車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

旧滝部小学校 in 山口県下関市豊北町滝部

2024年04月03日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・山口県

下関市豊北町滝部にある、県有形文化財「旧滝部小学校」

県豊浦郡滝部村に生まれ、明治36年(1903)21歳のとき、神戸市花隈町において西洋雑貨と化粧品の卸商「中山太陽堂(現:(株)クラブコスメチックス)」を創業。3年後、第一号製品となる「クラブ洗粉」を発売。化粧品業界における明治の四大覇者にも数えられる大ヒット商品となり、東洋の化粧品王と言われたクラブ化粧品の創立者『中山太一氏』。彼と兄弟による約57,000円の寄附により講堂、東教室棟を新築、西教室棟を改修し新校舎が落成。現在は「民俗資料館:太翔館」とし一般公開されています。

沿革「明治8年(1875) 、滝部八幡宮境内に滝部小学校の前身である開誘小学校を創設。明治17年(1884)、大庭小学校の開誘分校となり、校舎が現在の資料館の位置へ移動。明治28年(1895)高等科を併設し、滝部尋常高等小学校へ改称。」公式HPより

建物はルネッサンス様式を取り入れ、石造建築を木造に引き写した珍しい構造で、設計はドイツ人が担当。建築は、宮大工の伝統を持つ地元の棟梁『橋本銀之助氏』とその一門によって、大正13年(1924)に完成しました。鳳凰が両翼を広げた姿を連想させる旧校舎は、2011年11月にリニューアルオープンし、愛称を「太翔館」と決定。

一階玄関部分に設けられた三連アーチ、二階のイオニア式列柱、三角破風に楕円形の窓。そして何といってもこの塔屋。

どの部分に使われていたのか確認し損ねた飾りタイル。洋風建築でありながらも、日本的な美しさがさり気なく取り入れられており、さらに感動。

飾り漆喰のランプ掛けから下がるシャンデリアの細かい意匠。ほのかに浮き上がる鏝絵の技法。

どこを切り取っても「古き良き、そして美しき、近代化日本の学び舎」の風景。ああ、この場所に立てた私は何と果報者なのだろう。

秋の日差しは腹立たしい程駆け足で少しずつ輝きを失ってゆく。アーチの向こうに見えるのは、故郷の子供たちに残す中山兄弟の想い、穏やかで美しい滝部の空。

あれこれと面倒な質問にも気持ちよく応えて下さった係りの方。記念写真をお撮りしましょうかと言われ、お言葉に甘え。 最後にご一緒にとお願いして並んでいただいた一枚は、旅の思い出をより濃く彩ってくれます。

下関市豊北町滝部に鎮座される「阿川八幡宮」。御祭神は『神天皇・仲哀天皇・神功皇后』

予定はしていたんです。素敵な狛犬さんもいるし。でも旧豊田町のマンホール撮影が残っているし・・流石に時間不足という事で石段下での拝礼で終了となりました。

訪問日:2012年11月14日

 

コメント (4)
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