先月の24日、
『どん底』の稽古場から十数人のメンバーで、
「安倍政権NO!首相官邸包囲・国会周辺大抗議」に参加してきました。
遅くなってしまいましたが、、、
その時の報告をしたいと思います!
まず報告の1人目は、
参加したメンバーの中でも先頭に居た((実際はどんどん進みすぎてみんなとはぐれてしまうくらい前に行って参加した(笑))竹口さんより、
その時の感想です。
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6月14日にブレヒトの芝居小屋で開いた憲法集会に招いたゲストスピーカーのなかに、
元山仁士郎君がいます。
私たちが行った国会前では彼の参加するSEALDSsの学生たちが進行を務めていました。
高齢者の多いデモや抗議活動にあって、
彼らの活動は確実に年令の幅を広げていると思いましたし、
自分たちの日常から発信する政治への異義、
平和への願いは、
ストレートに心に響いて、
こちらの心を動かすものでした。
一緒に参加した劇団の若手からは、
これまでデモや抗議活動に参加することに正直なところ抵抗があったが、
感じ方が変わった、という声を聞きました。
僕自身、
音楽とパーカッションを使った彼らのコールには自然と身体を揺らして声を合わせていました。
ワイマール時代のドイツ、
人びとが「ヒトラーのいうバカげたことが実現されるわけがない」と傍観していたことがナチスの独裁を許したことを、
私たちは3月の公演『第三帝国の恐怖と貧困』で学びました。
いま、この日本が同じ道を歩んでいると疑って行動することが急務なのだと思います。
「気の弱え者や、人の生き血を吸って生きてるやつにゃ、嘘が必要なんだ。
ところが、独立独歩の、人に頼りもしなけりゃ、
人を食いものにもしねえ人間にゃ、嘘なんかいらねえんだ。
嘘ア、奴隷と主人の宗教だ。真実は、自由な人間の神なんだ。!」
いま稽古中の『どん底』のなかのことばです。
私たちは、自らがいまの政治の奴隷となることを拒否し、真実を見つめ、
自由な人間として歩んでいけるかどうかが問われているのだと思います。
仕事の合間を縫って、また足を運びたいと思います。
文責:竹口範顕
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2人目の報告は、竹口さんの感想で若手の劇団員のことが書いてありましたので、
そんな若手の20代の雨宮くんより感想です↓↓
『どん底』の稽古場より、雨宮です。
2週間前になりますが、「7.24 国会包囲」に、稽古場の有志メンバーで参加してきました。
稽古後に稽古場のメンバーから「今度の金曜日に10万人で国会と官邸を囲もうという試みがある、
こちらも忙しい時期だが、行けるもので参加してみないか」という定案があり、行けるもので参加しました。
今までは僕はデモという行動に対して、一歩引いて見ていました。
それは日常生活で政治的な話題を出したりすると、相手に引かれたり、
「あいつは◯◯だから」というレッテルを貼られることが少なからずあったからです。
しかし劇団に入り、特に今年になって「嫌なことは嫌」と言わなければいけない、と思い、参加しました。
国会前北庭エリアを目標にして行ったのですが、
前も人も人だらけで、
なかなか演説している人が見えるところには辿り着けませんでした。
「何千人いるんだろう? もしかしたら1万人くらいいるのかな?」と思っていたら「7万人」という発表があり、
その後シュプレヒコールが起きました。
デモをリードしていたのは20代前半の学生中心の"SEALDs"という団体。
この団体のメンバーの大半も、
そして今回デモに来ていた多くの人が、"初めて"だったようです。
理由はほとんど僕と一緒でした。
隣に20代の、同い年くらいの若者、前には60代くらいの男性、後ろは40代くらいの夫婦。
まさに老若男女問わず、多くの人が、同じ気持ちで、同じ場所に集い、同じ言葉を発していました。
僕はこの時、劇団の芝居のある台詞を思い出しました。
この台詞を聞いたのは、二回。どちらも心に鮮明に残っています。
「俺たちの数は少なくない」
『野の涯』では秩父困民党の井上伝蔵が、
『第三帝国の恐怖と貧困』では元共産党の青年が、この台詞を言い、しかし、彼らの戦いには負けてしまいます。
あの場にいた僕も含めた七万人が同じ言葉を言ったその時、彼ら2人の気持ちが分かった気がしました。
芝居の中では負けてしまったかもしれない。
でも僕たちはまだ負けてない、負けてはいけないんだ。という思いを胸に、声を上げ続けました。
デモは、集会はまだまだ続いています。
稽古場もどんどん忙しくなってきてなかなか時間は取れないかもしれません。
ですが、是非また行きたいと思いました。
このブログを見て、誰か一人でも悩んでる人の背中を押してあげることができれば幸いです。
文責:雨宮大夢
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東京演劇アンサンブルは
【安保法制と安倍政権の暴走を許さない演劇人・舞台表現者の会】
の賛同団体でもあります。
「人権は停止できる」と発言する首相を持つ国に生き、
戦後最悪の暴挙がまかり通る土壌に生きる私たちは、
問いかけられているーことばといのちについて。
人間の尊厳について。(9月本公演『どん底』のチラシ裏面文章より)
考え、想い、行動する。
またデモや集会へ行こう。
そう強く想った7.24でした。
文責まとめ:正木ひかり
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東京演劇アンサンブル公演
どん底
2015年9月10日~20日
ブレヒトの芝居小屋
作……M・ゴーリキイ
訳……神西清
演出……三由寛子
音楽……池辺晋一郎
装置……三木元太
照明……真壁知恵子
効果……大場神
衣裳協力……竹内陽子
宣伝美術……本多敬
舞台監督……三木元太
効果オペレーター…篠原祐哉
制作……小森明子・太田昭・辻尾隆子
制作チーム……TEE運営委員会
演出助手 ……奈須弘子・永濱渉
舞台監督助手……入江龍太・雨宮大夢・大橋隆一郎
料金
前売一般=3800円 前売学生=3000円 Low Price Day=2500円
全席自由
■キャスト
ミハイル・イワーノヴィッチ・コストゥイリョフ=竹口範顕
ワシリーサ・カールポヴナ=折林悠
ナターシャ=星野瑠莉
アブラーム・メドヴェージェフ=尾崎太郎
ワーシカ・ペーペル=小田勇輔
アンドレイ・ミートリイチ・クレーシチ=本多弘典
アンナ=冨山小枝
ナースチャ=山崎智子
クワシニャー=名瀬遙子
ブブノーフ=志賀優寛
サーチン=大多和民樹
役者=熊谷宏平
男爵=坂本勇樹
ルカ=浅井純彦
アリョーシカ=上原和幸
クリヴォイ・ゾープ=和田響き
だったん人=三瓶裕史
浮浪人たち=三浦潤子・上條珠理・正木ひかり・永野愛理
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