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ふらり~吉良川町歩き in 高知県室戸市

2020年07月16日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・高知県

室戸市北西部にある吉良川町(きらがわちょう)。古来より良質な木炭や薪が取れることから「土佐備長炭」の集積地として栄え、その経済力を背景に町並みが形成されました。美しい吉良川の町並みは1997年10月31日「室戸市吉良川町重要伝統的建造物群保存地区」として選定されています。

観光パンフレットなどにも良く使われるこの風景は「細木家」の建物。路地の突き当りには「御田八幡宮」の鳥居が見えています。

土佐漆喰を使った白壁と、台風などの強い雨風から町屋を守るためにつけられた水切り瓦が独特の景観を見せる吉良川町浜地区。

右から見ても左から見ても、180度、どの位置から見ても、ホォ~~~っ😲と心に残る風景が続きます。

室戸地方では「雨は横から降る!」と形容される程、暴風が吹き荒れる地域。海水を含んだ雨水は暴風の力を得て横殴りに吹き付け、漆喰壁を痛めつけます。水切瓦は、流れる雨水を瓦に伝わせることで、庇から直接地面へ雨水を落とし、壁への被害を最小限に止める役割を果たしています。

地域の特性ともいえる不自由さ、不便さ、大変さを知恵と工夫で克服し、なおかつ美しい景観をも大事にしてきた先人たちの創意と努力に、心底敬意を払います。

吉良の町並では「水切り瓦」と共に特徴のある風景として「つしのある家」があります。「つし」はいわるる「厨子」の意味だそうですが、私達の認識が「仏像・仏舎利・教典・位牌などを安置する仏具の一種」だったので、ちょっと以外過ぎて??。でも「二枚とびらの開き戸がついた物入れ」と言うのがそもそもの意味と知って納得😄。ここでは母屋の大屋根の中に組み込まれた部屋を指し、タンスなどの家具を収めたり、物入れなどに使われています。

「武井家住宅」は、米穀商や遠洋漁業を営んだ商家で、建物は明治後期の建築。特徴的な壁面の煉瓦造りに一般的な二階部分と、つし二階が混合した外観となっています。

町歩きの途中で、たまたま壁の修理をしている現場に遭遇。修理箇所が何所なのか、どのような修理をされるのかも知らずですが、暫く遠目から見学させていただきました😃😃

建物全体も興味深く素晴らしいのですが、意外な場所に興味深いあれこれが出現し、それを見つけた時の楽しさもまた格別。 「熊懐家住宅」は、大正時代に建てられ、昭和中期まで郵便局として使用されていた建物。鬼瓦にも、その上の鳥衾(とりぶすま)にも「〒マーク」が!

赤色で大きく「○に消」の文字がある建物は、多分消防署のもの。三角のぺディメント風玄関屋根の突端には、銅版で作られた纏が。

その下の褄部分には、鏝絵で二本の鳶口と、猛禽らしき鳥(左の羽の上の丸いものは鳥の巣です)。なんか凄い発見をした気分😃

こっちの建物には10円硬貨のようなデザインの鏝絵がありますが、何を表しているのでしょう? 玄関やその付近にも特に説明の類が無かったので不明なままですが、とても素敵な意匠です。

「いしぐろ」と呼ばれる防風石垣が民家の周囲に築かれた丘地区。近隣の浜石や河原石を用い、半割にして、赤土と漆喰を練り合わせた「ハンダ」と呼ばれる接着剤で整然と積み上げた練り積み、丸石の空積みなど、それぞれの違いを楽しむのも町歩きの醍醐味。

休憩所も兼ねた「おまつり館」。様々なものが所狭しと展示されていて、その雑多さがまた旅の気分を高めてくれますが、流石に歩き疲れました😓

訪問日:2013年3月19日


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