マダラ

昨日、いつも行く食品スーパーで、安かったので生のマダラを一本買ってきた。
４０～５０ｃｍぐらい。

「ぬめり」がすごいので、直接触れないし、トングでも持てない。
ビニール袋を手袋代わりにして別のビニール袋に入れ、口はしっかり締めておいた。
触らないように注意していたが、やはり魚臭さが手についてしまってトイレで手を洗ったものの、
完全には臭いが取れなかった。

（詩歌、調理法はすべて自己流）
とにかくぬめりが強く、持ち上げられないぐらい滑るので、まず全体に塩をかけてぬめりを取った。

あごに１本ひげがある。
ひげの両側というか、下顎の下面にぽつぽつと等間隔で穴っぽい点々が並んでいる。
おそらくは何らかの感覚器官。

ぬめりと言い、ひげと言い、この感覚器官らしきものと言い、マダラは底層付近を餌場にしていると思われる。

鯛などのように改定の餌を取るときに逆立ちして貝や甲殻類を上から掴んでかみ砕くイメージではなく、
海底ぎりぎりのところを這うように泳ぎ、獲物を見付ける感じ。

身は柔らかいが骨は固いので、かなり深いところが生息域と思われる。

３枚におろすが、実が柔らかいのできれいに捌けない。
中骨ぎりぎりに包丁を入れるのが難しい。
結局中骨に身がかなりついてしまった。
捨てるのはもったいないので、粗煮にした。

身の部分は切り身にし鍋で食しました。
煮あがった感じは少し柔らかいが、味は塩ダラと大きくは違わない。
特にうちは切り身ではいわゆる甘塩を買うのでそう思うのかも知れない。

なお、甘塩とは言うけど甘いわけではない。
塩が少なめ、塩味が薄いことを言うので、本来は「薄塩」というべきかもしれないが「甘塩」と呼ぶのが慣例。
カレーの甘口と同じかも。