a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『消えた海賊』ふたたび!!  3

2016-04-29 15:22:37 | 東京公演


稽古場から聞こえてくる音楽。
どれも懐かしい音楽ばかり。
でも、特に思い出すのが、この歌。

と言っても、
頭をめぐるのはカタカナのところばっかりだったけど。


『船出の歌』

作詞:広渡常敏
作曲:林光

船出 船出
俺たちの門出
綱を引け 錨を巻け
帆よ揚がれ 風をはらめ
若い命の出発だ 出発だ
叩きこわせ 古くなった世の中
壁を破れ 若者をとり囲む
掟をこわせ 若者を閉じ込める
みんな集まれ 新しい仲間たち

新しい 仲間たち
俺たちが創りだす!
美しいもの
俺たちが創りだす!
若さ
俺たちが創りだす!
自由
俺たちが創りだす!

船出 船出
俺たちの門出
綱を引け 錨を巻け
帆を揚げろ 風をはらめ

ヌォーヴォ ベッロベッロ ヌォーヴォ
ジォヴァネ リベルタ ジョヴァネ……


バルコニーからちょっとのぞくと、
ずいぶん形になってきています。
のぞき見写真なのでモノクロで失礼します。



衣裳パレードも終わり、
リーフレットも届き、
公演までいよいよあと1週間。



劇団という集団にかけたタリさんの夢は、
また、形を変え、こうして舞台の乗ることとなった。
集団であることの大切さと、難しさ。
いつだって演劇を創造し続けることに近道などなかった。
常にぶつかり、
そのたびに傷ついたり、傷つけあったりもしたし、
集団を去っていくものもいる。
けれど、
この10年で仲間に入ってきたものがいる。
彼らこそ、ぼくらの未来だ。

タリさんを知らない劇団員は少なくない。
彼らと一緒に、
東京演劇アンサンブルという集団が、
何を考え、何をしようとしているのか、
それを追体験し、そして、これから僕らの道を創り出そうとする。

稽古がスタートして、その合間を縫って、
『はらっぱのおはなし』の事前交流会ごあった。
海賊班から4人がばらばらと話に行った。
みんな海賊の話をしてきたようだ。
そう、今の劇団のことを語ろうとすると、
それはそのままこの海賊たちの話になってしまうのだ。
そういう芝居なのだ。

タリさんはいないし、
光さんもいない、
西田さんも、八重田さんもいない、
岡島さんもいないのだ。
しかし、この10年、ぼくたちは出会い続けてきた。
それこそ、演劇の喜びだ。
尚子さんの振り付け、
稲村さんの衣裳、
いけともさんの舞台美術。
こん名新しいメンバーとともに、
ぼくらはまた、再び船出をする。

満席の日も出てきました。
幅広い年齢の方に楽しんでいただけると思います。
ご来場、お待ちしております!!


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東京演劇アンサンブル
広渡常敏没後10年記念公演
音楽劇 消えた海賊

原案 堀田善衛
作 広渡常敏
演出 公家義徳
音楽 林光
舞台美術 池田ともゆき
振付 菊地尚子
照明 宮田正芳
衣裳 稲村朋子
音響 田村悳
合唱指導 吉村安見子
宣伝美術 スズキコージ
制作 小森明子 辻尾隆子 太田昭

2016.5.6~10  8st. Brecht Raum
5/6(金) 19:00
5/7(土) 14:00/19:00★
5/8(日) 14:00
5/9(月) 14:00満席/19:00
5/10(火) 14:00★/19:00

一般=3800円
学生=3000円
★=Low Price Day=2500円
全席自由

■キャスト
カルル(ボヘミヤの王子) 雨宮大夢
アントニオ(神父) 坂本勇樹
フェデリコ(葬儀屋、実は船大工) 松下重人
フルガンツィオ(レンズ磨き) 小田勇輔
ピヤアンジェリ(カルル王子の妹) 正木ひかり
マルガリータ(ある貴族の娘) 永野愛理
レイチェル(酒場の女将) 原口久美子
女a ゾフィー 洪美玉
男1 シクステン 三木元太
女b マリー 仙石貴久江
男2 ミッケ 和田響き
女c ケイト 町田聡子
ズッペ(あらくれ海賊の首領) 篠澤寿樹


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『消えた海賊』ふたたび!!  2

2016-04-17 07:43:03 | 東京公演


初めまして、4月から新しく劇団員になりました永濱渉です。
今回は演出助手として稽古場に参加しています。



今回の『消えた海賊』の舞台装置には、
普段照明の作業の時に使う「イントレ」が使われています。
演出の公家さんが毎日毎日、
このシーンはこうじゃないかな?
それともこうかな?
と悩みながら動かしています。
まだ決まってない所もあります。
最終的にどういうふうになるんでしょうかね、
僕も楽しみです。





稽古の方も折り返し地点。少しずつ通し稽古を始めたりと、
本番が近づいて来てるのを感じています。
みんなで話しあったり、
時にはふざけあったりと、
賑やかに稽古は進んで行きます。

はてさて、
一体どんな海賊が出来上がるのでしょうか?


文責:永濱渉



「告げてよわれに」
作詞:広渡常敏
作曲:林光

告げてよわれに
愛のことばを
聴かせてほしい
あなたの声を
偽りのことばなりとも
あたしの胸はときめくの

朝の小径 夕の窓辺
髪を掻きあげ 睫毛は濡れて
あなたの声を 待っている
あなたに向ける 熱いまなざし
あなたにそむく せつない背中
わかってほしいの 私の心

告げてよわれに
愛の言葉を
「ウソでもいいから好きだといって!」



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東京演劇アンサンブル
広渡常敏没後10年記念公演
音楽劇 消えた海賊

原案 堀田善衛
作 広渡常敏
演出 公家義徳
音楽 林光
舞台美術 池田ともゆき
振付 菊地尚子
照明 宮田正芳
衣裳 稲村朋子
音響 田村悳
合唱指導 吉村安見子
宣伝美術 スズキコージ
制作 小森明子 辻尾隆子 太田昭

2016.5.6~10  8st. Brecht Raum
5/6(金) 19:00
5/7(土) 14:00/19:00★
5/8(日) 14:00
5/9(月) 14:00満席/19:00
5/10(火) 14:00★/19:00

一般=3800円
学生=3000円
★=Low Price Day=2500円
全席自由

■キャスト
カルル(ボヘミヤの王子) 雨宮大夢
アントニオ(神父) 坂本勇樹
フェデリコ(葬儀屋、実は船大工) 松下重人
フルガンツィオ(レンズ磨き) 小田勇輔
ピヤアンジェリ(カルル王子の妹) 正木ひかり
マルガリータ(ある貴族の娘) 永野愛理
レイチェル(酒場の女将) 原口久美子
女a ゾフィー 洪美玉
男1 シクステン 三木元太
女b マリー 仙石貴久江
男2 ミッケ 和田響き
女c ケイト 町田聡子
ズッペ(あらくれ海賊の首領) 篠澤寿樹


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『消えた海賊』ふたたび!!  1

2016-04-11 00:09:48 | 東京公演


2002年、児演協制作による東京都民芸術フェスティバル(都フェス)にて上演した『消えた海賊』。
装い新たに船出することとなった。

『最後の審判の日』の興奮冷めやらぬうちに稽古が始まった。
『はらっぱのおはなし』の旅公演を挟み、
急ピッチで進んでいる。

やっとこ稽古場に身を置くと、
あの懐かしいソングの数々。
あっという間に14年前のことがフィードバックする。
ちょっとうるっとしちゃったりして、
それでドキドキしてきた。

思えば、2001年。
企画されていた都フェスの作品がとある事情で上演できなくなり、
急遽公募され、上演された作品だ。
その時には、まだ影も形もなかった。
タリさんが堀田善衛さんから聞いた、
とある海賊の話だけを手掛かりにして、
毎日数ページずつ戯曲が届いた。
週刊マンガ雑誌の発売日が待ち遠しかった子どもの頃のように、
次々と送られ来る原稿を楽しみにしていた。
どちらかというと、というか、
間違いなく遅筆だったタリさんが、
つまることなく、一気に書き上げた作品だった。

あのとき、子どものために書かれたこの作品は、
2016年、新たにティーンエイジャーたちに向けた作品として生まれ変わる。
2002年といえば、いま14歳の子が生まれた年になる。
時代は変わり、
作品の価値も変わる。
広渡常敏没後10年のこの年に、
今の僕たちにできる『消えた海賊』。
若い命の出発。
ご期待ください!!



「海に歌う」
作詞:広渡常敏
作曲:林光

むこうみずだがオレたちは
海をあなどるものじゃない
いのちのもとを産みだした
大海原に乗りだした
何処の岸辺につくかも知らず
漕ぎ出していくわかものさ
吹き荒れる風
砕け散る波
地球をとりまく乱気流
ヒトの尺度を乗り越えて
偶然も必然も
神の摂理も乗り越えて
むこうみずだがオレたちは
大海原にあこがれて
大循環のふところに
漕ぎ出していくわかものさ


写真は、
宣材写真のボツ写真。
でも、あじがあるでしょう?



太田あきら

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東京演劇アンサンブル
広渡常敏没後10年記念公演
音楽劇 消えた海賊

原案 堀田善衛
作 広渡常敏
演出 公家義徳
音楽 林光
舞台美術 池田ともゆき
振付 菊地尚子
照明 宮田正芳
衣裳 稲村朋子
音響 田村悳
合唱指導 吉村安見子
宣伝美術 スズキコージ
制作 小森明子 辻尾隆子 太田昭

2016.5.6~10  8st. Brecht Raum
5/6(金) 19:00
5/7(土) 14:00/19:00★
5/8(日) 14:00
5/9(月) 14:00満席/19:00
5/10(火) 14:00★/19:00

一般=3800円
学生=3000円
★=Low Price Day=2500円
全席自由

■キャスト
カルル(ボヘミヤの王子) 雨宮大夢
アントニオ(神父) 坂本勇樹
フェデリコ(葬儀屋、実は船大工) 松下重人
フルガンツィオ(レンズ磨き) 小田勇輔
ピヤアンジェリ(カルル王子の妹) 正木ひかり
マルガリータ(ある貴族の娘) 永野愛理
レイチェル(酒場の女将) 原口久美子
女a ゾフィー 洪美玉
男1 シクステン 三木元太
女b マリー 仙石貴久江
男2 ミッケ 和田響き
女c ケイト 町田聡子
ズッペ(あらくれ海賊の首領) 篠澤寿樹


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