a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

第16回 戯曲を読む会のご案内

2019-10-30 21:27:54 | 芝居小屋企画

東京演劇アンサンブルでは、昨年から月一回のペースで、「戯曲を読む会」を開催しています。


劇団員若手の提案による、いろんな戯曲を皆で声に出して読んでみようという会です。


ワークショップという形式ではないので、どなたでも気軽に参加出来ます。



第16回は木下順二作『おんにょろ盛衰記』を読みます。



過去に劇団で何度も上演したこともある作品です。



そして・・・・・・



今回も・・・・・・



「学生無料」になります!!!!



若い方が戯曲に触れる機会を増やせたらと思ってのことです。



この会では長時間の作品や難解な作品はあまり取り上げません。
読んだときの率直な気持ちを大事にする場ですので、あまりハードルを上げすぎず、お気軽に参加してくれればと思います。




もちろん、戯曲に興味がある方や作品について話し合ってみたい方、「少しだけ演劇やってみたい・・・」と思っている方等も、大歓迎です!


第15回の戯曲を読む会に参加した『本読み会』主催の大野さんが素敵な感想を送ってくださいました、是非お読みください!

http://honyomikai.net/2019/10/07/report-tee-yomukai/



日時 11月9日(土) 18時00分~21時30分 
場所 西東京市・田無公民館実習室
参加費 500円(会場費等・学生無料)



参加希望の方は2日前までに048-423-2521、もしくはteeyomukai@gmail.comご連絡ください。
ご質問等もお気軽にお待ちしています。


第15回はベルトルト・ブレヒト作『カラールのおかみさんの鉄砲』を読みました。


スペイン内戦がが起きているまさにそのときに別の場所でこの作品を書いているという時代感や、ブレヒトの戦争観などについての話がでました。

また、香港で起きているデモなど現代に繋がる話にもなり、一時間以上感想で盛り上がりました。



これまでに取り上げた作家(敬称略)
アーノルド・ウェスカー、小沢正、アーサー・ミラー、ニール・サイモン、安部公房、篠原久美子、李ボラム、レジナルド・ローズ、坂手洋二、オスカー・ワイルド、岸田國士、J・B・プリーストリー、ベルトルト・ブレヒト...等



チラシデザインは劇団員の山﨑智子です!



東京演劇アンサンブルHP
http://www.tee.co.jp



木下順二(1914-2006 )
劇作家
少年時代から旧制第五高等学校卒業まで熊本で過ごし,東京帝国大学英文学科を卒業。 1941年同大学院修了。大学で中野好夫に師事,特にシェークスピアを研究した。入営を前に初の戯曲『風浪』を書き上げ,1946年民話劇『二十二夜待ち』『彦市ばなし』『鶴女房』および『風浪』 (改稿,1947) と次々と作品を発表,劇作家として認められた。歴史の弁証法とドラマの統一を追求。『赤い陣羽織』 (1947) ,1949年度毎日演劇賞に輝いた『夕鶴』などの民話劇と平行して、現代劇『山脈 (やまなみ) 』 (1949) ,『沖縄』 (1961) ,『オットーと呼ばれる日本人』 (1962) ,東京裁判 (極東国際軍事裁判) を扱った『神と人とのあいだ』 (2部,1972) など戦後を代表する戯曲を発表。また,『子午線の祀り』 (1978,読売文学賞) は『平家物語』を題材にした壮大な叙事詩劇。 1986年朝日賞受賞。国の賞や勲章は固辞した。




東京演劇アンサンブル
1954年4月,俳優座養成所を卒業した3期生の有志が結成。初めは劇団三期会を名のったが,67年 12月現名称に改称した。早くからブレヒト作品に取組み,80年元映画スタジオを改装して設けた劇場「ブレヒトの芝居小屋」を開場,活動の拠点とする。広渡常敏演出によるブレヒト作『セチュアンの善人』,『ガリレイの生涯』,チェーホフ作『かもめ』などが代表作。岸田国士作品の連続上演も行なった
2019年、40年間続いたブレヒトの芝居小屋を閉じ、埼玉県新座市へ移転する