車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

世界一の美濃焼狛犬と豊穣の壺 in 岐阜県瑞浪市陶町

2016年07月28日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

瑞浪市陶町大川、「八王子神社」参道近くに、1999年に制作された【世界一の美濃焼こま犬】があると言う、狛犬好きには必見の情報。気になりつつもなかなか機会が巡ってこず、13度目の車泊旅でやっと念願が叶う事に。初対面の感想は・・・・・・(゜゜;)

備前焼の地元で育った私には、焼物の大きな狛犬はそれなりに見慣れていたと思っていましたが、これは何と言うか桁違い。大きいではなく巨大!まさしく「世界一の狛犬」

添えられた説明版には、製作工程などを含めた概要が、丁寧に細かく記されています。「瑞浪市制35周年迎え、高浜市と姉妹都市提携を結んだこと。その記念として、瑞浪市陶町大川の地に、広く地域住民の参加のもと伝統産業を活かし、自ら考え、自ら行う地域づくり「ふるさと創生事業」として、市文化財指定である『大川窯四代目・羽柴与左右衛門景度』の美濃焼こま犬をモデルに、高さ3.3m、幅1.56m、奥行き2.4m、総重量は15トン! 世界最大の美濃焼こま犬一対を制作。この狛犬のモデルとなったのは市の文化財に指定されている大川窯四代目・羽柴与左衛門景度の美濃焼こま犬。製造には1000人もの人々が183日かけて・・・云々」

添えられた制作過程の写真を見れば、膨大な努力が結集されて完成したのだという事が、ものすごく納得できる20世紀最後の傑作。一見の価値というより、近ければ何度でも見に来たい!!

「危険なので上に登らないで下さい!」と注意書きが有るので、比べる対象が無いのが残念ですが、とにかく見上げる高さなのです。でも写真は自由に撮れるので、珍しく「阿吽」の位置で並べてみました(〃∇〃)

・・・・やっぱりこの迫力は、画像では紹介しきれません(^^;)

狛犬さんの後方には、焼成をした際の窯の一部と「焚き口跡」が残されています。最初に狛犬を成形し、それを覆う大きさの巨大な窯を作り、ドラム缶9本を繋いで煙突を作る・・さらっと書いてますが、そんなに簡単でないのは、この出来上がった狛犬を見れば分ります。

で、焚き口跡を除くと、狛犬さんの尻尾が見えます(笑)

世界一の美濃焼、実はまだまだこれだけではありません。狛犬さんが鎮座する裏側で存在感を誇示する世界一の茶壷「豊穣の壺」

『羽柴与左衛門景度』の茶壺をモデルとして、高さ5.4メートル、直径4メートル、使用粘土32トン。一体成形の焼き物としては世界一(ギネス認定)です。制作に1年を費やし、延べ12000人の地元の方々の労力によって造りあげられ、1万束の薪を燃料に300時間かけて焼成されました。」市HPより

ここでは手前に立っての記念写真が可能なので、さっそく二人(〃∇〃)

豊穣の壺の足元で、世界一の茶壷を守護されている、狐顔の狛犬さん一対。吽形さんの得意満面の顔が何とも(⌒∇⌒)

茶壷の後方にも「焚き口跡」があり、覗くと茶壷の後ろが(笑)

二つの世界一を見て思った事・・・それは単に大きいから凄いのではなく、地域の伝統手法で、地域の宝を、地域民が総出で作り上げた・・・その事実に心から賞賛の拍手を送らせてください。

ラストは巨大ではありませんが、瑞浪市内の「猿爪(ましずめ)川」に架かる「水上大橋」の親柱に並ぶ「狛犬」。

こんな風に地域の宝を宣伝されると、ついつい、他にも何か無いだろうかと探したくなります(^^;)

訪問日:2011年6月5日

 


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