車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

室戸岬~わくわくウォッチ in 高知県室戸市

2020年07月15日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・高知県

高知県室戸市の南端、太平洋に面して大きく突き出すように位置する室戸岬(むろとざき、むろとみさき)。磯釣りやサーフィンのメッカとしても有名で、高知県を代表する観光地としても知られています。昭和3年(1928)に国の名勝に、また、昭和39年(1964)には室戸阿南海岸国定公園に指定されました。

2013年・2014年と二度に渡って訪れた室戸岬。景色は確かに同じはずなのに、海の色も岩の色も全くの別物。もっとも、2013年の室戸岬は台風の発生を受けて大急ぎの散策。

翌年は友人も交えて暑いくらいの日差しの下。当然と言えばそうなんですが、おかげでツーショットの記念写真も残せました😊

岬の一帯は海岸段丘や岩礁、奇岩で形成され、特に代表的な岩などには説明が添えられています。一番有名な「烏帽子岩」は、約1400万年前に海底下で起こったマグマ活動で、マグマが地中でゆっくり冷えて固まって出来た「班レイ岩」という岩石でできています。

どれもこれも、数え上げればキリが無いほど地質学的にも非常に興味深い地層の数々・・とはいえ、そういった学術的な話には無縁ゆえ、説明が添えられているもの限定で😅。

「約1400万年前、マグマが地層に貫入して固まったとされる「びしゃご岩」。「びしゃご」は、タカ目ミサゴ科ミサゴ属「ミサゴ」の地方名(方言)らしいです。

岩盤の表面に開口した円形~楕円形の穴は「タフォニ」と名前が付いています。岩に染みこんだ海水が塩の結晶を作り、結晶が大きくなるにつれ岩の隙間も大きくなります。そうして雨水などで結晶が溶けると岩は脆くなり、やがてこのような状態になるのだそうです。

室戸岬から少し外れますが、佐喜浜町との境に位置する鹿岡鼻に、タフォニで形作られた「夫婦岩」が屹立しています。

波と小石が削った大きな穴「ポットホール」。おとな二人が中に入って楽に屈める広さがあります。

約4000万~3500万年前の深海底で砂と泥が交互にたまって出来た「タービダイト層」

どれもこれも年数の桁が違いすぎて実感が全く湧いてきません。変わった石を見つけては「こういうのもきっと凄いんだろうね~🌸」「うん、きっと凄いんだわ~🐣」と、地質学者に聞かれたら白い目で見られそうな、意味不明な会話を楽しむ女二人🌸 🐣

亜熱帯性の植物で、暖かい地域でしか見ることができない「アコウの木」。駐車場からほど近い位置にあり、驚くほど気軽に見学が出来るという、ポイントの高い😍室戸市指定天然記念物です。

圧倒的な存在感を示すその姿は何と形容したら良いのか・・・何重にも絡まりあう根はまるで命の螺旋のように強く確実にそこに存在し、ややもすると取り込まれてしまいそうな錯覚を覚えます。

室戸岬といえば最強のパワースポットとして最近特に注目を集めている四国八十八箇所:番外札所「御厨人窟(みくろど)」。若き日の「空海」は、ここを修行の地として定め、多くの悟りを開いたと言われています。

海水の侵食によって穿たれた洞窟内の心持ち高くなった場所には「五所神社」が鎮座しています。きっとこの場所に座して、眼前に広がる空を・・海を見続けていたのでしょう。

そこから見えるのは、ただ果て無く美しい「空と海」のみ。その目に映る全てをわが身に移し、自らの名を「空海」としたと・・・伝説は今も息づいています。 二枚の画像は、2013年と2014年の「御厨人窟」から見た空と海ですが、2013年に見た、白く泡立ちながら灰色にかすむ海の色が今も深く心に残っています。

場所は少し離れますが、室戸岬町にある真言宗・豊山派「明星来影寺」には、昭和59年11月、大師の徳を慕う信者や一般の方々の寄進によって建立された「室戸青年大師像」があります。青年空海の力強い生き方がしっかりときざみ込まれているとして、新たなスポットとなっているそうです。

訪問日:2013年3月18日&2014年3月22日


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