車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

柿田川湧水群 in 静岡県清水町

2018年10月07日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・静岡県

清水町を流れる全長約1.2kmの「柿田川(かきたがわ)」。日本で最も短い狩野川水系の一級河川で、かつては泉川と呼ばれ、その周辺地域は泉郷と呼ばれていました。水源の湧水は主要なもので数十カ所もあり、大量の湧水を水源とする、日本でも稀有な川として知られています。

清水町伏見にある柿田川公園、その「わき間」からの湧水量は、1日約100万トンとも言われます。100万トンと聞いても全くピンときませんが、凄い量であることは何となく・・・(笑)。その「わき間」が見られる展望台は、第一、第二とありこれは下調べ不十分の予想外。流石に11月の4時半ともなると、お日様の恩恵も怪しく、さらに駐車場は5時に施錠ですと言われ、一番近い第二展望台だけに。

高所嫌いでへっぴり腰の私ですが、それでも真上から見るこの景色には恐怖を忘れさせるほどの力があります。

でも・・・私が写すと、青い水を張った手水鉢にしか見えないのは何故??

再々チャレンジの根性は無いし、時間も無いので、展望台はご亭主殿に譲って・・

私が写すと手水鉢にしか見えない丸い枠は、かって紡績工場が井戸として利用していたもの。 高価でないコンデジの画像からでも、この引き込まれそうに神秘的な「青」が分ると思います。

観光ページなどではコバルトブルーと紹介していた「青」・・大好きな和名だと何色だろう? どの色名が一番合うのか・・馬鹿みたいですがこの色を形容するのに数十分費やし(^^;) 結局、古くから知られた藍染めの一つ「縹色(はなだいろ)」に落ち着きました。

こちらは「日本書紀」にも登場する「深縹(こきはなだ)」。藍色よりも薄く、浅葱色よりも濃い色。 それは、湧き水に押し上げられて渦巻く砂と、木々に跳ね返る日の光が作り上げた神秘の色。

もっと先まで行きたかったけれど、こんな時間になるようなコース組をしてしまった自分の責任。 また次回・・・があるのなら、第一展望台からの「わき間」も湧水広場の「わき間」も制覇する!と言いながら、二度目の清水町来訪では、コースを大きく外れていた為、泣く泣く断念・・昼間の光の下はどんな青になるのだろう・・春の日差しの下では・・と、今だに恋焦がれております。

しぶしぶ(笑)と駐車場に向かう途中に見かけた「湧水の池」。手を浸してみると・・何だろう?柔らかくほんのりとした冷たさ。

池の側には、大分県中津市出身の歌人で、『若山牧水』の高弟として多数の研究書を執筆した『大悟法利雄氏』「柿田川賛歌・記念碑」

【 天地(あまつち)の ゆたけき心 ここにあり  この富士の山  この柿田川 】

かってこの柿田川の豊富な湧水を求めて多くの工場が進出しました。工場排水のたれ流しによる水質の悪化、護岸のために川縁がコンクリートに覆われる等々で、清流の面影は消え失せ、魚も住めない状態になったと言います。
それがこれほどの美しさを取り戻し、日本三代清流の一つとまで言われるようになった事実。 この国に住み、美しい自然の恩恵の中で生かされている身には、ただ感謝の想いしかありません。

水汲み場で頂いた柿田川の湧水は、車泊の旅を癒してくれるコーヒー用として大活躍。富士の湧水もですが、柿田川の湧水もとても柔らかくて美味。

長良川・四万十川とともに日本三大清流に数えられ、国の天然記念物にも指定された柿田川。柿田川湧水群は昭和60年(1985)7月に「名水100選」に、また「日本の秘境100選」にも選定されています。

訪問日:2011年11月7日

 


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