暇な時がありましたら、
お立ち寄りください。

アフタートーク 鄭福根×坂手洋二

2012-03-03 09:05:10 | 芝居小屋企画
2月25日(土)19時開演の終演後に、
アフタートークを行いました。

上演中の『荷(チム)』についての両者の興味深いお話を、
動画にてご覧いただけます。
記録用の撮影のため、
画像が若干ブレ気味ですが、
ご容赦ください・・・。

アフタートーク1

アフタートーク2


残り2ステージ。
最終日は大変込み合います。
お早目のご来場をお勧めします。


『荷』公演アンケート2

2012-03-01 15:50:43 | 東京公演
公演アンケート、
その後のものです。



恨(ハン)の気持ちが良く表れていると思いました。
「100年先も、1000年先も…」というセリフがとても重く、
考えさせられることが多かったです。
演出がとてもすごくて、何度も鳥肌が立ちました。
真ん中の池の中にたくさん荷が沈んで行くところが特に印象的でした。
演技の面、舞台作りの面、何を“見せる”のか、
など学ぶことがたくさんありました。
本当にありがとうございます。
またぜひ見たいです。
(20代・女)

良くできた本だったと思います。
演出も、小屋の構造を活かしたすばらしいものでした。
この劇場のことはこれまで知りませんでしたが、
また機会があれば訪れたいと思います。
(無記名)

深くとても考えさせられる作品でした。
とても難しい問題ですが、日韓の平和を願います。
心に残りました。
ありがとうございました。
(女性)

前回のものよりも効果音、ダンスのようなものがあり、見ごたえがありました。
中略
あなたの荷物ではなく、私たちの荷物なのですね。
一生、忘れてはいけない、背負わなければいけないことであると、改めて感じました。
(無記名)



あのチムは、日本人が背に持っているものかも!?
根源をたどれば、この世をコントロールしているものとされているものの関係、
戦後生まれで、親を通して戦時中の事柄が伝わってきた。
そして、その中の出来事と認識する、ゆえ、重い、実に重い。
(70代・男性)

生々しく、浮島丸事件を感じました。
日韓のアンサンブルなので、よけいにそうなのかも。
私も荷物をしょって、一緒に自由になれる日を考えたいと思った。
また、韓国へ行きたいと思った。よかったです、ありがとう。
(40代・男性)

燐光群の芝居をよく観ていて、坂手洋二の演出というのと、
題材に関心をもったので、ぜひ観たい、と思いました。
今回の客席の配置は、以前、燐光群でやっていたが、
「荷」の中味に合った舞台配置だと思う。
若い役者さんたちのダンスっぽい動きも良かった。
燐光群の芝居を見慣れている者としては、
すんなり入っていけたが、そうではない人の感想はどうなのだろう?
それはともかく、この作品は坂手演出にして大正解、と思った。
韓国の役者さん2人の存在感にも圧倒された。
(女性)



坂手さんの舞台だから期待していましたが、予想以上にすごかったです。
内容も舞台装置も迫力でした。
韓国が好きになり、やはり、
日本との関係を知らないとダメと思い、
最近近代史も読んでいます。
知らないことばかりで…お互いを知って、協力していきたいです。
(無記名)

テンポがよく、躍動感があって大変良かった。
「歴史から目をそむける者は、歴史に裏切られる」というモチーフが貫いていて、
秀作であったと感ずる。
(40代・男性)

ダイナミックな美術と、
日本-海-朝鮮という構造が大変、印象的でした。
自分がよく知らないことでもあったし、
すごく考えさせられます。
持ち帰って、色々調べようと思いました。
(20代・男性)

この舞台は繰り返し上演されなければいけないと感じました。
私(たち)も背負っている荷を開いて、きちんと向き合うつもりです。
(50代・女性)



朝鮮半島と日本の間の歴史がなかったことのようにされようとしている今日、
このような劇を観られてよかったです。
私自身は在日朝鮮人ですが、
朝鮮人すら、ともすれば忘れさせられそうな歴史の責務を、
今日、改めて、“荷”として背負わされたような気がしました。
声なく亡くなっていったハルモニ、ハラボジたちのために、自分のために、
朝鮮人としての歴史的責任を担っていかねばと思いました。
ありがとうございました。
(20代・女性)

浮島丸事件のことには関心があったので、
とってもとっても良かったと思います。
話の内容の重さもありますが、
語られる言葉の一つ一つの重みに何度もドキッ、ギクッとさせられました。
台本があったらほしいなぁ……。
『銀河鉄道の夜』とともに東京演劇アンサンブルの代表作として、
ずっと公演していっていただきたい作品と思います。
寒いのに、スタッフ、キャストの皆さん本当にお着かされまでした。
(男性)

こたえました。
私はソウルで生まれ、母が多忙で、
幼時、朝鮮のオモニに育てられました。
いろんなことを経験し、やっと釜山から仙崎へ引揚げました。
こたえました。
せっかく忘れようとした荷物を、また背負いました。
感動しました。
ありがとうございました。
テーダニカムサ。
(70代・男性)


ご来場ありがとうございました。
3月4日まで公演は続きます!!

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第2回日韓演劇フェスティバル参加
東京演劇アンサンブル公演 



鄭福根=作
石川樹里=訳
坂手洋二=演出

2月24日(金)19時
2月25日(土)14時/19時※
2月26日(日)14時
2月27日(月)19時★
2月28日(火)19時★
2月29日(水)14時/20時
3月 1日(木)19時※
3月 2日(金)19時※
3月 3日(土)14時
3月 4日(日)14時

※アフタートーク
2月25日(土)19時公演の後
作家・鄭福根(チョン・ボックン)×演出・坂手洋二
3月1日(木)19時公演の後
俳優・伊藤克×俳優・禹美花(ウ・ミファ)
3月2日(金)19時公演の後
俳優・原口久美子×俳優・鄭勝吉(チョン・スンギル)

入場料金
当日=4,500円
前売 一般=3,800円 学生=3,000円
★=Low Price Day=2,500円

ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関駅徒歩7分)

◆スタッフ
音楽 大友良英
美術 加藤ちか
衣裳 緒方規矩子/西原梨恵
照明 竹林功
音響 島猛
振付 矢内原美邦
演出助手 赤澤ムック/志賀澤子
宣伝美術 沢野ひとし
レイアウト 奥秋圭
舞台監督 松下重人
制作 太田昭

◆キャスト

金潤植 チョン・スンギル
小野芳子 原口久美子
斉藤亮二 伊藤克
老婆 ウ・ミファ
李貞和 桑原睦
朴昌秀 大多和民樹

金仁植 本多弘典
李泳浩 尾崎太郎
崔満沫 松本暁太郎
趙 神成美忍
黄 天利早智
明玉 洪美玉
鈴木忠義 坂本勇樹
金田三郎 三木元太
森賢太郎 熊谷宏平

PC http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/chimu/chimu.html
携帯 http://www.tee.co.jp/tee-mobile-new.htm