三豊市詫間町大浜に鎮座される「船越八幡神社」。御祭神は『応神天皇、仲哀天皇、神功皇后』
由緒「創祀年代は不詳、一説には神亀元年(724)、宇佐八幡宮より勧請したとも伝えられる。 古来より当村の産土神として村民の崇敬が篤く、往時から船越八幡と称した。」神社名鑑より
一の鳥居脇より神域を守護されるのは、嘉永4年(1851)8月吉祥日建立のたれ耳狛犬さん一対。縛られた前足は何のお呪い? まぁ、機嫌よく笑っておいでなので「良し!」なのでしょう😊
境内を真っ直ぐに進むと神門を兼ねた随身門。
随身門内より神域を守護されるのは、矢大神、左大神。傍らにはそれぞれに木造の神殿狛犬さんがしっかりと従っておられます。長い長い時間が、鮮やかだった筈の色を削り落とし、それが独特の風情になっています。
でも出来うるなら、そのお姿が何時までも残されますように・・関係者の方々、どうぞよろしくお願い致します🙏
神門から真っ直ぐに延びる参道。隅々まで清掃が行き届いた境内の中央に、唐破風屋根の拝殿。
参拝のためにと拝殿の前に立ってビックリ!😲、何とお賽銭の的が置かれているのです。人間の心理と言うものは不思議なもので、的などあると、ついつい狙ってみたくなるもの。外れると再度挑戦する人もいるのかも😅
拝殿後方、神橋を隔てた先の本殿中門前を守護されるのは、神域の守護を任せるのが切なくなるような心細そうな顔の浪速タイプの狛犬さん一対。
「吽・グッスン💧・・もう浪花のあの家に帰りたいよ~」「阿・だめだよ~。そんな事言ったら、石工の父ちゃんに怒られちゃうよ~」
こちらには随分と沢山の絵馬が奉納されています。大切に扱われているのは、古いものにも拘らず、驚くほど状態が良い事で想像がつきます。けれど誰もが拝見できる状態でこんなに綺麗な絵馬は、本当に珍しいと思います。
大正六年奉納の岩戸開き、明治四十四年奉納の神功皇后ご出産の図・・神社奉納の絵馬として定番中の定番で、宮彫刻の題材にも多く使われています。
この御成婚記念の奉納絵馬は明治天皇でしょうか?左上には伊勢夫婦岩の日の出、中央に大きく富士山・・威厳に満ちたお姿です。
拝殿の屋根に御神紋を象った細工瓦を発見しました。「八正万」の文字の中に浮かぶ宝船・・のようにも見えますが、境内の幟旗にも同じ紋が染め抜かれていたので、御神紋の類であろうと思うのですが・・・
「境内社:金比羅神社」は石段下からの参拝で失礼させていただきました。
境内入り口近く、老爺の浦島太郎が、玉手箱を持って亀に乗った像が建立されています。お話的にかなり矛盾のある像ですが、多分、なにか深い考えがあって作られたのでしょう。
「西伯利亜(シベリア)凱旋記念碑」
神社の外、道路向かいに「浦島太郎郵便局」があり、ポストの横にはまだ少年の面立ちの浦島太郎さんが、玉手箱と釣竿をもって亀の背にまたがっています。
参拝日:2011年6月15日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます