a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

公演案内です!

2008-05-31 15:27:58 | 旅公演
東京演劇アンサンブル公演
『明日を紡ぐ娘たち』
作=広渡常敏
演出=公家義徳


2008年6月6日(金)~8日(日)
ブレヒトの芝居小屋
金・土=19時開演
日=15時開演


当日=5000円
前売・一般=4500円
前売・学生=3500円
全席自由


*8日の公演がまもなく満席となります。


昨年、広渡常敏の追悼として公演した作品が、
みなさまからの要望が高く、早くも再演となります。
東京演劇アンサンブルの原点とも言える作品で、
新しい劇団を作ろうとする若い力の萌芽を感じさせました。
爽やかに、鮮烈で、
戦後民主議や、サークル運動、
すべての源流とも言えるものが、
この作品には含まれています。
キャスティングも主演を変えての再演となり、
ますます奥行きのある舞台となっています。


一度ご覧になった方も、
まだご覧になってない方も、
ぜひ、ブレヒトの芝居小屋まで足をお運び下さい。
ご来場を心よりお待ちしております。


東京演劇アンサンブル
制作:太田あきら




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2008憲法集会終了

2008-05-05 21:52:15 | 芝居小屋企画
今年は初めての試みで、
ドキュメンタリー映画『ウリハッキョ』を観て、
トークをしよう、という会を開催しました。

これまで映画では、
『GO』や『パッチギ』のように、
朝鮮学校=暴力的
というイメージだけが伝わり、
まったく真実とはかけ離れたイメージがつけられてしまった。
しかし、この映像には、
そんなものは出てきません。

この作品は、韓国の映画監督が、
3年5ヶ月の間、
北海道で唯一の朝鮮学校に文字通り寝食をともにして、
撮り続けた映像。
日本の学校制から排除された各種学校のため、
いっさいの日本からの助成はなく、
すべての経費を関わるすべての人たちでまかなうしかない。
大学を受けるにも、
大検を受けるしかない。
北海道代表となったウエイトリフティングの選手にも、
いっさいの移動費・宿泊費などの援助はない。

憲法を考える日に、この憲法の枠外に出された人たちのことを知る。
彼らが日本にいる状況を作り出したのは、この国だというのに。

映画のあとのトークでも、その衝撃は続きました。
それを受けて、考えたこと。
一つは、沖縄の作家・目取真俊さんが、
沖縄を差別し続けたヤマトが、
「癒しの島」としてもてはやし、
平和を考えるときだけ利用するという、
その痛烈な告発を思い出しました。
そしてまた、この映画は、
韓国の監督が日本にある朝鮮学校を映し出したことに意味があり、
この学校を無視し続けた日本への告発でもあるのだと・・・。

今回参加してくれた、
劇団に一番近い東京第九朝鮮学校の校長先生の話。
「朝鮮人が、朝鮮語の教育をしたいだけ。
近い将来に、朝鮮が統一されたときに、
日本と朝鮮の掛け橋になってほしい。」
その言葉を聞いたとき、
やたらに感動しました。
とても、シンプルで、
とても、わかりやすかった。


その後、いつものように交流会。
今日は調理班なので、オモニたちと楽しく配膳。
おいしかったし、おもしろかった。
オモニのシンさんは、
会場発言でも、
「こんな風な良心的な人たちと、
こういう問題を話せることがうれしい。」
その言葉にもまた、感動してしまった・・・。

いつもより、盛り上がった交流会。
うた、うた、うた。
それもまた、たのし。


重い問題であり、簡単な解決の道筋があるわけではない。
それでも、映画という、一つの芸術作品を通して対話となったことが、
とてもよかったと思う。

いつか、
芝居でも、
こんな交流をして、
一つの作品を作れたらな、と思った。

『ウリハッキョ』
とにかくすばらしい映画です。
見逃した方、ぜひ、観てくださいね。
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