今年最初の戯曲を読む会のご案内です。
会の実施に際しまして、新型コロナ感染症拡散防止の観点より、以下のような対応をしてまいります。
・入場時に消毒、検温など感染症予防対策を実施します。
・参加人数に制限をかけさせていただきます。
・普段よりもこまめな換気
・ソーシャルディスタンスを意識した座席配置
この「戯曲を読む会」とは、劇団員の提案による、いろんな戯曲を皆で声に出して読んでみようという会です。
ワークショップという形式ではないので、俳優ではない方でも気軽に参加しています。
第25回はカレル・チャペック作『白い病気』を読みます。
参加者の方が「カレルチャペックの白い病気を読んでみたい!」と提案して実現しました。
そして・・・・・・
今回も・・・・・・
「学生無料」になります!!!!
若い方が戯曲に触れる機会を増やせたらと思ってのことです。
この会では長時間の作品や難解な作品はあまり取り上げません。
読んだときの率直な気持ちを大事にする場ですので、あまりハードルを上げすぎず、お気軽に参加してくれればと思います。
もちろん、戯曲に興味がある方や作品について話し合ってみたい方、「少しだけ演劇やってみたい・・・」と思っている方等も、是非ご参加下さい!
日時 1月30日(日) 18時00分~21時30分頃
場所 野火止RAUM(東京演劇アンサンブル稽古場)
参加費 500円(会場費等・学生無料)
参加希望の方は2日前までに048-423-2521、もしくはteeyomukai@gmail.comご連絡ください。
ご質問等もお気軽にお待ちしています。
これまでに取り上げた作家(敬称略)
アーノルド・ウェスカー、小沢正、アーサー・ミラー、ニール・サイモン、安部公房、篠原久美子、李ボラム、レジナルド・ローズ、坂手洋二、オスカー・ワイルド、岸田國士、J・B・プリーストリー、宮本研、テネシー・ウィリアムズ...等
チラシデザインは劇団員の山﨑智子です!
東京演劇アンサンブルHP
http://www.tee.co.jp
カレル・チャペック(1890―1938)
チェコの劇作家、小説家。1月9日、地方の開業医の息子として生まれる。のちにプラハへ移住、パリ、ベルリンにも留学し、大学では哲学を専攻した。卒業後数年して新聞界に入り、1921年からプラハの『リドベー・ノビニ』紙の記者となり、以後死に至るまで多くの記事を執筆した。また劇の脚色や演出にも関係し、女優オルガ・シャインプフルゴバーと結婚。20代の中ごろから創作を開始し、画家で作家の兄ヨゼフ(1887―1945。ナチスの強制収容所で死亡)との共作戯曲『虫の生活から』(1921)などがあるが、劇『R・U・R(エルウーエル)』(1920)で一躍有名になり、新造語「ロボット」robotは世界中に流布した。この作品では、科学技術の発達が人間のエゴイズムと結び付くと、自然のもつ秩序が破壊され、ついには人類絶滅の危険さえあることが指摘されて、一種の予言的作品となっている。長編『絶対製造工場』(1922)、『クラカチット』(1924)などもこの系列に属するSFものである。
彼は自ら深い共感を寄せていた「平凡な」人間をその諸作品の主人公とし、日常細事についての神秘的考察や推理を、ユーモア豊かに表現する能力をもっていた。推理短編集『ポケットから出た話』(1929)などはその一例であるが、より哲学的色彩の濃いものとしては長編三部作『ホルデュバル』(1933)、『流星』(1934)、『平凡な人生』(1934)がある。晩年にはナチスの台頭による危機感が高まったが、それを反映する二つの優れた劇が『白死病』(1937)、『母』(1938)である。そしてこのような各モチーフを結集した傑作は長編SF『山椒魚(さんしょううお)戦争』(1936)であろう。ほかにも小説、劇、童話『長い長いお医者さんの話』(1932)、イギリスやイタリアへの旅行記、評論集、親交のあった大統領マサリクとの対話集など多くの著書がある。とくにフェイェトン(新聞用小品)の数は多く、この点では有名な同国の小説家であり詩人のネルダにも劣らない。死後もいくつもの作品が編集、出版されている。1938年12月25日没。
東京演劇アンサンブル
1954年4月,俳優座養成所を卒業した3期生の有志が結成。初めは劇団三期会を名のったが,67年 12月現名称に改称した。早くからブレヒト作品に取組み,80年元映画スタジオを改装して設けた劇場「ブレヒトの芝居小屋」を開場,活動の拠点とする。広渡常敏演出によるブレヒト作『セチュアンの善人』,『ガリレイの生涯』,チェーホフ作『かもめ』などが代表作。岸田国士作品の連続上演も行なった
2019年、40年間続いたブレヒトの芝居小屋を閉じ、埼玉県新座市野火止へ移転する