a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

未必の故意のゆくえ~その8

2015-05-16 01:20:46 | 芝居小屋企画
お陰様で完売御礼となりました、
「未必の故意」本日で最後のブログ更新となります!

チーム紹介の最後を締めくくりは演出家・尾崎太郎です。



東京演劇アンサンブルの俳優として16年目、
今回の公演で念願叶っての人生初演出を務めます。
普段は(若干行き過ぎた)おちゃめでちょっと変でかなり天邪鬼で、
私達後輩ズとお友達のようにはしゃいでくれる愉快な人。
めちゃくちゃ読書家。
忙しいのに隙あらば至る所に芝居を観に出かけています。

企画立案から今日まで、並々ならぬ情熱を注いできた太郎さん。
そんな情熱が爆発して、演出家自ら大道具を作り小道具を作り塗装をし買い出しに行き、
なんと衣裳まで全て一人で準備してしまうという力の入れよう!
(今回で縫い物を習得し女性服にめちゃめちゃ詳しくなったとか…笑)

演出席に座っている太郎さんは大体いつも手がペンキまみれで、
こんな演出家もなかなかいないなぁとおかしくなったり嬉しくなったり。
太郎さんのそんな熱をひしひしと感じ、
チームの士気がぐんぐんと上っていくのを感じる稽古場でした。

そんな尾崎太郎より、メッセージを書いてもらいました。
以下ご紹介します。

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安部公房と『未必の故意』のこと

安部公房は太平洋戦争中を医学生として過ごし、終戦はお父様の病院のあった満州で迎えます。
翌年、満州から引き上げ、1948年に処女作『終りし道の標べに』を発表し作家活動をはじめました。
1951年に僕の大好きな『壁』で芥川賞受章。1955年には戯曲『制服』で劇作をスタートします。
1973年には自分の劇団「安部公房スタジオ」を立ち上げ演出家としても活動しました。
1993年に68歳で死去。91年の小説『カンガルーノート』が遺作です。
僕が公房さんの作品に出会ったのは高校生の頃です。
最初に読んだ『水中都市』の不思議な筋立てのなかにある途方もない淋しさと、
奇妙な明るさに惹かれて公房さんの作品を読み始めました。
初期の、公房さんが共産党に所属して社会運動と芸術を模索していた時期の作品も好きですが、
実験的な作品も好きですし、
後期の作品、特に『方舟さくら丸』は僕の最も大切な小説の一つです。
戯曲も勿論好きです。
公房さんの作品から、僕は一環して流浪する根無し草の不安と、だからこその突き抜けた希望を感じるのです。
『未必の故意』をやるに当たって公房さんの作品を読み返したのですが、
以前は感じられなかった社会に対する視点というか、
公房さんの問題意識を身近に感じられる気がしました。
『未必の故意』は、閉鎖的なコミュニティーで差別意識と同調圧力が暴力に進行する話です。
きつい物語ですが、登場人物達にはこうありたいという欲求=希望があります。
だから彼らをエネルギッシュで魅力的に舞台にのせたいのです。
その登場人物達の帰結点が何故こうなるのか? という事がドラマでテーマです。
キャスト紹介にあるように役にふさわしい魅力的なキャスト陣です。
きっと、よい舞台をつくります。


**************************

完売にはなりましたが、
キャンセルなどで当日チケットが出る可能性もありますので、ご了承いただける方はご連絡下さい。

それでは、当日をお楽しみに♪

文責・永野愛理


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

東京演劇アンサンブル スープ劇場Ⅷ
未必の故意

作=安部公房
上演台本・演出=尾崎太郎
照明=真壁知恵子
美術=三木元太
制作=太田昭
  

2015年5月17日(日) 14時 開演

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

一般 1500円
ケンタウルスの会会員 1000円


出演
竹口範顕
本多弘典
雨宮大夢
和田響き
山崎智子
坂本勇樹
大多和民樹
浅井純彦
熊谷宏平
洪美玉
永野愛理
正木ひかり
篠原祐哉


『未必の故意』HP

未必の故意のゆくえ~その7

2015-05-14 00:07:33 | 芝居小屋企画
満員御礼!!



キャスト紹介終えて、
今回はスタッフ紹介です!

舞台を支える縁の下の力持ち。
舞台を更により良いものにするための工夫を提案してくれたり、
相談に乗ってくれたり、、、

そんな心強い3人の紹介です!


+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜


照明:真壁ちえこ

番外編でもお伝えした、照明の吊り込みの様子。
その照明の作業をまとめるのは劇団の舞台部で照明担当の“ちーこさん”
稽古場に毎日来て、私たちの為にご飯を作ってくれて、その後に稽古を見て、
みんなの動きをチェックしながら照明を考えてくれます。

今回も『第三帝国の恐怖と貧困』に引き続き、客席が四方向と特殊な舞台。
そんな特殊な舞台だからこそ「照明の役割が大きい」...と演出家が話しているのを聞きました。

明日から照明ありでいよいよ稽古です!
ちーこさんがどんな照明プランを考えたのか私たちも今から楽しみです♪

写真は照明持ったら照明っぽいのでは!?と、芝居中のあるシーンを真似て持ってもらいました*

+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜


舞台美術:三木元太

彼は本業は俳優!
でも、劇団の色んな仕事をこなすスペシャリストなのです!

今回は多くのお客さんに観てもらいたいということで、
なるべく人が入れるような客席を考えてもらいました。
そして、もちろん舞台の方も演出家が考えていることを元太さんと相談して創っていきました!
劇場に入った瞬間、
いつものブレヒトの芝居小屋とは違うびっくりする空間になってますのでお楽しみに♪

写真は小道具のブタちゃんの貯金箱にボンドを塗る元太さん。
本人曰く「ブタの照り焼きの、照りを塗っているのだ!」...という気分で作業していたようです“笑

+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜


音響:冨山小枝

元太さん同様、彼女も本業は俳優!
研究生公演『アンチゴーヌ』に引き続き、今回は音響をやっています!

『未必の故意』ではたくさんの音が流れます。
英語の曲から、日本語の曲、効果音もあれば、
劇団員が弾いたピアノもあり、さらには出演者が歌った歌も流れます。

そんな盛りだくさんの音響!
小枝さんはいつも早く劇団に来たりして、稽古をしています。
写真はそんな稽古の合間の休憩中に、音響の練習をする小枝さんです!

写真撮らせて下さい!って頼んだところ、「えぇ~やらせ~?笑」と言いつつ、
「まぁ、練習するからいいけど」と、ツンデレな感じをいただきました(ノω`*)笑

+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜


※公演チケットは完売になりました!
ありがとうございます!

完売にはなりましたが、キャンセルなどで当日チケットが出る可能性もありますので、ご了承いただける方はご連絡下さい。

では、本番をお楽しみに♪

文責:正木ひかり


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

東京演劇アンサンブル スープ劇場Ⅷ
未必の故意

作=安部公房
上演台本・演出=尾崎太郎
照明=真壁知恵子
美術=三木元太
制作=太田昭
  

2015年5月17日(日) 14時 開演

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

一般 1500円
ケンタウルスの会会員 1000円


出演
竹口範顕
本多弘典
雨宮大夢
和田響き
山崎智子
坂本勇樹
大多和民樹
浅井純彦
熊谷宏平
洪美玉
永野愛理
正木ひかり
篠原祐哉


『未必の故意』HP

未必の故意のゆくえ~番外編

2015-05-11 23:52:14 | 芝居小屋企画
稽古場ブログ・番外編!

順調に稽古が進んでいます。
立ち稽古も残り少なくなり、今日から3日間で照明の仕込み。

本日はそんなブレヒトの芝居小屋の仕込みの舞台裏をちょっとだけお見せしたいと思います♪
なかなかレアだと思いますよ♪

それではスタート!!

↓↓↓



まずはこうして照明機材を準備して…



ロープを使って引っ張りあげ…



「キャットウォーク」と呼ばれる天井通路から、
照明をひとつずつ吊り下げていきます!


そんなキャットウォークはどうなっているかというと…?




デデン!
なかなかカオスでしょ??
ブレヒトの芝居小屋の年季の入り様が伝わるかと思います。笑



こちら2人は照明に色をつけるカラーフィルムを準備しています。
左は顔を見せてくれていませんが、
ヒロイン・クミ子役の山崎です。笑



一階では、ベテラン浅井氏が今年の一人ぼっちの研究生にマンツーマンで授業中!


↑↑↑
こんな感じで毎公演、仕込みをやっています。
普段は見られない、劇団の裏側をお届けしましたっ♪


さて、そんな今回の公演『未必の故意』もお陰様でまもなく満席と相成りそうです!
残りは15枚程度。チケットご予約はどうぞお早めに!

********************************

文責・永野


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

東京演劇アンサンブル スープ劇場Ⅷ
未必の故意

作=安部公房
上演台本・演出=尾崎太郎
照明=真壁知恵子
美術=三木元太
制作=太田昭
  

2015年5月17日(日) 14時 開演

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

一般 1500円
ケンタウルスの会会員 1000円

■チケットのお申込みは、ticiket@tee.co.jp または 03-3920-5232 まで


出演
竹口範顕
本多弘典
雨宮大夢
和田響き
山崎智子
坂本勇樹
大多和民樹
浅井純彦
熊谷宏平
洪美玉
永野愛理
正木ひかり
篠原祐哉


『未必の故意』HP

未必の故意のゆくえ~その6

2015-05-10 21:50:05 | 芝居小屋企画
キャスト紹介は、今日で最後になります。



「抑圧者あるいは無辜の民」を演じる三人を紹介します。

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永野愛理

昨年9月の公演『無実』で、アプゾルートを演じ、
今年3月の公演『第三帝国の恐怖と貧困』の《白墨の十字》では女中を演じた。
凛とした、美しい俳優だ。
このお芝居では、主に九州の方言が使われている。
その方言のアドバイスを任されたのが、熊本県の出身の彼女である。
とにかく、信じられないくらい耳が良く、感受性が強い。
音のズレなどの指摘はもちろん、
何処が原因でそうなるのかを、一発で言い当てられる。
普段は笑いの多い彼女だが、
その一方で、繊細で壊れていくような「儚さ」を感じさせることがある。
今回、彼女の強い感受性は、歌声にも現れる。
録音された愛理の歌声は、身体の中に優しく入ってくる。
温かくもあり、
切なくもある。
彼女の中に潜んでいる「何か」が溢れ出る。
稽古後、そのメロディーを口ずさむ人は多い。
出演シーンはもちろんだが、彼女の歌にも注目してください。



正木ひかり

4月に行われた公演『はらっぱのおはなし』では、
モンシロチョウ役を、一輪車に乗りながら演じ、
アコーディオンまで弾いた。
終演後は、ちびっこやお母さんが、彼女の周りに集まり、
一緒に写真を撮っている光景、何度見たことか。
しかし、それを手に入れるまでの努力は、並大抵ではなかったはずだ。
努力?
彼女は劇団の公演で、衣裳係を受け持つことが多いが、
その仕事ぶりや否や、朝方まで仕事をしているとか、そういう話ではない。
仕事への向かい方だ。
少ない時間でも、悲観的にならない。
自分で考え、真っ直ぐに突き進む。
その姿は、楽しんでいるようにもみえる。
それが出来るのは、大きな強みだと思う。
ひかりの中で、一輪車に乗るとか、アコーディオンを弾くとかは、努力じゃないんだろうな。
彼女はそんなふうに生きてきて、自分に根拠を持ったんだろうな。
そんな彼女の芯の強さに注目してください。



篠原祐哉

3月の本公演『第三帝国の恐怖と貧困』の《法の発見》で、
彼は「廷吏」という難しい役に挑戦した。
声の出どころに苦戦しているようだったが、
本番の2週間ぐらい前から、祐哉の声がまとまって、よく聞こえるようになった。
凄い変化だと思った。
今回の公演では、祐哉はみんなを支えいる。
演劇は、祐哉たちのような、舞台を支えてくれる人がいないと公演は成り立たない。
道具作り、
チラシの印刷と色ぬり、
音の編集、
他にも、私の知らない所で、祐哉は支えてくれているのだと思う。
彼は、『未必の故意』の稽古が始まる前から率先して、
公演で使う道具を作ってくれていた。
稽古が始まると、共演者に、セリフや動きついて、アドバイスする姿をみる。
集中して稽古に参加しているのだ。
今回、彼は出演するシーンで、象徴的な物を持って登場します。
ぜひ、お楽しみにしてください。
どんどん変化する祐哉に、稽古場も期待しています。


+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜

本番はついに1週間後になります!!!

チケットはあと30枚ほどで完売になります。
お早めにご予約お願いします。

+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜


文責:坂本勇樹

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東京演劇アンサンブル スープ劇場Ⅷ
未必の故意

作=安部公房
上演台本・演出=尾崎太郎
照明=真壁知恵子
美術=三木元太
制作=太田昭
  

2015年5月17日(日) 14時 開演

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

一般 1500円
ケンタウルスの会会員 1000円

■チケットのお申込みは、ticiket@tee.co.jp または 03-3920-5232 まで


出演
竹口範顕
本多弘典
雨宮大夢
和田響き
山崎智子
坂本勇樹
大多和民樹
浅井純彦
熊谷宏平
洪美玉
永野愛理
正木ひかり
篠原祐哉


『未必の故意』HP

未必の故意のゆくえ~その5

2015-05-06 06:44:24 | 芝居小屋企画
今回は島民3人の紹介です!





島民A:浅井純彦

穏やかでいつもニコニコ、
たまーに怒ると誰よりコワイ(?)
劇団のお父さんのような存在です。
料理上手で、
よく打ち上げなんかでは私物の燻製器を劇団まで持ってきてはありとあらゆるおつまみを作ってくれます。笑
忘れ物キングというおっちょこちょいな一面もあり。
酔っ払うとすぐ寝ちゃう、で、大体ケータイを置いて帰ります。笑
島民Aはそんな浅井さんのおっちょこちょいな性格と、
温厚さの中に秘める厳しさが滲む役どころでもあります。



島民B:熊谷宏平

ニックネームは「くま」。
面倒見のいい人で、
よく若手の相談役になってくれています。
一緒に旅公演に行くと、
休日に遊びに出掛けるのにまず誘うのはこの人。
若手のカラオケだのボーリングだのにちゃんと付き合ってくれる、
我らがくまさん。
良き先輩です。
それでいて結構頑固者。
お腹が減るとご機嫌ナナメになっちゃうのが玉に瑕だとか…?笑
優しさとそんな茶目っ気、頑固さが、
少し気の弱い島民Bに反映されているなと感じます。



島民C:洪美玉

何度も言いますがパッションの人。
溢れ出るパワーが、3人の島民で唯一の女性である島民Cに活気を与えています。
彼女もまた人一倍面倒見がよく、
劇団の仕事をなんでもこなしています。
私が悩んでいる時にいち早く察知して声をかけてくれるのは美玉さんだったりします。
自分が傷つくことを厭わずに人に体当たりで心をぶつけてきてくれるような人。
男性社会の中でそれでも強く立って生きてきた島民Cの葛藤を、
美玉さんに見出して頂けるんじゃないかと思います。


昔馴染みでまるで漫才の掛け合いのような3人ですが
それぞれが別の事情を抱え、想いを抱え、謀殺計画を遂行することになります。
温厚で善良な島の人間たち。
彼らを何が突き動かすのか。
是非会場まで足をお運び頂き、その目でお確かめください。


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お・ま・け

島民の集合写真を撮る時に、
何かポーズつけて下さい!
...とお願いしたところ



あれ!?
まるで島民Aと島民Cが夫婦!?
...もちろん違います。
島民Cには劇中ちゃんと夫が居て、
それは島民Aではありません!!!
ポーズお願いしたらテンション上がって腕組んじゃった茶目っ気あふるる1枚です“笑

もう1枚は私からのリクエスト!
劇中にお願いをするシーンがあるので、
お願いポーズをリクエストしました!
なぜか綺麗に階段みたいに左から右へ腰が低くなっているのに笑った1枚でした↓↓




次回は《抑圧者あるいは無辜の民》のご紹介です!お楽しみに!


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文責:永野愛理


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東京演劇アンサンブル スープ劇場Ⅷ
未必の故意

作=安部公房
上演台本・演出=尾崎太郎
照明=真壁知恵子
美術=三木元太
制作=太田昭
  

2015年5月17日(日) 14時 開演

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

一般 1500円
ケンタウルスの会会員 1000円

■チケットのお申込みは、ticiket@tee.co.jp または 03-3920-5232 まで


出演
竹口範顕
本多弘典
雨宮大夢
和田響き
山智子
坂本勇樹
大多和民樹
浅井純彦
熊谷宏平
洪美玉
永野愛理
正木ひかり
篠原祐哉


『未必の故意』HP

未必の故意のゆくえ~その4

2015-05-03 23:27:37 | 芝居小屋企画
あと約2週間後に本番!!!
ブログも本番に近づくにつれて更新回数多くしていきますので楽しみにして下さい♪

今回のキャスト紹介は、
結婚を約束しているこの二人!



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クミ子:山崎智子

彼女の持つ小道具、
ブタちゃんの貯金箱とそっくり!
...と稽古場では話題“笑

そんな可愛らしい姿からは想像もつかない程、
彼女の心に秘める想いの強さは凄まじい。

新しい芝居に向かって稽古を進めていく中で、
台本と格闘し、相手役と真正面から向かい合って出てくる彼女の台詞の豊かさにびっくりさせられます!

3月の劇団本公演『第三帝国の恐怖と貧困』の中の“箱”のシーンの時にも感じた、
彼女の役を通した切なさや悲しみから溢れる台詞には、
私自身稽古場で引き込まれ、
心が締め付けられて涙しそうになることも...
本人にはなんだか恥ずかしくて、
こういった話はしていませんが、
今回の稽古場でもそんなふうに引き込まれた事がたびたび。

彼女の演じるクミ子の人生をぜひ、観て心で感じてみて下さい!!!



江口イタル:坂本勇樹

乱暴者とは真逆な彼。

今はおやこ劇場を回っている劇場の旅公演『はらっぱのおはなし」では、
泣き虫のベースケ役の演じる“もっちゃん”こと坂本さん。

今回の芝居で演じる江口は、ベースケのような泣き虫と真逆な役どころ。

乱暴者・嫌われ者。
そんな彼は島民によって殺されてしまう。

彼の生きていた時を語るのは集団謀殺に関わった島民たち。
しかし、きっと、全てが真実とは言えないのかもしれない...

その劇中に出てこない、
彼の人生を恋人のクミ子と共に単語の繋がり(しりとり)で語られるシーンで感じて下さい。

彼の話す台詞はこのしりとりの部分だけですが、
1つ前の文章で紹介した智子が真正面から言葉を投げかけるのに対して、
戸惑いながらも受け止める。
そんな坂本さんの普段に垣間見える優しさと、
繊細さが創る素敵な場面です!

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未必の故意のキャスト紹介で定番になってきました!
お・ま・けのコーナーですよ(*´艸`*)

山崎智子の紹介で書きました、
ブタちゃんの貯金箱と
そっくりな写真です!


こんな可愛らしい二人が
芝居では別の一面を見せますので
ぜひ!ブレヒトの芝居小屋へ!!!


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文責:正木


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東京演劇アンサンブル スープ劇場Ⅷ
未必の故意

作=安部公房
上演台本・演出=尾崎太郎
照明=真壁知恵子
美術=三木元太
制作=太田昭
  

2015年5月17日(日) 14時 開演

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

一般 1500円
ケンタウルスの会会員 1000円

■チケットのお申込みは、ticiket@tee.co.jp または 03-3920-5232 まで


出演
竹口範顕
本多弘典
雨宮大夢
和田響き
山智子
坂本勇樹
大多和民樹
浅井純彦
熊谷宏平
洪美玉
永野愛理
正木ひかり
篠原祐哉


『未必の故意』HP

未必の故意のゆくえ~その3

2015-05-01 01:03:18 | 芝居小屋企画
未必の故意のゆくえ〜その2に引き続き、キャスト紹介です!


今回は島の青年役の三人を紹介します。
この三人から僕は、それぞれ濃い刺激をもらっています。

+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜

まずは片目に障害を持つ島の青年の1人、
「片目」役を演じる本多弘典。


入団6年目で、今年から劇団の副運営委員長を務めている。
本多くんは、20代後半で劇団にやってきて、
稽古での課題の多さに、マイナスからのスタートと思いながらも、
それを見守る仲間、劇団員の存在に心を打たれたと言う。

今では劇団の中心的存在である本多くんに、
仕事の相談を持ちかける人は、先輩・後輩、問わず多い。
朝から晩まで劇団の様々な仕事をしているのに、
誰かが困っていたり、人手が足りない時、
率先して手伝いに行くのは本多くんなのである。
きっと6年前に本多くんが、仲間の存在に心を打たれように、
本多くんに心打たれている人は多いと思う。

今回のお芝居では、島の青年の一人で、目に障害を持っている「片目」役を演じる。
様々なことにチャレンジして、
何をするのか予想出来ない本多くんにハラハラすることも多い。
そんな姿を見ていると、劇団に来た当初に本多くんが言っていた言葉を思い出す。
“凍りついてしまった自分の心を取り戻したい”
生き生きと舞台を駆け巡る本多くんに注目して欲しい。

+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜

次に、片足に障害がある島の青年の1人、「片足」役を演じる雨宮大夢。


『未必の故意』の稽古場に限らず、彼の稽古に向かう姿勢は真っ直ぐで、
もがき苦しみながらも、そこから逃げずにひたむきに稽古に立ち向かう。
そんな大夢を見ていると、こっちまで胸が熱くなり、心を揺さぶられる。

今回の稽古場でもその姿は変わらない。
役の状況を必死に捕まえようとする大夢の姿に、
僕はこじんまりと稽古を進めている自分に気がつく。

4月に上演した、『はらっぱのおはなし』で大夢と向き合った時に、
去年までとは全然違う強さを感じた。
芝居を引っ張ってると思った。

たまに熱くなり過ぎて、芝居に力が入り過ぎてしまうことが稀にだがある。
そんな熱くなる大夢をみんなは面白がり、いろんなニックネームをその時々につけている。
皆んなから愛されているのだ。

今回の芝居でも、ひたむきに稽古に立ち向かっている大夢に期待して欲しい。

+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜

最後に、同じく島の青年の一人で耳に障害を持っている「音無し」役を演じる和田響きは、
自分の意見をしっかり持っていて、それを相手にハッキリと伝えられる人だ。


今回の出演者の中で最年少の23歳だが、芝居のことや、
劇団で疑問に思った事があれば、
先輩に対してでも自分はこう思いますと感じたままに発言する。

今回の「音無し」という青年も、
「片目」「片足」の青年2人と違い、団長に意見し抵抗するシーンがある。
そんな「音無し」の姿が響きとダブって見えて、とても素敵に感じる。

響きと僕は、他の芝居で同じシーンに出演する事が多いのだが、
相手の台詞を受け止めることが上手で、彼の返す台詞に何度も助けられた。
今回、同じシーンに出演する事はないが、彼の芝居を観るのはとても勉強になるし、楽しい。

日常では少し雑な所もあるようだが、それがどうしたと言わんばかりに、
自分の感覚を大切にし、周りに流されない響きの意思の強さを芝居で感じて欲しい。


+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜

お・ま・け


↑1枚目の集合写真を撮るのに相談する3人


↑頭をポコン!こんなシーンもあります!

青年三人の葛藤をぜひ!ブレヒトの芝居小屋へ観に来てください!!!


+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜

文責:坂本勇樹



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東京演劇アンサンブル スープ劇場Ⅷ
未必の故意

作=安部公房
上演台本・演出=尾崎太郎
照明=真壁知恵子
美術=三木元太
制作=太田昭
  

2015年5月17日(日) 14時 開演

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

一般 1500円
ケンタウルスの会会員 1000円

■チケットのお申込みは、ticiket@tee.co.jp または 03-3920-5232 まで


出演
竹口範顕
本多弘典
雨宮大夢
和田響き
山智子
坂本勇樹
大多和民樹
浅井純彦
熊谷宏平
洪美玉
永野愛理
正木ひかり
篠原祐哉


『未必の故意』HP