このシビウの演劇祭は、
300人規模のボランティアによって支えられている。
ほとんどがルーマニアの若者たちだが、
20人弱の国際ボランティアの人たちがいる。
日本からは10数人。
町中で結構すれ違う。
エンジのTシャツがその目印で、
フェスティバルの雰囲気を盛り上げている。
それぞれ、いろいろな部署を受け持っているようだが、
各出演団体にも、
担当者がついてくれる。
うちには、
今年4回目の参加という谷口さんと、
初参加という西尾さん。
谷口さん。
彼女にはひっきりなしに電話がかかってきます。
真ん中が西尾さん。
東京で“鳥公園”という劇団を主宰しております。
我々のシビウ演劇祭は、
彼女たちに支えられたと言っても過言ではない。
ほんとに、事細かに、
仕込や公演に関することだけでなく、
生活のことや、素朴なお願いなどなど、
とにかく、誠心誠意対応してくれる。
正直、こんなに丁寧にアテンドされたことがない僕たちは、
なんというか、照れる。
シビウの舞台担当のジニーマンが言っていた言葉、
「ショーマストゴーオン」
だ。
始めると決めたときから、
止まる訳にはいかない。
そのための新たなメンバーと思うのだ。
ちなみにジニーマン、
体育館の天井をアレしたときに、
そう言っていたとか……。
さて、そんなこんなで、
はや公演日。
朝から小屋入り。
今日は当たることもほとんどできないでの公演突入。
そして、
いつも思う。
東京演劇アンサンブルのプロ意識を。
どんな劇場も、
自分たちの空間に変えてしまう。
これだけの悪条件を、
限られた時間の中で、
もっとも理想的な演劇空間を創出する。
まぁ、もろもろ、
ほんとにギリギリだけどね。
字幕もね。
だって、急きょルーマニア語+英語にしろって言うんだもん。
午前中には、
この演劇祭の主催であるラドゥスタンカ劇場の芸術監督、
コンスタンティン・キリアック氏と会談。
20周年記念フェスティバルの初日を飾っていただくにふさわしいとのコメントをいただく。
1回目の17時開演は、
満席とのうわさ。
さて、どうなることか……。