辰野町羽場、火の見櫓の下に「酒器祝言双体道祖神」。他「文字碑道祖神」各一基。
『石工:竹渕三郎平』「明治三庚午年(1870)三月日 東京神□ □石末流 台□□ 年」の刻。双子のような顔立ちの男女神。女神は大きな提(ひさげ)を持ち、男神の盃もそれに負けない大きさ。どちらも袴を着用しており。男神は珍しい佩刀姿です。
辰野町伊那富に「酒器祝言双体道祖神」・「庚申塔」各一基
まだあどけなさの残る男女神、はんなりとしたお顔で善き日を迎えた二人の表情はこの上なく幸せに満ちています。
辰野町下田中屋、公民館前三叉路に「八衢比売(やちまたひめ):八衢毘古(やちまたひこ):岐(くなど)神」の文字碑。「帯代金百両 樋口西割 中屋中」の刻。三神は道を守る神とされ、道祖神とするところもあるようです。
辰野町樋口「須勢理比賣命 大国主大神」の文字碑。「酒器祝言双体道祖神」各一基
『石工:竹渕三郎平』「帯代金 百五十両 樋口西割 下村中」の刻
こんな風に並べると、男女神の名札のようでちょっと楽しい(〃∇〃)
辰野町樋口、山際宝蔵前に「酒器祝言双体道祖神」「仏塔」各一基。「庚申塔」四基。
『石工:竹渕三郎平』背丈も顔立ちもお揃いのような男女神。この先に続く未来へ、こんな風に肩を並べて歩いていけますように。
何方の御像かは不明ですが、裸足の足の指まできちんと彫り込まれているのが印象に残りました。
辰野町樋口「握手肩抱き双体道祖神」「仏塔」「二三夜塔」各一基。「庚申塔」五基。
幼さを感じさせる女神の手をしっかりと握りしめる男神。年若い男女神の未来が幸せでありますように。
「念仏碑」「石仏」等十七基。
辰野町赤羽、八島神社前の参道横に「巻物:双体道祖神」一基。
「赤羽村 看之人命」の刻。男神の顔が欠けているのがとても痛々しく見えるのですが、それでも幼さの残る二人は大切な誰かの延命を願う巻物を持ち、こうして立っているのです。
辰野町の道祖神・石仏巡り~Ⅱ~に続きます。
撮影日:2016年4月25日