a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

旅は続く。

2014-11-13 18:58:07 | 旅公演
秋の旅は、
けっこう長旅で、
なおかつ、あっちに行ったり、こっちに行ったりと、
2つの旅班が目まぐるしく移動しながら、公演を続けている。
ちょっと前に『ラリー』班が九州にいたと思ったら、
今は『銀河』班が九州で動いている。

劇団創立60年記念として、
各地で上演してきたシリーズも、
残すところ来週末の北信越ツアーで終わりを告げる。
厳しい時代に、地方での公演も、
そう簡単ではない。
各地で、いろいろな人たちの力を借りて、
そういう場を作ってきている。

1月には『桜の森の満開の下』で、岡山県と広島県へ、
8月には『はらっぱのおはなし』で、沖縄県と福島県へ、
11月には『銀河鉄道の夜』で、鹿児島県へ、
そして……



2014年11月21日(金) 19:00開演
長野市若里市民文化ホール

協力:長野県子ども劇場おやこ劇場協議会
    TEL:026-292-6801
後援:長野県教育委員会/長野市教育委員会

2014年11月22日(土) 19:00開演
小松市民センター・大ホール

協力:子ども劇場いしかわ/加賀おやこ劇場/小松おやこ劇場 TEL:0761-21-4601

2014年11月24日(月・休)13:30開演
リージョンプラザ上越

協力:上越おやこ劇場 TEL:025-522-4384/子ども劇場おやこ劇場新潟県センター
後援:上越市教育委員会
プレイガイド:上越おやこ劇場/上越文化会館/妙高市文化ホール/アコーレサービスカウンター/春陽館書店/柿村書店/リージョンプラザ上越

東京演劇アンサンブルwebチケットセンター
ネット予約で、セブンイレブンでチケットが受け取れます。


先日、劇団HPの掲示板に、観劇後の夜に、感想を書いてくれた高校生がいました。
最近ではけっこう珍しいことで、とても、嬉しいことでした。
ここで紹介させていただきます。


「今日はありがとうございました!
投稿者:高校生 投稿日:2014年10月30日(木)22時02分32秒
今日は、本当に遠い長崎まで来ていただきありがとうございました!
長崎は坂や曲がり道が多く、あんなに大きなトラックでお越し頂いてさぞ大変だっただろうと思います(汗)
インターネットが持つ余りに大きい力と、若者の抱く様々な苦悩とが混ざり合ったストーリーで、
今の高校生である僕たちにとって共感しやすい点が多い内容でした!
自分の身の回りにある問題にきちんと向き合おうと努力することが何より大切なのに、
インターネットが普及した現代ではそれが難しくなっているということを僕は初めて意識しました。
「自分は目の前の苦悩から目を背け続けているのではないか?まず目の前のこととしっかりと向き合うことで自分を変えられるのではないか?」という勇気を得ることもできました。
爽やかではありつつも、ジョシュとすれ違い続けたベスの演技もとても印象に残っています。
片付け作業のお手伝いもさせていただきましたが、
演技をしていないときのみなさんと少しだけ交流することができてなんだか不思議な心地がしました笑。
作業中に御迷惑をおかけしなかっただろうかと不安です。
今日の感動はいつまでも忘れられないと思えるほど、不思議なものでした。これから応援しています!
またいつかお目にかかりたいと思います!
本当にありがとうございました!





どの公演も、
まだまだチケットがございます。

この作品は、
観てすっきりして明日もがんばろー、
というような内容ではありません。

しかしながら、掲示板の感想にあるように、
この作品を観てくれた中高生たちは、
とっても真剣に作品と向き合ってくれていて、
自分たちなりの言葉で世界とどう対峙するのかを語ってくれたりしています。

ぜひ観劇した後に親子や友人やいろんな人たちとたくさんのお話しをしてほしいと思います。
作品を観て感じたクエスチョンは、
きっと、それぞれ差異があって、話すことがたくさんあると思うのです。
そしてそのクエスチョンは、
そのまま、私たちが生きる世界に向けたクエスチョンとなるのだと思います。

東京演劇アンサンブルの舞台の持ち味である清々しさと、
ナイーブさを大切にした作品です。

テンポの良い社会批評と、スピード感のある舞台が、最後まで飽きずにご覧いただけると思います。
出演者14名が重層的に描き出す演劇ならではのアンサンブルを楽しんでもらえればと思います。

ご来場、お待ちしております。