山道で車のトラブルが発生したら大変なことになります。
それは広義の山での遭難にあたります。
これまで3度トラブルに遭いました。
山で車がトラブったらどれほど大変だったか振り返ってみます。
平成29年1月のこと、多良岳林道の雪道で車が制御不能になり側溝に脱輪しました。
側溝に落ちたことで、ダイブまたは崖への正面衝突は免れたのですが…
まず、「自助」。丸太を探して、てこの原理で持ち上げようとしたり、側溝を石で埋めて何とか抜け出そうとしましたがダメでした。
意を決して、ロードサービスに救援を頼もうと携帯を取り出すと非情の「圏外」。
雪道を電波の届く高台まで歩いて行かなければならなかったのです。
アンテナが2本立ったところで、電話したのですが途中で電波障害のため切れてしまいました。
そこで数度試みましたが、ダメ。
アンテナ3本を目指し、さらに雪の中を歩きました。気分はさながら「八甲田山」。
やっと繋がったかと思ったら今度は携帯の電池切れ寸前。
私が契約している任意保険のロードサービスというのが、音声ガイダンスに従い、番号を選んでいくのですが、本丸に到達するまでの選択肢が多く、なかなか受付にたどり着けないのです。
もし、受付にたどり着く前に電池が切れたらアウトでした。
生の人間が電話口に出たとき、私は一方的に次のようなこと伝えました。
携帯の電池が切れかかっているので用件のみの連絡。雪道での脱輪事故。現場は多良岳林道、国立諫早少年自然の家から○㎞ほど東に行ったところ。事故現場は電波が届かないのでそちらからの連絡は受信できないが、救援が来るまで事故現場で待つ。
幸い、話し終わるまで携帯はもってくれました。
それから1時間ほどして救助のロードサービスが来てくれ危機を脱出したのでした。
車のトラブルに対応してくれるロードサービスは有り難いのですが、連絡しないことには来てはくれません。
今回の五葉岳登山の場合、もし自前でパンク修理ができなかったら、電波が届く所を目指して、日隠林道を約10㎞下らなければならないところでした。
自前でのパンク修理は必須です。そのため先日、スペアのタイヤやジャッキ等の確認、交換の予行練習をしたところです。
こんなこともありました。
40年ほど前、雪の天山に登ろうと天山8合目を目指し、チェーン装着で林道を登っていっていたら、雪で隠れていた大きな岩に乗り上げにっちもさっちもいかなくなりました。当時の天山林道は未舗装だったのです。携帯電話もなかった時代、民家のあるところまで下りて、電話を借りるしかないと判断し、雪道を下りようとしたとき、4WDのパジェロが悠々と雪道を登ってきました。これは天の助けとばかり、パジェロに牽引をお願いしたところ、岩を乗り越えることができました。これは「共助」にあたりますが、雪の中、仲間の車があればの話です。また、引っ張ってもらうためのロープが必要なのですが、実は私は牽引ロープはいつも車に積んでいました。ましてや、こんなことがあったのでその後もずうっと車には積んでいます。
この牽引ロープは、40年で4回使いました。脱輪して困っていた他の車を救出してあげたこともあります。
3つめのトラブルは長くなるのでまたの機会に書きたいと思います。
繰り返しになりますが、山での車のトラブルは文字通り「遭難」です。
奥深い山に行こうとすれば当然そのリスクも高まります。山同様の十分な遭難対策が必要です。
過去の失敗で学んだことは、出発前の車の十分な点検と応急処置ができる装備の準備、またそれを使いこなせるスキルを身につけておくということです。
それは広義の山での遭難にあたります。
これまで3度トラブルに遭いました。
山で車がトラブったらどれほど大変だったか振り返ってみます。
平成29年1月のこと、多良岳林道の雪道で車が制御不能になり側溝に脱輪しました。
側溝に落ちたことで、ダイブまたは崖への正面衝突は免れたのですが…
まず、「自助」。丸太を探して、てこの原理で持ち上げようとしたり、側溝を石で埋めて何とか抜け出そうとしましたがダメでした。
意を決して、ロードサービスに救援を頼もうと携帯を取り出すと非情の「圏外」。
雪道を電波の届く高台まで歩いて行かなければならなかったのです。
アンテナが2本立ったところで、電話したのですが途中で電波障害のため切れてしまいました。
そこで数度試みましたが、ダメ。
アンテナ3本を目指し、さらに雪の中を歩きました。気分はさながら「八甲田山」。
やっと繋がったかと思ったら今度は携帯の電池切れ寸前。
私が契約している任意保険のロードサービスというのが、音声ガイダンスに従い、番号を選んでいくのですが、本丸に到達するまでの選択肢が多く、なかなか受付にたどり着けないのです。
もし、受付にたどり着く前に電池が切れたらアウトでした。
生の人間が電話口に出たとき、私は一方的に次のようなこと伝えました。
携帯の電池が切れかかっているので用件のみの連絡。雪道での脱輪事故。現場は多良岳林道、国立諫早少年自然の家から○㎞ほど東に行ったところ。事故現場は電波が届かないのでそちらからの連絡は受信できないが、救援が来るまで事故現場で待つ。
幸い、話し終わるまで携帯はもってくれました。
それから1時間ほどして救助のロードサービスが来てくれ危機を脱出したのでした。
車のトラブルに対応してくれるロードサービスは有り難いのですが、連絡しないことには来てはくれません。
今回の五葉岳登山の場合、もし自前でパンク修理ができなかったら、電波が届く所を目指して、日隠林道を約10㎞下らなければならないところでした。
自前でのパンク修理は必須です。そのため先日、スペアのタイヤやジャッキ等の確認、交換の予行練習をしたところです。
こんなこともありました。
40年ほど前、雪の天山に登ろうと天山8合目を目指し、チェーン装着で林道を登っていっていたら、雪で隠れていた大きな岩に乗り上げにっちもさっちもいかなくなりました。当時の天山林道は未舗装だったのです。携帯電話もなかった時代、民家のあるところまで下りて、電話を借りるしかないと判断し、雪道を下りようとしたとき、4WDのパジェロが悠々と雪道を登ってきました。これは天の助けとばかり、パジェロに牽引をお願いしたところ、岩を乗り越えることができました。これは「共助」にあたりますが、雪の中、仲間の車があればの話です。また、引っ張ってもらうためのロープが必要なのですが、実は私は牽引ロープはいつも車に積んでいました。ましてや、こんなことがあったのでその後もずうっと車には積んでいます。
この牽引ロープは、40年で4回使いました。脱輪して困っていた他の車を救出してあげたこともあります。
3つめのトラブルは長くなるのでまたの機会に書きたいと思います。
繰り返しになりますが、山での車のトラブルは文字通り「遭難」です。
奥深い山に行こうとすれば当然そのリスクも高まります。山同様の十分な遭難対策が必要です。
過去の失敗で学んだことは、出発前の車の十分な点検と応急処置ができる装備の準備、またそれを使いこなせるスキルを身につけておくということです。
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