a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2011年12月6日 京都府舞鶴市立城北中学校

2011-11-30 08:24:30 | 旅公演
舞鶴市民会館での公演。
ワークショップでもなかなか苦労したとのこと。
さて、いかがなものかとリハーサルから見ていると、
なるほど、
なんというか、
全体的に曲もあまり覚えていなくて、
声も聞こえてこない。
残念なのは、
先生たちも傍観者のようで、
一緒に参加してくれる、という雰囲気がなかったこと。
これでは、生徒たちはやらされている、
としか思わないのでは?
そう思ってしまった。
もちろん中には、一緒にやってくれている先生もいるのだが、
どちらかというと少数、という印象。





こういう公演こそ、
作品のクオリティが試される。
そう思う。

正直言って、
落ち着きのない客席がちらほらあったことは事実。
それでも、
熱心に見てくれているなぁ、という方が大半。
そう、これはやる側とみる側の真剣勝負であり、
作品の質の問題である。



生徒参加の部分は、
なかなか難しかったように思うけど、
最後まで緊張感のある空間が保たれることは、
とても大事なことだと思う。
ただ、一部の生徒たちの実に幼い鑑賞態度に、
もったいない思いである。





割と一生懸命に参加してくれた子たちは、
どんな感想を持っただろうか。
先生との打ち合わせや、
学校をのせていくことも、
課題となった。





少しの自信と、
少しの不安を抱えて、
次の公演地と向かいます。

2011年11月28日 富山県魚津市立東部中学校・西部中学校

2011-11-29 23:36:38 | 旅公演
新川文化ホールでの開催で、
条件の良い劇場で、
仕込は順調でした。

ワークショップでは、
東部中学校だけだったので、
西部中学校の参加を心配していました。
開場時間より早く到着するということで、
西部中学校だけ、ロビーで練習したいということで、
対応したのですが、
なかなかバタバタで、うまくいかないまま開場。
開場してリハーサルをしてると、
東部中学校の生徒が席に着くのが結構かかってしまい、
開演前のリハーサルの時間があまりなくなってしまった。
これはもったいなかったな。
また、生徒たちも、どうも練習不足な感じが……。

開演すると、
結構騒がしかった客席が、
静かになる。
ちょっとホッとしたりして。
舞台に集中する客席。
客席にセリ出ているB舞台が、
良い効果として、
空間に広がりを持たせている。

歌に関しては、
劇場空間を、俳優たちの歌声が圧倒したのは間違いない。
ホールでの参加型の難しさを知る。
それでも、少しずつ、
客席からの生徒たちの声が聞こえると、
ほくそえんでしまう。















終演後の大きな拍手に、
中学生らしいテレと素直さが混じっていて、
なんだかそれがうれしかったり。
あたたかい終演後のあいさつもらい、
終わりよければ、全てよし、
という感じでしょうか。





いろいろな子ども劇場や、演劇鑑賞会や、
劇団員の親戚など、
たくさん観に来てくれました。
そういう方たちにも、
温かい言葉をいただけたのもまた、
嬉しかったです。

今回のシリーズでは富山県は1校だけ。
それが、ちょっと、残念でした。
また来たいですねぇ。


2011年11月25日 新潟県佐渡市立東中学校・南中学校

2011-11-26 00:01:19 | 旅公演


前日の移動はハラハラものだった。
暴風雨の影響で、
朝から佐渡島行のフェリーの就航が微妙だったのだ。
もし、予定していた最終便に乗れなかったら、
翌朝1便と思っていたら、それはすでに予約で満車。
何とかトラックだけでも、と頼み込みつつ、港に向かう。
しかし、
何とかそれもぎりぎり回避。
担当の先生も電話の向こうでホッとしていました。
最悪は公演中止も考えていただけに、
ホッとしたのだが……それもつかの間、
波が荒く、まぁ、良く、フェリーが揺れました。
こんな揺れるフェリーでは、
ジェンガに限りますね……。




さて、公演当日は、
あられが時々降ってきたりしながらも、
会館での公演ということもあり、
体育館での寒さを感じないという利点だな、と思った。
一方では
この公演の魅力の、
体育館が劇場空間になる、
という子どもたちが驚くという醍醐味を失っていることも事実。
これは、これからの課題だと思ったり……。

このシリーズでは、3校目の中学校。
ちょっと大きめのホールで、
人数のバランスを考えると、
空いている客席がもったいない。
小学生も見に来てくれていたが、
それも少人数なので、
大ホールの前の方に固まって観劇、
という感じ。
2校合同ということもあり、
それぞれ特徴的ではあったが、
お互いに引きずられることなく、
振られた担当を、
きっちりとやってくれた。









さっきも書いたように、
会館での参加の仕方を、
もう少し考えたいなぁ、と思いました。
休憩なしで一気に、
という公演でしたが、
途中集中が切れちゃったかな、ということがあり、
その辺はもったいなかったかな。
これは、こちらとしても課題。
条件が難しい場合でも、
どのように気持ちを途切らせずに届かせるか、ということ。











バラシを手伝ってくれた子たちは、
とても楽しんでくれたようで、
いろいろと感想を聞かせてもらいました。
ジョヴァンニに対して、
ある親近感を持っているようでした。
それが良かったみたい。
それでまた、ホッとしたりして。
なんというか、
上がったり、下がったり、
気持ちの忙しい佐渡公演でした。





さ、明日はOFFです。
佐渡島を満喫しましょう。

2011年11月24日 新潟県柏崎市立第五中学校

2011-11-25 21:28:14 | 旅公演


今回は初めてづくしということで、
今日は、会館バージョンの初文化庁公演です。
なかなか激しい暴風雨で、
夜中に風の音がうるさくて眠れなかったり、
JRが止まっていたりと、
あいにくの空模様。
ただ、
こういう日が体育館ではなく、
会館での公演というのも、
運がついてるな、と。

小ぶりな会場で、
『銀河鉄道の夜』を上演するとしたら、
ぎりぎりの条件。
袖も狭く、
搬入、仕込と苦労しました。
ただ、客席が500足らずなので、
観る方の条件は悪くない。

担当のO先生が、
ワークショップから時間が経っていたので、
ずいぶん自信がなさそうでしたが、
リハーサルの時には、
照れながらも振りもやっていて、
なかなか好感が持てる感じ。
素直でいいなぁ、と。





さて、公演。
今日は実は、夜の佐渡島移動が暴風雨のため、
フェリーが欠航の恐れがあったりして、
いろいろ連絡取りながらだったり、
照明のお手伝いなんかがあったので、
ゆっくり客席で芝居を観ることはできませんでした。
まぁ、逆に調光室から俯瞰して観ることができたりして、
芝居を眺めるには悪くなかったけど、
客席の空気はつかみづらかった。
ただ、参加の部分では、
声が良く出ていて、
また、なかなか上手なのだ。
そういえば、ワークショップからそうだった。
特に男の子たちが元気なのがうれしい。

近所の小学校の5,6年生が来ていて、
終演後に感想を聞きたかったのだが聞けなかった。
中学生がああやって参加する姿を見て、
どんなふうに思ったかなぁ、ということが気になった。
中学生たちは一緒に記念撮影して、
バラシも手伝ってくれました。
その感じからして、
結構面白く見てくれたようで、良かった。
彼らからの感想文も楽しみだ。





最後に、
小屋を出る前に、
フェリーが出ることもわかり、
何とか予定通りの行程で進められそうで、
ホッと、しました。


↑こちらは、3年生の卒業アルバム用です。

2011年11月23日 新潟市立両川中学校

2011-11-24 00:20:49 | 旅公演
今回は、いろいろ初めてづくし。
中学校での参加型に初挑戦です。
仕込には、先生方と地域の方々に荷降ろしを手伝っていただき、
順調な滑り出し。
ひょうの混じった雨が降っていて、
体育館の屋根をたたく音が激しい。
しんしんと寒い中、息が白い夜の仕込。
この時期の新潟は、もう冬のそれ、
なんて思いましたが、
どうやら、地元の人にとってはちょっと違うようです。
予定より少し早めに上がれました。

公演当日、
生徒が体育館に入ってくると、
なかなか席に着かないで、
体育館の変貌した姿に感動していた。
それは、もう、してやったり! です。
ここまで苦労して仕込をするのも、
この瞬間のため、
そう思っている。
出張で観劇できない校長先生が、
舞台装置を見て、
「観れないのが残念だ~」
と言ってくれたことも、印象的だった。

生徒たちは純朴で、素直。
照れながらも、公演前のリハーサルも終わり、
開演となりました。
客席は静まり、
舞台に集中した空間。
生徒数は110人。
先生や地域の人を入れても130人足らず。
文化庁公演でなければ訪れることがなかなかできない場所で、
こんなに面白い仕事ができるのは、
嬉しいことだ。
参加シーンでも、
恥ずかしがりながらも、
振り付きで、結構楽しそうにこなしていた。
思わずニヤケテしまう。







そういう緊張感と温かみのある劇場空間となっていた。
体育館で公演をしてきた文化庁公演の醍醐味だ。
終演後の生徒代表のあいさつも素敵で、
自分の体を通して語っているのがわかった。
そういうあいさつ、単純にうれしい。





バラシは2年生が手伝ってくれて、
先生や地域の人も加わり、
雨に降られながらも、
予定よりも早く終わることができました。
何とも気持ちの良い公演で、
中学生東京演劇アンサンブルの参加型公演も、
おもしろいなぁ、と思いました。









さて、翌日。
移動のみということもあって、
ちょっと遅めの出発。
すると、ホテルのフロントのSさんが、
「実は……」
と話してくれたのは、
偶然にもそのホテルで、
両川中学校の先生が結婚式を挙げるとか。
生徒たちもやってくるというので、
ちょっと待ってみました。
こういう偶然はうれしい。
たくさん手を振ってもらいました。

ということで、記念に1枚。

2011年11月21日 新潟県五泉市立十全小学校・大蒲原小学校

2011-11-22 00:32:59 | 旅公演
さて、1年ぶりの文化庁公演。
『銀河鉄道の夜』では初めてとなる。
そういう意味では、緊張感のあるスタート。
九州から帰ってきた旅班に、
文化庁公演メンバーが加わって、出発。


↑トラック待ちで、意味なく背の順に並んでみた。

前日体育館に着くと、
お手伝いの先生やPTAの皆さんが待っていてくれた。
おかげで荷降ろしも早く終わり、
いい感じでスタートしました。







公演当日はあいにくの雨で、
結構冷え込む感じ。
仕込中は激しい降りになったりして、
若干心配でしたが、
逆に暗転が良く聞くこともあり、
音も気にならない感じだったので、
良かったかな、と。

7月のワークショップ以来なので、
子どもたちのうたや振りも、
なんとなく不安げ。
開演前のリハーサルを目いっぱいやって、
ひととおりおさらいして、
バタバタと開演を迎えました。



客席は前の方が1年生で、
静かに集中して観ていました。
前半は、歌と踊りで展開するので、
楽しげに、
そして、参加部分もあるので、
あっという間だったようです。
2幕に出演部分も終わり、
ホッとしてみていて、
赤ひげなんかにはゲラゲラ笑ってたのが印象的でした。













カーテンコールでは、
各校の代表の子が感想を言ってくれたのですが、
なんだか新鮮な感じで、
劇団員が楽しそうに聞いてました。
その姿がまた、校長先生に人柄というか、
劇団の雰囲気の良さを褒めていただき、
嬉しかったなぁ、と。





終演後のバラシも、
先生方のお助けで、
スムーズに終わりました。
若い先生が多く、
2校の校長先生たちが率先して手伝ってくれるので、
なんか、楽しくバラシができました。

ずっと雨で気が滅入りそうな天気ですが、
旅公演としては、幸先の良いスタート切れました。

↓は、ちびっこ工作隊。



劇とあそびのこどもまつり

2011-11-01 13:13:49 | The Play for Children & Young People




全児演関東ブロックのとりくみです。
チャリティー公演も含んでの取り組みとなっています。

出演者一同、
趣向を凝らし、
実験的な演目に挑戦するなど、
“創造者のため”という要素を多分に含んだおまつり(?)です。

明後日のご予定がまだない方は、
足を運んでみてはいかがでしょうか?

2011年11月3日(木・祝) 10:30/13:30

会場:りんどう幼稚園 (西武新宿線 花小金井駅 北口より徒歩3分)
参加費:1000円(3才以上均一) 全自由席

チケットのお申し込みはこちら:https://ticket.corich.jp/apply/31267/

公演の詳細はこちら:http://blog.goo.ne.jp/gekiasobi