発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

冬も墓場で運動会

2015年12月09日 | 漫画など
◆冬きたりなば
 また長くてゆったりしたコートが流行しはじめている。学生のときはじめて自分で買ったコートも長くてゆったりしていた。ROPEの艶のあるウールギャバジン、トレンチコートだが、ベルトを取るとAラインとなる。ダブルの打ち合わせで袖はラグラン、ずっしり重く、肩章はショルダーバッグの滑り止めになってなかなかよろしい。学生当時とすれば結構なお値段だったが、ゆったりしていてインナーを選ばないので、長い間愛用していた。これは虫喰いにやられて処分した。それでも10年以上は着た。
 10年以上のコートで現役のものはほかにもある。メルトン地のVANのジップアップ(この金具がまた頑丈で)ショートコートと、一重でウッドトグルボタンのダッフル、これはグローバーオール。ガンガン洗ってもびくともしない。冬コートは頑丈に限る。

◆水木しげる氏死去
 「ゲゲゲの鬼太郎」が雑誌連載されていたころ、私は子どもだったはずだが、どうも記憶にない。隣家にひとつ上の従兄が住んでいたので少年漫画雑誌はよく読んでいたはずなのだが。テレビでも見た記憶はない。主題歌はよくおぼえているのになあ。
 水木しげるについてじっくり読んだのは高校に入ってからで、市立図書館にあった現代漫画集に載ってた。つげ義春や白土三平などについてもそのシリーズで知った。
 確か戦争の話などもその本で読んだと思うが、特に印象に残っているのは、ねずみ男が登場する「錬金術」という短編。両親がねずみ男が指導する錬金術に入れあげ、身上をつぎ込んでいるので、その子どもが、ねずみ男にやめさせてくれないかと頼む。ねずみ男が言うには
「人間は、それでいいんだ」
「世の中にこれが価値だと声を大にして言えるものがあるかね? みんなまやかしじゃないか」
 爾来「まやかしではない、これが価値だと声を大にして言えるもの」を探している。

◆市が民泊要請
 福岡市は、嵐やEXILEなどのコンサートなどのイベントのとき民泊を募集するらしい。
 ああ、それもありかな、と思った。コンサート前日や当日の市内ホテルの宿泊権がネットオークションで取引されているのだ。本来ホテルに支払うお金は別にして、ということなのである。ホテルを押さえるだけで儲けている人々も存在するのだ。ホテル宿泊について、そういった手合いが儲けて、ホテルは本来の稼働率以外何も得をしないというのは良くないことである。
 宿泊場所が絶対的に不足して、少年少女をはじめとした若年層が真夜中にたむろすることになるのは良くないからなあ。当然ネットカフェもいっぱいになるのだろう。この時期は寒いと命にかかわることもあるし。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『それでも、日本人は「戦争... | トップ | 新年 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画など」カテゴリの最新記事