福岡天神大丸の、靴バーゲンで賑わう8階催し場の片隅で原画展。
カラー彩色された原画の美しさ。
どういうお話かというと、ある女性の居場所の話。ある家庭の話。戦争中の暮らしの話。平和で温かい家庭こそが楽園であるという話。
物語の核心には、あまり触れていませんが↓
昭和19年2月、広島市の海沿いに住む主人公は、顔も知らなかった呉市の男性のところに嫁ぎ、婚礼が終わった途端に、主婦としての、おさんどんライフを開始する。何しろ披露宴の食器から花嫁が洗うのである。やがて口煩い小姑は出戻ってくる。物資はいよいよ不足してくる。そのうち空襲も始まる。時節柄、全く安泰ではない生活を強いられる。日本中どこの家庭も程度の差こそあれ、間違いなく大変な時代だった。
でも、ラッキーなことに、舅姑は優しいし、何より旦那さまは、戦中男としては、完璧に近い。ちょいと訳ありってことが解っちゃったけと、愛してくれれば問題ないわ……というわけにはいかないのは、まだ若かったせいかしら。とりあえず、結婚したからには、相手の元カノのことは気にしないこと。人生のルールよ、すずさん。
過酷な戦争をくぐり抜け、ともかくすずさんは、自分の居場所を見つける。呉で生きて行くと決めるのだ。
このお話の件については、また。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます