発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

アラ還厨房男子

2020年09月14日 | グルメ
◆厨房男子
 ある男性が私に言うには、彼の方が帰宅が早いので、細君に彼が夕食をつくるべきだと言われたと。
 だから作ってみたら、レシピ通りにきちんと量って作るのに、味にケチをつけられる、と。
「そりゃ人ごと味覚は違って当然だけど……」
 それまで料理しなかった夫が料理するときは、その妻は
①とりあえず大いに褒める。
②料理をしたときはきちんとかたづけるよう仕向ける。
③塩分や糖分が多すぎるとか高カロリーがすぎるなど、健康を損ねそうな料理ばかりつくるときは、それとなく伝える。
 ともかく、よほど口に合わないとき以外はともかく食べて褒める。細かい味付けや盛り付けに関して言及するのは①~③が全部解決したその後の段階である。ともかく自分で料理できるようにしむけるべし、というのが世の常だと思っていた。
 彼の料理は②については聞かなかったが、③には当てはまらないようだった。料理を作れと言いながら、結局夫に厨房に入ってほしくないってことかな、と思った。①②③は、まるで子どものしつけのようである。彼が子ども扱いされていないということだろうか。
 いずれにしても何だか古風なことだが、所詮、犬も食わぬ(←料理のことではない)話ではある、よね。
 とはいうものの、料理するのは、リスクマネジメントなんだよね。誰かにいつもずっと作ってもらうってわけには行かないと思っていた方が安全だ。『今、家庭料理を取り戻すには』『丸元淑生のシステム料理学』を繙くまでもなく、家で栄養的に考えられたものを作って食べないかぎりは、健康ではいられないのだ。

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