![]() | 伊達政宗 (3) (山岡荘八歴史文庫 (53))山岡 荘八講談社このアイテムの詳細を見る |
伊達政宗 (3)(4)を読んだ。
なかなか読み進むほどに面白さが増す。
伊達政宗の天下統一の野望を豊臣秀吉、徳川家康を相手に知略、謀略を繰り返すなかで、年齢を重ねるなかで、目的実現への走りすぎる気持ちをこの手ごわい二人の
先駆者を通し、その知慮の深さなどに気づきそれを越える知略を駆使していく。
1巻と2巻はどちらかというと若い時代の政宗。戦国時代の真っ只中で、豪傑な武将として戦果を上げていく。出る杭は打たれるというが、秀吉、家康ともに政宗の成長に期待する部分もあり、都度都度の戦と謀略に対して難攻な交渉やハードルを与えこれを越える姿が面白い。さまざまな問題解決の考察と行動がリアルな面もありケーススタディの一つとして捉えることもできるのではと思う。
特に家康との知略、事を進めるための思案を巡らす部分は、政宗の案でそうかと納得し、その上を行く家康の案で関心し、それをまた越えようとする政宗の策に感嘆する。このような策の読み合いのようなストーリーが多く、事の大局を見極め思慮を巡らせアクションを起こす部分は日々の生活のなかでも参考になる部分だと思う。
とうとう5巻目に読み進むことになるが、大阪冬の陣、夏の陣を中心に物語は進行するのだろう。楽しみです。