a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

研究生発表会

2010-10-25 15:12:43 | 芝居小屋企画
ちょと報告が遅くなってしまいましたが、
先日、研究生の発表会がありました。
ここ数年続いている、
朗読と、
ソングの発表会です。
ソングのほうは、劇団員も加わって、
賑やかしく行われました。

ラインナップはこんな感じ。


まずは研究生だけの朗読。



緊張していましたね~。
なんせ、小稽古場(ロビー)なんで近いからね、客席から。

そして、ソング。
のっけから、参加者みんなで…。


ちょっとした小道具使ったり、
いつもとは違う遊び心でやってみたりと、
楽しく見せていただきました。






ラストもみんなで締めくくり。


こういう小稽古場での発表会。
スープ劇場でも、似たような形でできないかなぁ、と思ったりしています。

皆さん、お疲れさまでした!!

明日まで!!

2010-10-18 09:56:14 | Weblog
現在、内閣府パブリックコメント募集しております。
来年度予算編成がされ、
宙ぶらりんな予算があります。
各省庁が企画している事業への、
幅広い国民からの意見を集め、評価し、
予算配分を決めようという狙いらしい…。
それぞれどの省庁も、
予算獲得のため、戦略的に動いてるようですが、
文化庁は、
目玉の事業をここに持ってきています。

先日行ってきましたワークショップは、
文化庁主催の学校巡回公演事業、
人材育成事業などなど、
これ、絶対落とせない、
という事業が含まれています。

ある読みというか、
自信があるのかもしれませんが、
もちろん、これ、プレゼンみたいなもので、
“絶対”などということはありません。
また、予算編成に対して、
国民が直接、事前に評価をすることなど、
これまでまったくなかったこと。
下記の内閣府HPから簡単に意見を寄せることができます。
その名も「文化芸術による元気な日本復活プラン」です。
ぜひぜひ、コメントを寄せていただきたいです。
10月19日が締め切りになります。

http://seisakucontest.kantei.go.jp/project/list2.php?t=19


また、もうひとつお願いです。
世界の中でも、日本の文化予算は高くありません。
これまで文化・芸術で、
アジアでもトップにいると日本政府は語っていましたが、
そんなものは勘違いでしかなく、
とっくに韓国にも、中国にも抜かれているのが実情です。
世界でトップと言われているフランスは、
0.9%。
果たして日本は、0.11%だと…。

これに対しても、動きが始まっています。
気になる方は、芸団協HPをのぞいてほしいです。
今動いている運動は、
とにかく、まずは、
0.5%にしよう。
そういう署名が始まっています。

http://motto-bunka.com/

ようやく大きな流れになりつつあり、
実演家はもちろん、全国的な鑑賞団体なども取り組み始めています。
昨日は新宿界隈で、大々的な活動がありました。

いろいろ皆さん、
ご意見はあろうかと思います。
ただ、
文化・芸術が人間が生きる上で大切なもの、
絶対的に必要なものだと思う方は、
ぜひぜひ、ご協力いただきたいです。

すべての文化・芸術のために!!

九州公演のご案内

2010-10-09 12:19:53 | 旅公演
さて、『おじいちゃんの口笛』の文化庁公演ワークショップから帰ってまいりました。
今年は2作品が九州で公演する予定です。
どちらも学校公演ですが、
なかなかごらんいただける機会も多くはありませんので、
この機会にぜひ、足を運んでいただければと思います。

主催は東京演劇アンサンブルではありませんが、
観劇希望については、
必ず劇団までお問い合わせください。
メールでのお問い合わせは、
akira@tee.co.jp


『セチュアンの善人』

日時 県 会場/主催

10/25(月)9:30/13:30  佐賀県 佐賀清和高校体育館/佐賀清和高校
10/27(水)13:30    鹿児島県 宝山ホール/鶴丸高校
10/28(木)13:30    長崎県 佐世保市民会館/佐世保西高校
10/29(金)13:20    大分県 上野丘高校体育館/上野丘高校
11/8(月)10:00     鹿児島県 志布志高校体育館/志布志高校
11/9(火)14:00     鹿児島県 鹿児島南高校体育館/鹿児島南高校
11/10(水)13:30    鹿児島県 川内高校体育館/川内高校
11/11(木)13:00    熊本県 熊本工業高校体育館/熊本工業高校
11/13(土)9:30     福岡県 遠賀高校体育館/遠賀高校

http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/setyuan/frame1.htm


『おじいちゃんの口笛』

日時 県 会場 ※主催はすべて文化庁・開催校・地元教育委員会など

11/19(金)13:00    長崎県 壱岐市立鯨伏小学校体育館
11/22(月)10:00    長崎県 佐世保市立黒島中学体育館
11/24(水)13:00    福岡県 私立西南学院小学校体育館
11/25(木)13:30    福岡県 福岡市立愛宕小学校体育館
11/26(金)13:00    佐賀県 佐賀市立春日北小学校体育館
11/29(月)10:00    長崎県 新上五島町立若松東小学体育館
12/1(水)13:00     佐賀県 鹿島市立七浦小学体育館
12/2(木)10:30/13:30  福岡県 久留米市立城島総合文化センター
12/3(金)13:00     熊本県 小国町市立小国小学校体育館
12/6(月)13:00     熊本県 天草市立本渡南小学校体育館
12/7(火)13:30     熊本県 宇城市松橋総合体育文化センター
12/8(水)13:00     熊本県 熊本市立御幸小学校体育館

http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/ojiichan/frame2.htm

阿蘇

2010-10-08 12:08:58 | 東京公演
博多から移動して、
熊本の山間にある温泉地へ。
途中、渓流にそって移動。


そして、ワークショップ最後の学校。
2年前の統廃合で、
町の小学校が1つになった学校。
山間部にしては400人くらいの学校。

改装したての校舎で、
古い体育館の電源では足りないけど、
校舎から引くことでクリア。
講師陣もラストということで、
張り切っておりました。

最後にかわいいお礼の言葉をいただきまして、
なんというか、旅の終わりにぴたりでした。


終わりよければ、すべてよし、ってね。

ワークショップと会場の下見・打ち合わせ。
来月には、3週間の旅が待っております。
それが本番。
それぞれの学校が、どんな準備をして迎えてくれるか、
芝居を見てもらう前に、
その人たちの顔が見れると言うのは、
やはり大切。
信頼が違う。
これもまた、この文化庁事業の魅力の一つ。

そんな空港までの帰り道の阿蘇山を望む眺望。

こういう日もあります

2010-10-06 23:21:00 | 旅公演
今日のワークショップも午前、午後。
福岡県内の2か所で、
午前のワークショップは、
いわゆるホールに集まってもらって、
市内のことどもたちが一緒に観る、
という今年からのパターン。

これまでの体育館でのワークショップと違って、
なんだか、舞台に出てきてマイクで話すなんて…。
つい、僕の方が恥ずかしかったり。
ただ、今回は歌のための歌詞を出すために、
急遽プロジェクター操作をしていたので、
若き講師陣の奮闘を、満喫することはできませんでしたが…。



マイクを使って、舞台の上からということと、
800人という多人数ということもあり、
なかなかきめ細かく、とはいかないところもありましたが、
学校空間から解放された、
という、これまでとは違うテンションを感じることができました。

そして、午後は福岡市内に移動。
今回の旅のシリーズでは、
単独校では一番多い学校。
来る前から、まず、キャパのことが心配でした。


せっかくだからみんなに観てほしいとは思うので、
悪条件を克服すべく、
舞台監督が、様々な方法を模索しました。
電源も足りず、鉄骨もない天井、
イントレはどうしても用意してもらなくちゃいけないけど、
電源は何とかなりそう…。

実はこの事業、
申請するのは前年度。
今回の学校は、申請時の先生が転任してしまい、
急に担当になった先生が、
もう一度にいろんなことが起きて…という感じでした。

それでも、さすがに人数が多いこともあり、
後半のびてきた歌声が、
当日まで、さらに伸びていけば、
びっくりするような公演になるんじゃないかと、
期待もしてしまう。
いろいろと手配を頼んで、
ワークショップ最後の地へ移動。

熊本の山間にある温泉地。
途中、渓流にそって移動しました。


残すところあと1日、あと1校。

有明海を望む

2010-10-05 02:11:39 | 旅公演
五島列島からうってかわって都会の雰囲気。
昨日の夜には、
有明海の珍味を食したが、
なかなかメンバーには合わなかったようでした。
味が濃い目だな、と。

そんなかんじで、
都会の学校。
大都市ではないけれど、
これまでの行程を考えてくると、
街だなぁ、と思った。

子どもたちも礼儀正しいのだが、
なんとなく、人数が多いこともあり、
クールな印象。

公演までには、
ぜひぜひ、元気に歌えるようになってほしい。
まだまだ時間はあるので、
焦らなくても大丈夫です。
担当の先生が、とてもしっかりしているので、
まったく心配していませんが。
こういう学校は、うまくいくはず。

そして、佐賀県を南下。
有明海沿岸を走る。
学校近くの道の駅鹿島から、
干潟を見る。


学校からも、一望できて、
昼過ぎに、良い気分になりました。

子どもたちもこの雰囲気そのままに無邪気さ全開。
屈託なく話しかけてきて、
研究生たちも伸び伸びワークショップをやっていました。


帰り道、下校中の子どもたちがまた元気で、
嬉しい気分で次の地へ移動しました。

五島列島へ。

2010-10-05 00:14:37 | 旅公演
壱岐島から博多に戻り、
翌日は、長崎に移動して、
ジェットフォイルに乗り込み、
いざ、上五島へ。

いくつかの島が連なってできている五島列島。
上五島と、下五島に大きくわかれる。
今回の公演地は、上五島の小学校。
教会と、
港の多い島。
最北端の灯台に行ってみました。


で、こちらが最南端の灯台。


どちらも、絶景。
とくに南の灯台に来た時には、
天気も良く、
下五島まで見渡せました。


島の過疎化は進んでおり、
ここもご多分にもれず。

低学年が高学年の半分、
というのも、偶然ではないだろう。

それでも、
低学年の子たちの元気な歌声が、
まったくそんな暗さを感じさせず、
見ていてほほ笑ましい限り。

公演当日には、
ぜひ、となりの小学校や、
島の皆さんに足を運んでほしいなぁ。

連泊したおかげで、
宿のめどもついたし、
ここも、愛着がわいた島でした。
余談ですが、
空いた時間に髪を切りました。
床屋のおじさんが、
16年前に若松大橋という橋ができて、
離島だった島が、陸続きになったことを、
微妙な気分で受け止めていました。
人を呼び込むための橋が、
人が出ていく橋となってしまったと…。

本州との直結なら話は別だが、
離島同士の直結は、
大きな島に呑みこまれていく。
これまでなら、泊まっていた客が、
日帰りで来てしまうという皮肉。
過疎化の波は、
まだまだ深刻だな、と感じました。

そして、島へ

2010-10-01 23:24:40 | 旅公演
ワークショップ5日目。
前日に、博多港からフェリーにて移動。
離島シリーズその2、壱岐島初上陸。
島とはいえ、けっこうな大きさ。
上陸した港から宿まで、
田園風景を眺めながら、
4日連続でフェリーに乗るなんて、
いままでにない経験だし、
これからもないだろうなぁ、なんて思いながら移動しました。


明るい絵笑顔の校長先生に迎えられた壱岐島の小学校は、
全校生徒80名くらい。
ワークショップ中も楽しげに参加している校長先生の姿が印象的で、
その雰囲気は、子どもたちにも伝わっている。
劇団の若い俳優たちも、
少しずつペースをつかみながら、
なかなか良い感じで進行できるようになってきている。
ここは電源が不安要素だったが、
それには全く問題がなく、
やたらに高~~~い天井がネック。
これで、少し時間くっちゃうだろうなぁ、と。
別の方法を考えようとも思ったけど、
校長先生の笑顔に折れて、
この体育館を劇場に変えられるようにしよう。