発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

ワイルド7 試写会

2011年12月01日 | 映画
ワイルド7試写会。 都久志会館。
 原作は望月三起也のコミック。あまり読んだことはないというか、脳内で、御厨さと美と少しかぶっている。

 ワイルド7。
 それは、警察庁の命令があれば出動して、「たくさんの人を殺した上、今まさに多数の市民を犠牲にしようとしている」レベルの凶悪犯罪者を成敗する、いってみれば非公式の特殊部隊である。
 その名のとおり7人で構成される彼らは殺人許可を得ている。悪人を「逮捕」じゃなくて「退治」する。彼らは、それぞれ暗い過去を持ち、ほぼ天涯孤独の身で、しかも極刑レベルの犯罪者。罪を免除するかわりに、命知らずの任務を引き受けているのだ。
 彼らの戦いは公にはされない。「凶悪犯たちが逃亡途中、謎の事故死を遂げた」と報道されるのみ。

 この荒唐無稽な設定。バイクと火器を操り、胸のすくアクション。
ズドン、ドンパチ、ドッカーン、ガッシャーンな映画ですが、映倫がR15だのPG12だのをつけなかっただけあって、それほど残虐に見えるような仕立てではない。
 画面をコマ割してみせたり、スタイリッシュな編集。一瞬たりとも画面から目が離せない。
 ファッションは、お揃いの、黒い革のライダースジャケットに赤いマフラーという、昭和のニホヒ漂うもの。金髪と、赤毛の人がいなければ、1950年代と言っても通用しそうな感じ。
 でも、ともかく皆さん、かっちょいいっ!!のです。あまり笑わない瑛太。高倉健の枠を狙ってほしいものです。
 話はこみいってきますが、勧善懲悪には変わりなく、素直に楽しめます。

 九州ロケが多く、そういう意味でも楽しめます。福岡市営地下鉄空港線赤坂駅で、ドアが閉まるたびに「さよなら、レイ=ペンバー」(出典:デスノート)と心の中でつぶやき、JR電車から九大のレトロな建物が見えるたびに、脳内に「K20怪人二十面相伝」のテーマ曲が再生される私といたしましては。
 この映画では、福岡市博物館が大変なことになってしまいます。詳細は本編にて。


 


 

 
コメント
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