ということで、
ご挨拶が遅れました。
寒中お見舞い申し上げます。
劇団は新年5日から顔合わせで始まり、
6日には、『屠畜場の聖ヨハンナ』の稽古でスタートしました。
今年は劇団創立60周年。
創立メンバーは、わずかに2名。
しかし、新たな20代からの若者たちが加わっており、
元気に活動しています。
公演としては、
東京演劇アンサンブルらしくドイツ演劇にどっぷり。
タリさんの次世代とも言える3人が演出を担当します。
まずはそのトップを小森明子が、
ブレヒト作品で東京演劇アンサンブル初上演の『屠畜場の聖ヨハンナ』。
世界恐慌直後のアメリカを舞台に描かれた作品ですが、
まさに、今の世界とマッチしてしまう物語です。
久々出演の久我あゆみも緊張気味に稽古場に向かっています。
総勢38人プラス1という出演陣。
劇団の総力を挙げて取り組みます。
秋の公演は、
ただいまドイツでは売れっ子作家のデア・ローアー作『無実』。
こちらは日本初上演です。
個人の物語が紡がれ、
世界とのつながりを感じるような作品。
『忘却のキス』『修復不能』(紛争地域からの演劇・ITI)の演出で活躍している、
公家義徳が演出。
そして、来年3月。
60周年記念公演の締めくくりとして、
再びブレヒト作品。
『第三帝国の恐怖と貧困』を松下重人が演出します。
保守右翼に急速に旋回を続けるこの国で、
ほとんど同じ思いに駆られるブレヒトの代表作に挑みます。
もちろん、本公演のほかにも、
旅公演などなど、いろいろと上演していきます。
『桜の森の満開の下』
『銀河鉄道の夜』
『ラリー ぼくが言わずにいたこと』
『目をさませトラゴロウ』
『音楽劇 はらっぱのおはなし』
と、忙しくなりそうな予感がします。
2月には研究生たちによる『さるぐつわ』の公演もあります。
すでに、『桜の森の満開の下』の公演班が、
今日から長野演鑑連の旅に行っています。
どうぞこれからの1年も、
昨年同様、よろしくお願いします。
いろんなところで、
たくさんの出会いを求めていきたいと思います。