ジョイ・オブ・ワーク~組織再生のマネジメント吉田 耕作日経BP社このアイテムの詳細を見る |
内容の焼き直しであり、国内の企業のラウンドテーブルの実践状況の
報告である。デミング経済哲学なるものを日本企業で実践する為に
その手法とツール、中小企業2社、大手企業2社での実施記録が
記述されているが、読み方が浅いせいか、表層的な薄さを感じた。
よほど企業体としてマッチしないと実践は難しいのかと思う。
その反面、JOY OF WORKの根幹である帰属する社員の満足度が顧客満足度
を上げるという概念は、実践に向けてそう遠くない話ではないかと
思う。ただ、数値目標や失敗を許すべき等、注意しながら進めないと
それこそ、趣味の世界に埋没する傾向にあるので、経営側からみると
もろ刃の刃になる。成果を期待しないで長い目でみることになるので、
どこまで耐えるかが肝で、なかなかそういう経営者はいないところが苦しい
ところである。実現してる企業もあるのだから考え方次第であるが、比較的
効果が見え安い販売とか製造業向けに思えた。