琴浦町赤碕に鎮座される「神崎(かんざ)神社」。御祭神は『素戔鳴命』。
「神崎神社の創建由緒は不詳であるが、一説には室町時代末期の創建とも言われている。江戸時代には三宝大荒神と呼ばれ、明治初年に神崎神社と改称した。素戔嗚尊を祭神とし、古来より牛馬の守護神として、また地元の海運水産の神として信仰を集めてきた。現在の本殿は、鳥取藩御抱大工であったとされる鳥取の小倉園三郎、地元の伊藤政四郎と伊藤作右衛門を中心に嘉永六年(1853)に建てられた。」県指定保護文化財より抜粋
境内正面に、小倉園三郎の孫:平次郎が中心となり明治十二年(1879)に完成させた拝殿。案内には2004年に部分的に改修がなされた旨がありました。
境内入り口より神域を守護されるのは、吽形さんだけとなった出雲構え狛犬さん。構えた前足に流れ落ちるたてがみの優美さ・・相方のいない事が惜しまれます。
拝殿前より神域を守護されるのは、同じく丹後出雲構えの狛犬さん一対。先のものより若干建立年が新しいようですが、刻未確認の為、不明。
ご亭主殿の写し方が統一されていない所為で、こんな面白い構図に・・「吽)なぁ、お前・・何でそんなに上から目線で物を言うんだ?」「阿)そりゃぁお前、阿吽つう位で順番も先だしよ。一応俺様が先輩だからにきまってるからよ。」「吽)・・・・・・・・」 妄想です(笑)
牛馬の守護神として信仰が厚いという事で、珍しい形の手水鉢にも牛馬図の線刻。
拝殿近くの石柱の上の神牛さん。たっぷりと乳を含んだ乳房は良い乳牛の証。傍らに添えられた小さな神牛さんが何とも可愛い。
左側に「境内社:菅原神社」。右手に主の鳥居は「境内社:稲荷神社」
「菅原神社」近くには既にお顔の判別が出来なくなったものも含めて三対の神牛さんが奉納されています。時折桜吹雪が舞い散る中で参拝者を迎える神獣さんたち。いずれも優しいお顔をしています。
「境内社:恵比須神社」
心願成就:絵馬は、御祭神『素戔嗚尊』の大蛇退治。
境外の参道途中で見かけた石仏。神崎神社に縁があるものなのか、それともたまたまそこに祀られていたのか・・仔細は不明。
参拝日:2012年4月21日
明日は拝殿、本殿に施された素晴らしい社殿彫刻の数々を紹介します。
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