a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

公演情報【更新】

2007-12-22 12:26:36 | 東京公演
『銀河鉄道の夜』の公演ですが、
すべて満席となりました。

お申し込みのお客様、
どうもありがとうございました。

公演当日はどのステージも大変込み合います。
できるだけお早めにお越しください。
開演の1時間前受付開始、
30分前開場です。

上演時間は、1時間45分(休憩あり)です。

『銀河鉄道の夜』まもなく公演!

2007-12-19 13:08:38 | 東京公演
毎年恒例の『銀河鉄道の夜』の公演です。
舞台も組まれ、今日から立ち稽古が始まっています。

さて、売り止めの日も出てきましたので、
お知らせします。
23日 19時開演 余裕あります。
24日 14時開演 まもなく満席
25日 14時開演 まだ余裕あります。
26日 17時開演 満席

以上のようになっております。
毎年、どの公演も満席になりますので、
ご予約されてないお客様は、
お早めにお申し込み下しさい。

なお、
公演の紹介が、
25回目の記念ということで、
15日(土)読売新聞の夕刊で紹介されています。

最近の稽古場から

2007-12-15 08:26:04 | 東京公演
『セチュアンの善人』の旅公演が終わると、
翌日から、
『おじいちゃんの口笛』の稽古・公演。
翌週からは、
来年旅公演のある『こぶたのかくれんぼ』の稽古が始まっています。
1997年から、
久しぶりの再演になります。

そして、
今日の午後から、
『銀河鉄道の夜』の稽古が始まります。
おかげさまで、
毎年楽しみにしていただいてる方も多く、
一年の締めくくりの観劇として、
足を運んでいただければと、思っています。
なお、23日、24日はまもなく満席です。
予定されている方は、ぜひ、お早めにお申し込みください。
http://www.tee.co.jp/ginga.htm

年末まで、
あいかわらずの多忙さで劇団は動いています。
稽古と平行して、
『こぶたのかくれんぼ』の道具つくり、
『セチュアンの善人』の文化庁公演のワークショップ、
納会の準備、などなど・・・です。

2008年のレパートリーも徐々に決まりつつあります。
上半期は、
1月に『こぶたのかくれんぼ』の公開GPが渋谷の東京都児童会館。
3月末~4月初に『日本の気象』がブレヒトの芝居小屋・シアターX。
5月31日・6月1日に『明日を紡ぐ娘たち』が前進座劇場にて。
7月20日にこどもの劇場新作『パパおはなしして』が渋谷の東京都児童会館。
9月に新作公演をブレヒトの芝居小屋にて。
12月23日~26日『銀河鉄道の夜』クリスマス公演。
と、東京公演を予定しています。
そのほか旅公演としては、
『ちゅうたのくうそう』、
『セチュアンの善人』
『おじいちゃんの口笛』が予定されています。

劇団員がそれぞれの仕事のため、
毎日稽古場は活気にあふれています。
重ねてのお誘いになりますが、
僕らにとっても、『銀河鉄道の夜』は、
やはり1年を締めくくる気持ちになれます。
みなさまと、
公演を通して、
そんな思いも共有できれば、と思っています。

旅が終わって

2007-12-13 12:24:59 | 旅公演
長いと思っていたけど、
終わって、しばらくたつとあっという間だったと感じる。
楽しい時間というものは、
だいたいそういうものだと思う。
だとすると、
今回の旅は、あっという間だったのは、
それだけ充実したたびだったんだなぁ、と思う。

劇団というところは、
あいさつをするとき、
どんなときでも「おはようございます」
と言う。
いつ、何時に会っても、
その日、初めて会う人には、
「おはようございます」なのだ。
これがまた、
すぐに慣れるし、
違和感がない。

旅の公演中、
僕は、必ずミーティングの最初に「おはようございます」
と言ってから話を始めることにしている。
朝のあいさつの意味があるけど、
なんとなく“はじまり”のあいさつだから、
そこからはじめたい、と思ったりする体。

『セチュアンの善人』の芝居の中で、
シェンテが恋に落ちた翌朝、
「おはよう」と呼びかける。
恋に落ち、
新しく生まれ変わった自分で、
あいさつをする。
はじまりのあいさつだ。

今度の旅公演でも、
いろいろな人たちと出会うことができた。
特に、おっかなびっくりで始めた中学生との共演(?)。
思った以上におもしろく、
予想以上に新鮮でした。
来年2月にもう3ステージ、この公演が追加された。
この経験を生かして、
さらにおもしろい公演になればな、と思う

来年度は別の作品でこの事業に参加することが内定した。
なので、
このスタイルでの文化庁公演は、
あと3回のみ、になると思う。

文化庁公演その10  『セチュアンの善人』

2007-12-04 23:45:21 | 旅公演
いよいよ文化庁シリーズ最後の公演。

思ったよりも宇和島からの移動がスムーズで、
早めに到着。
またまた先生方がたくさんお手伝いしてくれて、
とっても助かりました。
体育館仕込みも慣れてきて、
2時間半くらいで前日仕込み終了。

公演最終日にして、
500人弱の生徒。
このシリーズは初日と楽日がけっこうな生徒数でした。
リハーサルで、なかなか声も出ていたので、
けっこう楽しみでした。

今日は、極寒の体育館。
ストーブを焚いたけど、
床に直に座るので、下から冷えてくる。

そんななか、生徒たちは良く観ていた。
合唱も声が出ていたのは、
人数が多いせいだけではない。
『八匹目の象』のうたが、
志願者で、男の子だけ。
「もう、やんなった~」
で始まるフレーズにぴったりの、
個性的なソングになりました。

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すべてに出演した生徒会長のカーテンコールもなかなか印象的でした。
校長先生が、
「ちょっと難しいな、とか言っていた保護者もいましたが、
こういう本格的な芝居が観れて、
それぞれの子ども、
どのようにでも考えていけるようなところが良かった。
学校で観る芝居は、押しつけがましい芝居が多い中、
そういうものがないのが良かった」
と話してくれたのが、とても印象的でした。

延べ19日間で10ステージと、
長丁場の公演となりました。

『セチュアンの善人』という芝居が、
学校公演で廻るという、
困難な挑戦だったけど、
この中学校公演は、
かなり出演者たちの自信になったと思う。
また、不可能に思えた生徒参加型も、
やってみたら、
けっこうおもしろく出来たのも収穫だった。

来年以降の旅にも、
良い終わり方になったかな、と思う。

来年明けて、この公演の追加が内定した。
高知と愛媛と山口。
今日は愛媛の中学校の担当の先生が来てくれた。
また来年2月、あと3回、公演が続く。

文化庁公演その9 『セチュアンの善人』

2007-12-03 23:38:56 | 旅公演
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日程の都合上午前開演のため、
前日は日曜日に全仕込み。
お弁当もなんなんで、
調理室を借りて、
カレーライスと、
マーボ豆腐と、
中華スープにしてみました。

生徒の有志が、
40人くらい手伝いに来てくれました。
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この子たちは、
ただ、手伝える子だけ来てね、
とお願いしただけで、
自主的に来てくれた子たち。

うれしいなぁ。
ということで、
急遽、ご飯を買い足し、
みんなで会食。
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この中学校が、宇和島市の三浦半島の最西端の中学校。
周囲の島にはもう中学校はなく、
月曜日の朝に船で来て、
金曜日の夕方に船で帰る、
寮生たちもいるのこと。

この船が往復4,000円かかるので、
なんとも仕方がない。
島のある、過疎の中学校。
目の前にきれいな海があり、
ロケーションは最高でありながら、
そういう不便な面を抱え持っている。
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でも、
担当の先生方の雰囲気もやわらかく、おおらか。
家庭科の先生は料理も手伝ってくれたし、
校長先生も休みだと言うのに覗きに来て、
なんだか楽しそう。

ホテルへの帰り道、先生に進められた水ヶ浦の段々畑を見学。
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日没直前だったので、
ゆっくり見れなかったけど、
登ってみると、不思議な感じだった。
でも、海もまた、絶景でした。

公演当日は、
本当に小さい子たちにはきつかっただろうな、と思う。
それでも、この町に、
こんなに大掛かりな芝居が来るなんてことはない、という。
その空間にいること、
共有しようと思ってくれたことが、嬉しい。

ちょっと(だいぶか?)背伸びした彼らにも、
何か印象に残ったものがあればいいな、と思う。

さて、
メインの中学生たち。
通行人役は少数精鋭だったが、
なかなかの演技派たちでした。
どうも、“貧しい町・セチュアン”というイメージがあるらしく、
その線で一貫していたようだ。
ちょっとワンと絡んだりしてね。

この日の合唱は、
ピアノの生伴奏だった。
光さんのファンだという音楽の先生で、
サラッとして感じの良い先生で、
ピアノもそんなさわやかな音だったと思う。
緊張しつつも、やはりナマには魅力があるとおもった。
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『八匹目の象』のうたは、
合唱クラブの子たち。
全校生徒120人弱のうち、30人ちょっとの子が入っている。
なかなかなハーモニー。
このうたを、こんなふうに聞くとは思わなかったな。
文化庁ならでは。

終演後、
学校側からのお願いで、
観客みんなと記念撮影。
2,3年生に手伝ってもらって、
バラシも早く終わりました。
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3年B組にはこんなことが書いてありました。
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体育館裏の岩肌に描かれていた絵。
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出発前、
学校前の海に学校のいかだがあって、
みんなで歩いたりした。

けっこうバランス崩しそうで、
こわかったよ。

残すところ、
あと、1ステージ。