a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

まもなく、クリスマス公演が始まります。

2010-12-21 07:52:23 | 東京公演
いよいよ明日からクリスマス公演スタートです。

毎年恒例の公演ですが、
やはり1年の集大成ともいえる公演となります。

今年はインフルエンザの影響で、
年明けに延期の公演があったり、
『ラリー』の学校公演がスタートしたり、
東京公演では、
『山脈』『避暑に訪れた人びと』と大作に挑み、
好評をいただきました。

そんな東京演劇アンサンブルの1年の集大成。
どうぞ、お見逃しなく!!


東京演劇アンサンブル 第28回クリスマス公演
銀河鉄道の夜

宮沢賢治・作
広渡常敏・脚本・演出
入江洋佑・演出補
林光音楽


12月
22日(水)14:00S貸切
23日(木)14:00H貸切 19:00S
24日(金)19:00H
25日(土)14:00S
26日(日)14:00Hまもなく満席です。
※語り手がWキャストです。
S=志賀 H=羽鳥


当日=4500円
(一般)4000円
(高校生以下)3000円
全席自由

チケットのお申し込みは、劇団事務所に直接申し込みか、
下記のアドレスいより申し込めます。
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html

ケンタウルス祭の夜、ジョバンニは不思議な旅をする。
宮沢賢治の幻想四次元の空間へ、ジョバンニとともにぼくらは旅立つ。
銀河の夜の空をはしる軽便鉄道の彼方に、人間の愛の愛が、歴史の歴史が、
そして生命の生命が燃えているかもしれない。
現実世界は銀河の夜の彼方に広がる世界の世界の影らしいのだが・・・…


熊本市立御幸小学校

2010-12-09 01:56:13 | 旅公演
12月7日―8日

このシリーズ最終公演にして、
最大の難関。
体育館の条件は悪くないのですが、
翌日が午前開演のため、
ほぼ全仕込。
つまり、
全仕込→公演→バラシ→全仕込、
と言うフルコース。
日程をひっくり返しておけばよかったなぁ、
なんて今さら言ってもしょうがない。

学校に着くと、
大勢の大人たちが!!
これには助かりました。
降っていた雨も急に小ぶりになり、
あきらかに、日ごろの行いが良いとしか言いようがありません。
先生と保護者の皆さんのお手伝いのおかげで、
スムースに仕込みをスタートさせることができました。


公演は、やはり低学年の子が歌をがんばり、
高学年の子は芝居をじっくり見る、
という感じでしょうか。
大雑把に言ってしまえばそうなのですが、
観に来てくれた近くの子ども劇場の方と終演後に話しましたが、
1年生から、こんなに集中して観ていたのにびっくり、
とのこと。
思った以上に、前の方にぎっしり子どもたちがいたので、
そんなにたくさんの子たちが、
静かに鑑賞していたのに少し驚いていました。
でも、
確かに600人クラスの学校だったのですが、
みんな集中して観ていたし、
何より実は、
途中でトイレに行く子がすごく少なかったのに、
内心びっくりしました。
終演後の6年生の子のお礼の言葉も、
子どもながらにも何だかあったかくて、嬉しかったです。






午前開演だったので、
お手伝いの子たちがお昼食べて1時間くらいしてからくる、
とのことだったのですが、
ずいぶん早くから来てくれて、
楽しく手伝ってくれました。
最終日だから、
ゆったりこちらも構えていられたし…。
先生方も一緒になって手伝ってくれて、
予定より早く終了。

学校を出る前に、
簡単にですが、お疲れ様をして、
それぞれの帰路へ。
トラック班はフェリーに乗るため新門司へ。
研究生のつるちゃんは、鹿児島へ帰省。
そのほかのメンバーは熊本空港へ。
旅の直前から舞台監督が交代したり、
何かと予期せぬことが起きましたが、
無事、終了です。

この作品、追加公演も決まりました。
年明けて、ワークショップ、
3月に5ステージ、熊本と長崎を再訪します。
それが、本当にラストの公演になります。
最後まで、もう少し。
一人でも多くの子どもたちに出会いたいと思っています。

宇城市立小学校合同公演

2010-12-08 01:18:07 | 旅公演
12月6日―7日

会場はこのシリーズ2回目のホール公演で、
ウイング松橋。
休館日でしたが、
なんとか少しだけあけてもらい、
荷降ろしだけやらせてもらいました。
そのおかげで、当日の仕込も時間通りに進めることができました。

この日は、市内の小学6年生全員が観劇。
参加するのはワークショップで行った松橋小の6年生たち。
これまでこのシリーズで6年生と言うと、
若干照れが入ることが多かったのだが、
今日はお見事!!
素敵な歌声で、大きな声が出てました。
リハーサルで、思わず客席にいた劇団員と感嘆の声をあげたほどです。
こういうのはうれしいですね。


開演前から、
少し元気がありすぎるかな~と言う客席だったのですが、
なんの、なんの。
メリハリが聞いていて、
芝居を見るシーンでは、
静かに、びしっと観ていました。
館長さんも言っていましたが、
なんといっても、終演後の拍手が大きかった!!

ホール公演の魅力は、
やっぱり条件の良い空間であること。
ただ、終演後に子どもたちがのぞきに来たり、
というような、
副次的な交流ができないのが、
物足りないなぁ、とも思いました。
まぁ、どっちも魅力なのですが……。


天草市立本渡南小学校

2010-12-07 01:15:16 | 旅公演
12月5日―6日

前日の仕込は日曜にもかかわらず、
たくさんの先生方待っていてくれて、
荷降ろしを手伝ってくれた。
テックススタイルの体育館なので、
イントレ(工事用足場)が若干修正があったので、
劇団員がそちらと荷降ろしに分かれても、
充分時間内で荷降ろしすることができ、
大変助かりました。
しばらく仕込みの風景を眺めている先生方の姿も、
印象的でした。

今回のシリーズで、2番目に児童数が多い。

けっこう広めの体育館でも、
イントレがあるので、いっぱいの客席。
特徴的なのは、
前の方に座った低学年の子どもたちが、
非常に無邪気に反応していて、
歌が、もう、元気いっぱい。
これは楽しくなっちゃいました。

高学年の子たちは、
じっくり観ていて、
ハッとするシーンで身を乗り出していたのが印象的でした。


そして、出演したT先生。
なかなかの芸達者ぶりをみせてくれて、
劇団員から熱いスカウトを受けていたとか…。
雄姿は動画の方をご覧ください。

バラシも大勢の6年生と、
先生に保護者の方々で、
本当に早く仕事が終わり、
次の会場に移動できました。
感謝、感謝です。
大勢いの大人たちに見送られ、
T先生を泣く泣くあきらめ、
学校を後にしました。

小国町立小国小学校

2010-12-05 01:08:11 | 旅公演


12月2日―3日

動画は校長先生の雄姿です!!

あいにくの雨。
にも関わらず、
たくさんの先生たちが待っていてくれました。
体育館の条件も良く、
いつもよりも順調な仕込。
先生たちから、楽しみにしてくれているのが伝わってくる。

今回は校長先生が出演してくれるということで、
学校中が楽しみにしてくれる気がする。
途中体育館を除きに来る先生たちの嬉しそうな顔は、
いつも励みになっている。

400人ちょっとの客席で、
空間の感じは悪くない。
前の方から小さな子たちが座るのも、
上手な客席だと言える。

開演すると、
けっこう意外なところで反応があったりした。
え、そこ?
てなところで、笑ったりしている。
俳優たちの舞台の台詞に、本気で答えたりして…。
客席で見ていると、ニヤケてしまう。
そんな客席でした。

終演後に、
校長先生や、ほかの先生たちともお話ししましたが、
やはり、なかなかここまでの規模の演劇を見る機会がないとのこと。
町内の学校が合併して、
統廃合してできた学校。
移動中に、廃校になった学校を数校見かけました。
なんというか、
合併してすぐに、
こういう大きな行事で、
みんなで芝居を見ることができて、
子どもたちの記憶に残るものとなればいいなぁ、と。

余談ですが、
小学校なのに、
部活動が盛ん。
見かけただけでも、
バレー部、バスケット部、野球部、サッカー部、バドミントン部と、
けっこうな人数でやっていました。
個人的に、バラシが終わって、
サッカー部の練習に混ぜてもらいました。
まだまだ、これからサッカーを好きになる世代。
僕は、5年生チームに混ぜてもらい、
楽しませてもらいました。
週末で、移動がなかったので、
ラッキーでした♪
こういう交流は、ほんとうに、なかなかできませんので…。

久留米市城島町内小学校合同公演

2010-12-03 00:54:49 | 旅公演
12月1日―2日


これは、今年から始まったホール公演ヴァージョン。
全校に見せたいということで、
担当の先生と相談し、折衝を重ね、
2ステージにすることにしました。
なんとなく、いつも体育館で仕込んで、
日常の空間が変わるおもしろさを楽しんでもらっていたんだけど、
それとはまた、別の楽しみ方だな、と思った。
子どもたちに歌や口笛で参加するシーンも、
これまでの参加より、
やはり距離を感じた。


その反面、
鑑賞するには適しているともいえる。
あたり前だが、
鑑賞するためにあるのが劇場であり、
そこで観る芝居が、悪いはずがない。
2回とも、敏感な反応で、
ちょっと芝居慣れしていない無邪気な反応が返ってきた。
暗転のたびにわざと騒ぐのも、
慣れてないせいだとも言える。


正直、精錬された、
マナーの良い態度とは言えないが、
ある意味解放されて、自由な態度見ることができるのは、
それはそれで悪くない。
旅の途中で、
こういう趣向の違う公演が入るのは、
僕らとしては、慎重になり、
初心に帰れるので、悪くなかった。
いわゆる学校公演とも味わいが違うが、
会場条件が変わる場合、
公演スタイルのも変えてよいといいなぁ。
ホールのときは、ただ純粋に芝居を見る。
それも悪くないと思った。

鹿島市立七浦小学校

2010-12-02 08:20:08 | 旅公演
11月30日―12月1日

上五島を後にして、
一路佐賀の有明海へ。
途中大村湾のPAで昼食。
ここのちゃんぽんは、評判通りのおいしさ。
最後の長崎を味わう。

学校に着くと、
5,6年生が待っていてくれて、50人くらいで手伝ってくれた。
これがおお助かりで、
荷降ろし最短記録の30分。
おかげで順調な仕込でした。


教頭先生からは、自宅で取れた芋と、
カブの浅漬けの差し入れ。
これは、どちらも美味でした。


近所の保育園の子たちもやってきて、
客席は200名くらい。
最初のシーンからストレートな反応があって、
おもしろい。
これまでとはまた違って、子どもらしい素直な反応。
もう、いちいち引っかかっては、
笑っちゃう感じ。
そうだ、楽しいのだ。
とにかくずっと、芝居を面白がっているんだ。
そんな客席を思わず芝居よりも見てしまうような、
そんな感じでした。
もう、何がそんなにおかしいんだ!
て言うくらいに、笑っていました。


カーテンコールでも、
まったく原稿も用意しないで、
児童代表の子が言ってくれたけど、
「ものすごく面白くて笑って、
最後少し悲しくなった」
客席全体が、そういう感じだなぁ、と思いました。

バラシの方もまた、
5,6年生が手伝ってくれて、
大助かり。
またしても先生方が大いに活躍してくれました。
滑車を降ろすのを面白がってやってくれたり、
テキパキ子どもたちにやることを探してくれたりと、
これまたいつもより早く次の会場へ出発することができました。
こういうお手伝いは、
文化庁ならではなのだけれども、
観てもらった人たちと、じかに話しながらできるのは、やっぱりおもしろい。
有明海を望む小学校の子どもたちは、
何ともピュアで、こちらが元気になる公演となりました。