
佐賀・唐津間の60㎞を歩く「唐津ロード」を前回紹介したが、今回はその下見編である。
一般参加者を募って本番を実施するにあたり、事前に部員で下見を行っていた。
私自身、1年生の時下見は強烈な印象で残っている。唐津まで一般道を歩いていくと聞いて、今回は新歓登山と違って楽勝と思った。山と違って重たいキスは持たなくていいしと、遠足にでも行くかのごとくルンルン気分で出発したのだが…、甘かった。川上峡あたりで靴ずれ、足をかばうように歩くと今度は膝が痛くなり、膝をかばうと腰が痛くなりで苦痛に耐えながら夜道を歩いていった。初めて歩く60㎞の道のりはとても長く感じられ、歩けど歩けど簡単にはゴールにたどり着かなかった。こんなのに参加費まで払って参加する人達の気が知れなかった。それも300人を超えるというから、正気の沙汰とは思えなかった。
難行苦行とはこういうのをいうのだろうか、途中からは杖をつき、眠さと足腰の痛みに耐え意識が遠のくような感じで歩いて行った。そしてゴール、それまでの行程が苦しかった分、感激もひとしおだった。
上の写真は、私が3年生の時のだが、ゴールした後輩達も同じような感激を味わったのだろう。虹の松原からそのまま唐津の海に飛び込んでいった。
(あちゃ!よく見たら後輩に混じって同期や先輩のO崎さんまで…)
以下は、私が3年生の時の下見の様子である。

出発地点の県立図書館。みなさん余裕の表情。

夜中に休憩とった廃校。ござをからだに巻き付けて仮眠をとるのだが、寝たら凍死するのではと思うくらいに寒かった。(目が覚めたら何とか生きていた)

ゴール後、唐津の海をバックに記念撮影。

海に飛び込んだ連中。ムツゴロウとなって完歩の喜びを爆発させていた。
その頃、新聞社をまわり、「唐津ロード」を記事にしていただけないかと。その時、新聞社の記者から「おもしろいね」といっていただけて嬉しかったこと。
それと、唐津ロードに引っ掛けて、うちわで「ろーどつらか」とさかさまに読んでいたことを。
ああ、懐かしい。
kokiさん、なつかしい思い出をほんとうにありがとう。