車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

細江(ほそえ)神社 in 静岡県浜松市細江

2021年05月08日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・静岡県

浜松市北区細江町気賀に鎮座される「式内社・細江神社」。御祭神は『建速素盞嗚尊、奇稻田姫尊』
古くは「牛頭天王社」と呼ばれ、今も地元の人々に「気賀のお天王さま」と呼ばれる古社。

由緒に【浜名郡居町に鎮座されていた「角避比古(つのさくひこ)神社」は、浜名湖入口の守護神として厚く信仰されていたが、明応七年(1498)の大地震、大海嘯(かいしょう)により、神殿、建造物がことごとく流没。この時、奇跡的にご神体は、村櫛をへて、伊目の十三本松に漂着、里人は「隠岐大明神」の地に仮宮を建てて祀った。しかし十二年後再び地震による大津波のため、ご神体は気賀の赤池へと漂着された。気賀の里人はこの地に仮宮を建てて祀り、翌月に現在の地に社殿を建て「牛頭天王社」と称え祀ることとなり、以来気賀の総鎮守としてあがめられている】

この日は生憎と、御朱印を書いてくださる方がお留守。 晩秋とは思えない日差しの下、濃く影を落とす「社叢(しゃそう)」が境内を斑に染めます。

拝殿前左右より神域を守護されるのは、大正五年(1916 )一月奉納の狛犬さん一対。岡崎型初期の狛犬さんは、かなり個性的なお顔です。

由緒に「二度の大地震のなかで奇跡的に流出を免れた御神体」とあるように、御利益は地震除け。 地震除け絵馬に描かれているのは、御神体を乗せて奥浜名湖を優雅に渡る神輿船。

本殿の向かって右手に鎮座される「藺草(いぐさ)神社」。御祭神は気賀の領主『近藤縫殿助用隨公』。案内には、数度の大地震によって生業の術を失った領民の為に尽力した、領主の話が記されています。

領主の尽力によって、細江の領民たちの新たな生業の術となった「琉球蘭(りゅうきゅうい)」の苗が境内の一画に栽培されています。大地震による高波で塩に浸かってしまった田畑に、塩害に強い蘭草(いぐさ)はまさに命の糧となり、多くの領民を救ったのです。

「藺草神社」前には、天を突くほどの大きさに育った一本のクスノキが濃い影を落としています。 下部に大きな空洞があり、そこにはずっとずっと昔に「大蛇」「大蝙蝠」が住んでいたと云います。

【昔・・昔、このクスノキの大穴の中で、大蛇と 大蝙蝠が「このクスノキの主はおれだ…」と互いに言いはっていました。そのために大蛇と大蝙蝠はしだいに仲が悪くなり、 ついに大喧嘩となってしまいました。この戦いは三日三晩も続き、大蛇も大蝙蝠も血だらけになり、ついに力尽きてしまいました。クスノキの空洞の中には、その時に流した血のあとがあります。】

怖いもの見たさで覗き込んだ「大蛇と大蝙蝠の穴」・・幸いにも血と思われる痕跡は・・多分無い。と言うか有ったとしても絶対に風化している😣

境内に祀られる摂社:末社。鳥居の奥に鎮座される「八幡神社」。御祭神は『応神天皇』と思われます。

「天王稲荷神社」。御祭神はいわゆる稲荷神とされる『宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)』

「四所神社」はその地域においての「四所」を祀るとされ、全国各地にその名を冠した神社が鎮座されます。鎮座地それぞれに異なったご祭神が祀られている為、こちらでの詳細は不明。

「八柱神社」。ご祭神は『天照大神・須佐之男命』の誓約によって生まれた『天穂日命、天忍穂耳命、天津彦根命、活津彦根命、多岐津主命、多岐津姫命、熊野樟日命、市杵島姫命』の五男三女神。

参拝日:2016年12月17日


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