車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

道後温泉本館 in 愛媛県松山市

2020年11月15日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・愛媛県

松山市の観光地と言って一番最初に思い浮かぶのは、何と言っても「道後温泉」「松山城」。私たちが愛媛県行きの計画を立てた時、まず最初に目的地に選んだのもこの二ヶ所。

古く3000年もの歴史を持ち日本三古湯の一つとされる「道後温泉」。そのランドマーク的存在ともいえるのが上記の路上絵にも描かれた「道後温泉本館」。 明治27年(1894)、城大工『坂本又八郎』によって建築された三層楼の建物は、観光の表看板であり、国の重要文化財にも指定されています。

見てください!どんなに待っても人の姿が途切れる事無く続いて、建物だけの写真なんて撮れやしません😓 やっぱり観光地の有名な場所はどこもこんな感じですよね。

と言ってる側から登場する、妙に閑散とした「道後温泉本館」・・・😅 別に早朝を選んだわけではないのですが、この日は生憎の雨ふりで、温泉目当ての人はそそくさと入館してしまうし、呑気に観光する人など(私たちを除いて)殆ど見られません。

実は私たち、2011年6月の松山では目一杯雨に祟られ、楽しみにしていた二大観光地はアウト! 😣 で、2013年の春、無事リベンジ訪問を果たした次第。と言うことで、二種類の画像を使って、道後温泉の紹介です。

道後温泉の顔ともいえる看板は、松山出身の画家『村田英鳳氏』によって描かれたもの。・・・雨の中でこれを写すのはデジカメ命の私にはかなり勇気がいりました😥

本館三層楼の屋上には、これも道後温泉館の目玉「振鷺閣」が、風雅な佇まいを見せています。広さ約1坪、銅板葺きの屋根に、赤いギヤマンを嵌めこんだ障子という非常に斬新な設計。夜には天井の釣ランプに灯が入り、それが赤いギヤマンに反射して、とても幻想的なんだそうです。

どうです?お天気が良いと天辺の白鷺ものびのびと羽を伸ばしているように見えるでしょう😊

白鷺といえば、道後温泉を発見したのは足を痛めた白鷺だそうですが・・・もしかして白鷺って温泉探索の達人(鳥)なんでしょうか。古くに開湯された温泉には常に白鷺の影が・・・😅

もう一つ、温泉開湯に付いて回るのが『小彦名命』の伝説。「遠く神話の時代、大国主命と少彦名命が出雲の国から伊予の国へとやってきました。伊予に着いた時、少彦名命が急病で苦しみ出したので、大国主命は海底に管を通し、大分の「速見の湯」を道後へと導き、小彦名命を手のひらに載せて温泉に浸し温めました。するとたちまち元気を取り戻し、喜んだ少彦名命は石の上で踊りだしました。」『小彦名命』が舞ったという石は、命の足跡を残したお湯掛け祈願の「玉の石」として、大切に祀られています。

玉の石を横目に裏手に回ると、千鳥破風と唐破風を組み合わせた東向きの玄関が見えてきます。道後温泉には日本で唯一の皇室専用浴室、「又(ゆう)新殿」があり、ここはその専用入り口に当たります。

雨の日の鶴は、広げた翼さえも冷たそうに震えて見えますが・・・・・

お天気が良いと今にも飛び立ちそうな勢いに見えるから、人間の目って不思議なものです。

和風建築の粋が集約された建物の総工費は、当時の小学校教員の初任給が八円といわれた時代の「十三万五千円」! ただお風呂に入って「ああ、いいお湯だわ」だけでは勿体無い、見所満歳の建物なのです。そりゃ~翼竜だってえらそうにしてる筈です😆

さて、今はこれほどの賑わいを見せている「道後温泉」ですが、「道後湯之町・初代町長『伊佐庭如矢』」の存在が無ければ、この道後の今は無かったといわれています。町長としての報酬を全て投げ出し、絶大な反対運動に命を脅かされながらも町の未来のためにと成し遂げた業績。
耳の奥で、♪~風の中の昴~砂の中の銀河~♪の一節が響き始めました😊

温泉街から少し外れた道後公園には、愛媛県重要文化財に指定された「日本最古の湯釜」が残されています。湯釜とは円筒形をした温泉の湧出口の事で、大きさは、直径166cm、高さ157cm。
奈良時代に作られたもので、道後温泉本館が出来る迄の約1,150年間、絶える事無く湯を噴出し続け、別名「湯釜薬師」とも呼ばれています

実はこの湯釜のレプリカが「放生園足湯」として人気なのですが、何しろ屋根の無い広場、「いいお湯だけどね~」と、ご亭主殿。いくら良いお湯でもこんな雨の中で足湯を楽しむほどの根性は持ち合わせていませんよ!!

 もちろん、二度目の来訪ではしっかり堪能させて頂きました😊

おや、漱石先生もお風呂にいらしてたんですか? お湯加減は如何でした?そうですか良いお湯でしたか それは何よりでしたね 😊

訪問日:2011年6月12日&2013年3月28日


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