東京演劇アンサンブル公演、
『シャイロック』にご来場いただいたみなさま、
まことにありがとうございました。
後半のアンケートもいくつかご紹介したいと思います。
演技はもとより、
場面転換のスムーズさにかなりの練習をされている片鱗を感じました。
一番最初の場面など、
音もなくあらわれた書籍に、マジックを見ているような驚きを覚えました。
また、衣裳がとても素敵でした。
松下さんのセリフにぐっとひきこまれました。
かなりの長ゼリフなのに、
テンポが良くて、
長ゼリフッぽさを感じさせないです。
当時のヴェニスの空気感が良く出ていて、
照明、舞台美術も含めて、ひたりました。
つい先日、本家シェイクスピアの『ヴェニスの商人』を見ました。
この『ヴェニスの商人』は、
とても上演数の多い芝居ですが、
同じ芝居なのに役者さんや演出方法が違うと舞台の衣裳がずいぶん違うことに驚いていた処でした。
その観劇後、ふと目にした新聞にこの『シャイロック』が紹介されていたので、
すぐにWebで申し込みました。
シャイロックとアントーニオが親友同士だった、
という前提がとても新鮮に感じられました。
実際に『シャイロック』を拝見して、
最初からぐいぐいと惹き込まれました。
まずはとにかくお芝居がうまい!
シャイロックとアントーニオが本の目録を作成している場面。
せりふまわしのうまさ、
口跡の明晰さ、
間の取り方などなど、素晴らしいです。
出だしのあの場面でもう芝居と役者さんの虜になっていました。
本当です。
芝居が跳ねた後、
親しく役者さんとお話がしたかったし、
このアンケートにも提出したかったのですが、
この日はすぐ後に予定があったので、
さっさと失礼してしまいました。
残念です。
いい戯曲でいい芝居でしたが、
難を云えば冗長すぎるところが何か所もあるところでしょうか。
役者さんたちもセリフをおぼえるのがとてもたいへんでしたでしょうが、
こちらも集中力が続かず聞き飛ばしてしまったようで、
あとあと自分の中で混乱してしまった処がありました。
だからという訳ではないのですが、
幕間に原作の脚本を買い、
帰りの電車で脚本を読んで、
復習しがてら確認しました。。。
いずれにしてもいいお芝居をありがとうございました。
まず印象に残ったのは、この芝居には、多くのさまざまな階層の人物が登場してくるが、
各々が皆役柄にふさわしい衣裳をまとっていたことである。
舞台装置が簡素であるだけに、
なおのことその事が作品の時代的雰囲気を醸し出しているような気がする。
それはさておき、
私たち日本人にとって、
ヨーロッパにおけるユダヤ人の存在というのが、
どういう意味を持っているのかということは、なかなかわかりにくい。
この問題の根源には、キリスト教誕生以来の歴史的、宗教的背景が存在しているのではないかと思うのである。
まだまだアンケートを頂いていますが、
とりあえずご紹介はこの辺で……。
また、舞台芸術の情報サイトCorichにも、
感想をアップしてくれている方もいます。
http://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_main_id=23085
こちらもぜひご覧ください。
劇団は、
明日からは『ラリー』班が岩手に出発します。
明後日から『銀河鉄道の夜』班は静岡です。
秋は、どちらも旅公演が詰まっていたりします。
また、旅公演の案内も更新しますので、
ぜひ、足をお運びください。
ご来場、誠にありがとうございました。