七尾市能登島野崎町、能登島の東端にある野崎漁港近くに鎮座される「大宮神社」。 御祭神は『大物主命、軻遇突智命(かぐつちのみこと)、応神天皇、健御名方命』。
「創始等は不詳、往古より野崎地区一帯の産土神として篤く崇敬されてきました。「火宮」「八幡大神」「諏訪大神」はそれぞれ別社に奉斎されていましたが合併し、現在に至っています。」
向拝下の彫刻は「松の枝に営巣する鶴」。松葉の繊細さと幹のウロコの対比が素晴らしい。
木鼻の獅子は、体に似合わぬ細い小さな前足。鋭い牙を見せているけれど、見上げる顔は可愛い。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、山に見立てた岩の上にがっしりと足を踏ん張る昭和14年(1939)10月吉日建立の獅子一対。「奉納:東京市亀戸三丁目、野中菊太郎」の刻。
山の上から谷底を見る親獅子
ぎらぎらと切り立つ岩の間を、必死の形相でよじ登る子獅子。
強いモノしか生き残れない自然界の掟。とは言え叶うなら、どの仔も生き抜いて欲しい!
じりじりと・・一歩、また一歩確実に岩をよじ登る仔獅子。
よじ登っていく兄弟を見上げたまま仰向けに転がり落ちてしまった幼い仔獅子。大丈夫、きっとこの子も他の兄弟に負けないように起き上がって岩をよじ登る筈。
能登島訪問の一番の目的を達して大満悦のご亭主殿!
「 獅子の子落し。富士山の溶岩を山にみたててつくる。生まれた子を千尋の谷に投げ込み、中途ではねかえって岩角にとりつくほどの強いものばかりを育てるといういい伝え。」 境内由緒書より。
参拝日:2011年10月17日
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