a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

「批評・対話」始まる。

2010-07-24 23:15:28 | Weblog
昨年大阪・岸和田で初めて参加して、
念願かなって、今年は東京で行うことになった。
『子どもと舞台芸術 出会いのフォーラム2010』内での取り組み。

おとといデンマークと・スウェーデンから講師が来日し、
昨日からいよいよ始まった。
3日間、3作品の取り組み。

この「批評・対話」は、
趣味、嗜好を話すのではなく、
その作品の上演の意図、目的を考えるのだ。
デンマークでは、
それぞれの劇団同士が中であるという伝統的な意識がある。
一つの劇団の上演の成功は、
次の他の劇団の上演につながるからだ。
良い作品を上演することにより、
演劇上演の機会が増えると言うことを理解している。
そして、児童・青少年演劇ということは、
子どもたちの人生の中で、
舞台や、客席という劇場空間で、
“連帯の場”を作れるということが大切だ。
知らないものを、知りたがっている子どもたちの気持ちに、
どうやってそれを見せていくのか、
そんなことを考えるために始まった。

通常は、4~6名くらいのグループを作り、
俳優や演出家だけでなく、
舞台装置家や、衣裳プランナー、
照明、音響………を含めて、
前述のようなことを分析してみようということだった。
その討論により、原理原則が生まれてくる。
分析に必要なのは、メソッドである。
そのメソッドもまた、一つではなく、
様々なものがある。
しかしそれは、決して問題を解決するものではない。
解決策は、話し合いの中でしか出てこない。

そんな「批評・対話」、
詳細はまたレポートしたいと思いますが、
明日は東京演劇アンサンブルの『ラリー』が対象作品となっています。
どんな話が出るか……楽しみです!!

子ども劇場・おやこ劇場企画会議

2010-07-12 18:55:28 | Weblog
6月下旬から7月上旬にかけて、
私たちの劇団は、
全国にある子ども劇場・おやこ劇場という団体の、
企画説明会に参加します。

最近は、ずいぶん小ぶりな作品を取り上げることが多くなっているので、
大型作品といわれるうちの作品は、
なかなか取り上げずらいのですが、
今年は、いくつかの企画会議で、
「見れる例会から、見たい例会へ」というような言葉が聞かれ、
大いに励まされる思いでした。

一方では、
「安くて、良いものをお願いします」と言われたりすると、
モチベーションというか、
気持が、ダダ~ンと落ちていくこともありました。

もちろん経済行為が伴うものなので、
シビアで、本音が出ることもあるだろう。
それでも、やはり、
芸術・創造をする人間は、
自分たちの生き方をかけた作品が、
そのような物差しで測られることに抵抗を覚えてしまうのです。

ただ、
先に紹介したように、
作品説明会で「夢を語ろう」というテーマには、
思わず深酒してしまいそうなくらい、
うれしくなりました。

東北から、九州まで、
その地域性もうかがえるような各地での会議でしたが、
そこに生きている人たちと出会えることが、
面白いんだなぁ、と、
少し記憶がよみがえってきました。
それともうひとつは、
創造団体同士が、
結構仲良くなっていくのも楽しいです。
ほかの団体の企画説明を聞いt、
これは見てみたいなぁ、というものが増えました。

この夏は、
いろんなフェスティバルがありますが、
僕も出かけてみようかなと思っています。