藤枝市岡部町三輪に鎮座される「神(みわ)神社」。御祭神は『大物主神(おおものぬしのかみ)』。「美和天神」とも称され、「駿河国神名帳」には「三輪明神」と記載される古社。『大物主神』は、『大国主神』の「和魂(にぎみたま)」とされ、他にも『八千矛神・三諸神』等々・・多くの名を持ちます。
相殿に『天照大神・葛城一言主神(かつらぎひとことぬしのかみ)』。
山沿いの12月は、日の落ちるのが予想以上に早すぎて、写真だけ見ると夜の参拝のようですが、これでもまだ4時半過ぎ。 きっと御朱印もいただける筈と、急いで車を飛ばしたのですが・・(^^;)
御朱印がいただけなかった事は残念でしたが、灯りの入った拝殿はとても神々しく、鎮守の杜を背景に境内全部の気が澄み渡り、独特の静謐感に満ちています。
由緒【皇極天皇三年(644年)四月中の牛の日、東国に疫病が蔓延 して人民が苦しみあえいだ時、先の崇神天皇の御代の吉例に倣って、大和国三輪山大物主神を【意富多多根古命二十六代の子孫三輪四位』を神主としてこの地に祀り、大難を救って戴いたのがこの神社創祀 の由来である。】
拝殿の後方、石垣の上に本殿が鎮座しているという事で、早速拝殿の右がわに。
ご本殿は文化八年十月の建立とあり、華美ではないですがすっきりと美しい姿を見せています。
本殿の右手には、白木の三ツ鳥居。鳥居の向こうは時間の所為も合って深く暗く・・、何となく立ち入ってはいけない場所に思えます。
由緒に寄れば【当神社は古来本殿がなく、三ツ鳥居の奥が古代の斎庭であった。今でも例祭など主な祭りには、お山に五対の御幣(おんべい)を立て、本殿と同じ神饌を上げて祀る古代祭祀の姿を残している。】(祭祀は岡部町民俗無形文化財の指定)
杉之坊舎参拝所
こちらの神社には守護の神獣はいないのかと思われては心外(笑)ですので、『大物主』ではピンとこなくても、『大国主』と言えば直ぐに思い浮かぶのが因幡の白兎。 一対の小さな神兎さんが、体の十倍以上はありそうな注連縄を首にかけられて健気に神域を守護されています(*^^*)
参拝日:2016年12月11日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます