富津市金谷、鋸山ロープウエイ入口に鎮座される「金屋(かなや)神社」。御祭神は『豊受姫神・金山彦神・日本武尊』。
「養老4年、外宮より豊受神を勧請して、地主神、金山彦神と併せて鎮祭したと伝える古社。当地は古来砂鉄や石材の産出した事から野鍛冶や石材業の信仰厚く、境内社鐵尊神社と共に金谷の鐵尊様として崇敬を受けている 」
社伝に【ご神体の「大鏡鉄」は、室町中期の文明元年(1469)、金谷神社の西方550mの海中から引き上げられたものと言われる。直径160cm、厚さ11cm、重さ1.571tで、二つに割れている。「大鏡鉄」という呼称は、日本武尊が東征の際に船首にかけた鏡に由来すると伝えられている】(ガラス越しのため、二人の体で影を作って撮影)
様々な分析の結果、たたらで製鉄されたものではあるが、本来の用途や制作年代は不明との事でしたが、最近の研究により、砂鉄を原料に「たたら」製法による日本最古の塩釜であることが判明したそうです。
拝殿前より神域を守護されるのは、安政4年(1857)4月吉日建立の、関東初の備前焼狛犬さん。作者は「備前国伊部住・木村盛治清近造之」、こんな所で故郷の狛犬さんと巡りあえて感激。 もしかしてこの狛犬たちも「五大力船」にのって、備前からここまで運ばれてきたのでしょうか。
この独特の「ドヤ顔」😆 。貫禄たっぷりの姿勢は、さすが備前に名だたる名工の作です。
木鼻の獅子は阿吽共に鋭い眼光で、備前焼の獅子に喜ぶ私たちを笑って見下ろしています。何か言いたげな口元は・・俺たちだってイカしているだろう?ですか 😅


参拝日:2014年5月25日