a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

気仙沼市立小原木中学校

2009-11-18 22:36:19 | 旅公演
市街地からちょっと離れた高台の海岸線にある学校。
なかなか風光明媚な感じ。
出迎えの先生方の雰囲気が良くて、
重い気分をその気にさせてくれる。
ちょっと具合の悪い劇団員がいて(インフルではありません!!)、
病院の手配なんかお願いしても、
すごくテキパキと、こちらのお願い以上にやってくれて、
感謝、感謝。
昨日に続いて、
この学校も、完璧に近い暗転。
このシリーズで、一番生徒数の少ない学校。
小学校合わせても100人くらいかな。
だから先生の人数もそんなに多くないだろうけど、
がんばってくれてるなぁ、と。

体育館が縦に長くて、天井が高い。
このシリーズ(延期になった分を合わせても)で、
一番の高さ。
照明をあげるロープを、
竹竿を使って降ろす我が劇団としては、
一番苦労する形。
ただ、100人くらいの客席で、
幅が狭いおかげで、
仕込み終わったら、
芝居小屋のような雰囲気が出来上がった。
なんとなく、ホームでの公演のような気分にさせてくれる。


このシリーズでは、
中学校での公演が多かったけど、
客席が集中しているのに驚く。
昨日と今日は、
ほんとになかなか芝居が観れないような地域で、
それだけではないだろうけど、
なにが起こるのか、観てやろう、
見逃さないようにしよう、
そんな空気が流れていた。
招待されて一緒に観ていた小学生たちも、
少し大人に扱われたような感じで、
客席に座っているように思った。
思わず、集合写真をパチリ。


終演後のばらしも全校生徒で。
思いのほか、人見知りしない生徒さんたちで、
和気あいあいと手伝っていただきました。






やっぱり、こういう公演は、
文化庁ならではだな、と思う。
いわゆる小規模校に、
僕らの考える最上のものをとどかせるには、
自助努力だけでは、
難しいものがある。

一関市立大原中学校

2009-11-17 21:16:07 | 旅公演
時間的には夕方だけど、
日もとっぷり暮れて、小雨が降りしきる中、
近づいて来る学校の体育館が、
畑の真ん中にあたたかい光を放っているかのように見える。
体育館に到着すると、
たくさんの先生やPTAの方々が迎えてくれる。
山深い中学校、いよいよ文化庁公演に来た、という感じになる。

遠目に見た温かそうな光は、
イメージ通りのものだった。
腕まくりにねじり鉢巻き、
って、わけではないけれど、
張り切って手伝ってくれて、
ずいぶん早く、荷降ろしが終わった。
「もう、終わりか…」的なお手伝いの皆さんの反応が、
おかしかった。
かわいらしい校長先生が、
しきりに仕込みを覗いてくれて、
「生徒たちにもこの様子を見せたい」なんて言ってくれるのも、
なんだか嬉しいものだ。



宿も、学校が紹介してくれた、
山の上にある“ふるさと分校”。
大自然に囲まれて、
雰囲気の良いロッジだった。
できれば、もっと早く、宿に入りたいよねぇ…。







本番を迎えて、入場してくる中学生のリアクションが、
いちいちおかしかった。
近くの小学生も招待され、
中学校で観る演劇、
という意識からか、
少し大人ぶった雰囲気が、また、
こういう公演で観ることのできる、
貴重な瞬間だな、と思った。

こういう心配りも、うれしい♪


恥ずかしげに歌う姿もまた、
なんだか中学生、という感じで、
ほほえましく思えた。
終演後の代表のあいさつも、
最初から用意したものではなく、
生の、本人の感想が聞けて、
たどたどしくて、一番あたたかい言葉が聞けたと思う。
ばらしの片付けまで、
ほんとにあたたかく送り出してくれた学校で、
今回のいろんな意味でのハードな旅が、
芝居をすることで癒される思いを、
僕らの方がしたように思う。



余談でもないけど、
芝居って暗転が命だったりするんだけど、
体育館って、けっこう光がもれたりしちゃう。
それを完璧に段ボールなどを駆使して、
真っ暗にしてくれていたのだ!!


北上市立和賀西小学校

2009-11-17 01:28:40 | 旅公演
ようやく、旅公演復帰という実感。
インフルエンザの影響で、
先週末の公演が延期になり、
何とも、重い気分の予期せぬ休みを過ごした。

劇団の旅公演をしているもう1班が、
またもインフルエンザによる中止ということを聞くと、
何とも苦い思いでいる旅班。
それを考えると、
今、公演ができることを大切にしなければと、
もう一つ引き締まる思いだった。

学校は、
市街から離れた片田舎。
文化庁公演に来たなぁ、という実感のわく雰囲気。
児童数も100人ちょっとと少なく、
舞台ににじり寄るように座っていた。

前日の仕込みの時から、
先生たちの雰囲気が良く、
その感じの良さが、
リハーサル、公演へと続いた感じ。

印象的だったのは、
雨のシーンがうまくいって、
それが見えた瞬間、
波のように驚きのひそひそ声が伝わってきて、
してやったり、という気分になる。

ほんとにわずかの一瞬の喜びのために、
芝居は多くの手間暇をかける、
ほんとに、そういう仕事だなぁ、とつくづく思う。
カッコつけて言うのではなく、
やっぱり見ている子どもたちの笑顔や、
心が動くということが、
この仕事の醍醐味だなぁ、と思う。

今日は、
月曜日ということもあり、
わさわさ電話がかかってきて、
(しかもあまり良い電話ではない…)
あんまり、きっちり芝居を観れなかったけど、
子どもたちや、
先生方の反応や、感想を聞くと、
充分な手ごたえを感じました。

余談だけど、
手伝ってくれた5年生の手際も良く、
そんなところにも、
妙な感心をしてしまった公演でした。

札幌市立西宮の沢小学校

2009-11-10 23:46:44 | 旅公演
公演2日目。
札幌に移動して仕込み。
ちょっと、難儀な金網があったりしましたが、
この辺の大変さは、まだ序の口。

担当の先生をはじめ、
多くの先生方が荷降ろしを手伝ってくれて、
テンションあがります。

とにかく担当の先生が良い先生で、
彼を通じて、
学校で期待してくれてる気分にさせてくれる。
悪くない。

600人を越える学校で、
ちょっと多め。
体育館も広いので、
この芝居には不利な条件だけど、
前の方に座った低学年の子たちの反応が、
舞台を助けてくれた。
波紋のようにじわっと、
後ろに芝居が届く感じ。





ソングの児童の参加も同様で、
前の方がやたらに元気で、
ほほえましい。
この感じ、
この芝居のテーマに流れる温度と、
似ている気がする。



終演後、校長先生たちに、
トイレのことや、
子どもたちが落ち着かない時間があったことなど、
恐縮するほど謝られたけど、
なんのその。
芝居を見ていての反応なので、
気にしないでほしい。
トイレの件もこちらの対応のまずさもあったしね。

そうそう、
この日のばらしが終わるまでに、
早速感想文や、
舞台写真もくれて、
これまた、お見事。
最後まで、良い気分で仕事ができました!!

帯広市立第五中学校

2009-11-09 23:37:06 | 旅公演
公演初日は、
北海道・帯広の中学校。

体育館の条件は、
北海道特有の斜めの天井だったりしますが、
そんなに悪くない。
照明オペレーターが、初挑戦なので、
多少の心配はあれど、
思いのほか順調な仕込みで、
気分良く、翌日の公演へ!

こういう参加型の文化庁公演って、
中学生は照れたりして、
あんまりうまくいかないこともあるんだけど、
みんな、素直に取り組んでくれて、
それだけでも、
単純にうれしかったりします。

芝居は、
午前開演ということもあってか、
ゆったりしたスタート。
スピート感よりも、
丁寧な芝居を心掛けているよう。
その雰囲気を、
しっかり生徒が集中して観てくれて、
幸先よいスタートになったと思う。



ばらしも短い時間だったけど、
生徒が手伝ってくれて、
旅が始まったなぁ、と、
こんなところでも実感したりしました。

上陸

2009-11-08 23:39:12 | 旅公演
いよいよ『おじいちゃんの口笛』文化庁公演がスタート。
今年は、北海道・北東北。

まずは、帯広へ。
帯広と言えば………、

そう、豚丼。

ということは置いといて、
早速体育館の仕込み。
およそ1年ぶりの体育館での『おじいちゃんの口笛』。
たくさんの生徒さんがお手伝いに来てくれていて、
幸先良いスタート!!

思ったほど、寒くなく、
それもまた、良い感じでした。


北海道独特? の斜めの天井に、
多少てこずるかと思ったけど、
なんの、なんの。
ほぼ予定通りに仕込み終了。

これまた、幸先よいスタート。
担当の先生がのぞきに来て、
「おー!」と言っていたのが、
単純にうれしかったり。



さ、十勝牛を食べて、
明日も頑張りましょう♪