a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『ラリー ぼくが言わずにいたこと』岐阜県立本巣松陽高校 体育館公演

2015-11-09 08:09:31 | 旅公演
初めまして。
劇団員1年目の上原和幸です。
ひょんなことから『ラリー』旅公演のメンバーに飛び入りで参加することになりましたので、
これを機に公演のリポートをしたいと思います。

今回公演をさせていただくのは岐阜県本巣市にある本巣松陽高校。
東京からマイクロバスで5~6時間ほどの距離でした。



道中、静岡県のパーキングで素敵な景色を眺めながら休憩。
陸路の楽しみの一つです。

19:30に本巣松陽高校に到着!
演劇部員のみなさんが夜ご飯も食べずにお出迎えしてくれました。
そしてなんと荷物降ろしの手伝いをしてくれるというのです!



横長で立派な体育館。
明日の公演に向けて、
今からここに『ラリー』の舞台を組んでいきます。



夜の学校ってワクワクしますよね。
手伝いの生徒さん達もテンション上がっています。
率先して荷物を運んでいく姿は劇団員と見紛うほどです。

さて、生徒さんのことばかりを気にしてはいられません。
僕も最近『ラリー』に就いたばかりの新人なので、
わからない事が沢山あります。



そんな新人のために、先輩が時間を割いて仕事を教えてくれます。
写真は照明を吊りあげるための仕組みを教えてくれている先輩の姿。
作業中でも笑顔は絶やさない、これは基本ですね。



こちらは別の装置。
照明のあたる位置を調節するために必要なのが、
この組み立て式の足場(通称イントレ)です。

写真では二段目までしか写っていませんが、
実際には四段目まで組んだりします。
もちろん上に登るほどグラグラ揺れます。
超怖いです。

作業もいいところなので、そろそろ切り上げます。
続きは明日の朝に持ち越しですね。



予約していた宿に到着しました。
一仕事終えて、あとは寝るだけ。
笑顔のこぼれる瞬間です。

さて、朝は8:30出発です。
寝坊したら1~2週間ほど話のネタにされてしまうので気をつけましょう。

体育館に着き次第、作業を再開します。
照明を上げて、黒幕を吊って、鉄骨を組んで…



結果、体育館にこんな舞台が出来上がりました!!
建てる前と比べると、まるで別の空間ですよね。
体育館の変貌ぶりに、生徒さん達も驚きを隠せないようでした。

さあいよいよお待ちかね…
開演の時間です!
観る人、演じる人、
公演を裏から支えている人、
みんなの熱意が混ざり合う瞬間です。

・・・・・・・・・・・・・・

体育館の公演が無事終わったら、
後は舞台を片付けて帰るだけ。
さっきまで芝居をしていた空間は、
一時間もしたら元の体育館に戻ります。

片付けの方にも演劇部のみんなが参戦。
とても頼もしい仲間たちでした。
何人かは東京までついて来そうなほど劇を好きになってくれたみたい。
いつか芝居小屋に劇観にきてね!




○おまけ○


鉄パイプを運ぶ部員を見守っているのは、主役の坂本さん。
みんなの働きぶりに喜びが隠せません。
素敵な表情だったので載せておきますね。