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タックスヘイブン 裏金に絡む事件小説で良くあるストーリー

2018年02月01日 20時52分01秒 | 読書評

 

タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)
橘 玲
幻冬舎

マネーロンダリング関連の小説は、読んだことが無かったので手に取ってみた。

裏金に絡む事件小説であった。

事件に巻き込まれる主人公側の視点で書かれており、期待した金融の裏工作を

描写した部分か少なく少々残念。

マネーロンダリングについては、銀行側のシステムも、その対策に多くのシステム

投資を行ってきたので、怪しい資金の流れは、仕組みとしても検知できるようには

なっていると思うが、その中にも当然抜け道は、あってそんなところを書いてある

とより面白かったのだが、ストーリーは、推理小説である。

 

裏金に群がる、政治家、銀行、仕立屋、国、そしてそれを微妙な立場で黙殺する

公安、狭間でジタバタする国税。事件性のあるストーリーにすると考えやすい

のか、2時間ドラマのサスペンスには、向いているフィクションであった。

 

主人公の人間性の表現は、人の深みにかけるどこにでもいるクールなクレバー

ギャングという感じ。読み手を引き込むインパクトに欠ける。

 

淡々と活字を追うには、適度に飽きないよう構成されている小説である。

 

 


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