ロードバイクで走って読んでアウトドア

ロードバイク、ジョギング、Swim、読書、Flyfishing、キャンプ、テニス、PC、Zaurusで遊ぶ遊ぶ。

鈍感力 シビアな時代にこそ、読んでみる価値がある。

2018年02月05日 22時36分26秒 | 読書評

 

鈍感力 (集英社文庫)
渡辺 淳一
集英社

鈍感力。この言葉をテレビとかでよく聞いていたのが、10数年前。

そんな緩い記憶。前書きをみて流行語大賞をとった言葉。

鈍感。単純に聞くと良いイメージはない。鈍く響かないような

印象を持ってしまが、本書はそういう部分を逆に肯定し、シビア

なこの時代生き抜くのに、必要な技術、特性であると促す。

 

筆者は、元医者なので、人間の元来持つ緩やかな、のんびりした

性格が、自律神経に余裕をもたらし、血液の循環を伸びやかに

するように、働きかける。そんな効果がある。

人間の心情は、自分を卑下したり、もうだめだ発言すると同時

に、いざ状況が好転すると、手のひらをすぐ返す。

全く都合のいい話である。そんな状況下、鋭敏になりすぎたり

せず、ゆったりと構えられるような図太さがあるくらいの方が

大成する。そんなことが書いてある。

 

共感できる部分が多い。昨今企業活動、教育の現場でも、シビアな

いやらしさを感じることが多い。日本の国民性もあってそう言う

潮流に迎合する面があり、自らもそう言うところがある。

そう言うところと対向にある言葉でぶれないと言う言葉も

最近持て囃され、注目を浴びることがある。

ぶれないほど、凛として周りに影響を及ぼさなくても良いので、

シビアな環境でも、なんとなく鈍感で、変わらない強かさ

そんなものに個人的には惚れ惚れするのである。


ブログランキング 

人気ブログランキングへ